12月04日 19時07分
三重県のトンネル工事の入札をめぐる汚職事件で、建設会社の元社員から100万円分の商品券を受け取ったとして逮捕された国土交通省の国道事務所の副所長が、商品券のほとんどをコートなどの服の購入で使い切っていたことが警察への取材でわかり、警察は関係を深めていった詳しいいきさつを調べています。
国土交通省の北勢国道事務所の副所長、深谷亘容疑者(56)は、4年前、三重県紀北町を通る紀勢自動車道のトンネル工事の入札をめぐり、落札できる価格などを建設会社の奥村組の元社員、星野直則容疑者(67)に漏らした見返りに100万円分の商品券を受け取ったとして加重収賄などの疑いで逮捕されました。
2人は4日、検察庁に送られ、警察は深谷副所長が当時勤めていた名古屋市中区の中部地方整備局などを捜索しました。
賄賂とされる商品券は入札の翌月に深谷副所長の自宅に送られてきたということで、深谷副所長が名古屋市の百貨店で1着5万円以上するコートを買うなど、商品券のほとんどを服の購入で使い切っていたことが警察への取材でわかりました。
警察によりますと、星野元社員から入札情報を漏らすよう持ちかけた疑いがあるということで、警察は関係を深めていった詳しいいきさつを調べています。
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