12月04日 09時54分
国道事務所の副所長が三重県のトンネル工事の入札に関する情報を建設会社に漏らした見返りに100万円分の商品券を受け取ったとして逮捕された事件で、商品券の代金は工事に参加する下請け会社が負担したとみられることが警察への取材でわかり、警察は発覚を免れようとした狙いがあったとみて調べています。
国土交通省中部地方整備局・北勢国道事務所の副所長、深谷亘容疑者(56)は、4年前、三重県紀北町を通る紀勢自動車道のトンネル工事の入札をめぐって、落札できる価格などを建設会社の奥村組側に漏らした見返りに100万円分の商品券を受け取ったとして加重収賄などの疑いで逮捕されました。
贈賄の疑いは時効となっていますが、警察は奥村組の元社員、星野直則容疑者(67)を、官製談合防止法違反の疑いで逮捕し、3日、奥村組名古屋支店を捜索しました。
これまでの調べによりますと、商品券は入札の翌月に深谷副所長の自宅に郵送されたということで、代金は工事に参加する東京の下請け会社が負担したとみられることが警察への取材でわかりました。
警察は星野元社員が下請け会社に代金を工面させ、発覚を免れようとした狙いがあったとみて調べています。
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