菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、26、27両日の安倍晋三首相によるハワイ・オアフ島の真珠湾訪問について「戦没者の慰霊のためであり、謝罪のためではない」と述べた。「(1941年の)真珠湾攻撃から75年というのも首相の頭にあったのでは」と語った。
閣議後の記者会見では閣僚から歓迎の声が相次いだ。麻生太郎副総理・財務相は「第2次世界大戦の象徴的な場所を、現職の日本の首相と米大統領が相互訪問することはいいことだ」と指摘。岸田文雄外相は「二度と戦禍を繰り返してはならない強い意志と、日米の和解を示す」と述べ、自身も首相に同行すると表明した。
稲田朋美防衛相は「日米同盟の強固さ、アジア太平洋地域の平和と安定、法による支配を貫徹するというメッセージを発信する良い機会になる」と述べた。
石原伸晃経済財政・再生相は「歴史的な年になる。広島と真珠湾という象徴的な場所に両国の首脳が立ち、日米を基軸に国際社会の平和に貢献していくとのメッセージを出す素晴らしい機会になる」と強調した。