今年で3年目のConnect(); 昨年はVisual Studio Codeなどを発表
CEOのサティア・ナデラ氏就任によりプラットフォームのオープン化が進み、モバイルファースト、クラウドファーストに軸足をシフトしてきたMicrosoft。
同社の開発者向けイベントConnect();では、2014年は.NET Coreのオープンソース化やVisual Studio Community、2015年はLinuxやMac環境でも使用できるVisual Studio CodeやAzure Service Fabricなどの最新サービスを発表してきた。
日本ではゲストのIncrementsの及川卓也氏、一休CTOの伊藤直也氏、ヘッドウォータースの篠田庸介氏と、Microsoftエバンジェリストが発表される内容に合わせて交代で解説する特別配信番組を放映した。
最初に登場したしたエバンジェリストは、Visual Studioや.NETを担当する井上章氏、Azureテクノロジ入門の書籍を出したばかりの久森達郎氏、クライアント系を担当し、XamarinやWindowsアプリなどに精通している高橋忍氏。そしてXamarinの担当エバンジェリストである、ちょまどさんこと千代田まどか氏の4人。
進行役は日本マイクロソフト金尾卓文氏が務め、キーノートが始まるまでの30分は雑談タイムが展開された。
金尾:まずは、皆さんが今興味を持っているテクノロジーについて教えてください。
直也:一休は.NETを使っているのですが、Macを使って仕事をしたいというエンジニアが多いので、噂で聞いたVisual Studio for Macに注目してます。Azureのサーバーレスアーキテクチャも気になりますね。
及川:私が注目しているテクノロジーは、XamarinとDevOps関連です。
篠田:ヘッドウォータースはPepperを中心としたロボットのアプリケーション開発を行っています。
クラウドロボッティクスプラットフォームをメイン事業に、ロボットの店頭接客サービスなどを開発・運営しているのですが、Microsoft Cognitive Services のFace APIを活用しているので、Microsoft Cognitive Servicesの進化やIoT関連の情報で何か出てこないかなと思っています。
金尾:Visual Studio Codeが発表された去年のConnect();では、エポックメイキング的なシーンがありました。GoogleでAngularのプログラミングマネージャーであるMisko Hevery氏が、キーノートに登壇したんですよ。
井上:Angular2の開発は、Visual Studio CodeやTypeScriptで書かれていることが紹介されてましたね。
及川:GoogleとMicrosoftは結構仲がいいんですよ。ChromeのWindows版もWindowsアプリになるので、コンパイラはMicrosoftのものを使っています。ビルドのスピードが肝になるので、ビルドパフォーマンス向上や、不具合の修正などで協力しながら開発していますね。
Scott Guthrie氏が今年も赤シャツで登場
キーノートは赤いポロシャツがトレードマークのScott Guthrie氏がプレゼンターを務めた。
「Mobile first + Cloud first」であるこの時代に適した開発者向けの最適ツールを提供していくことを宣言。Visual StudioファミリーにAzureを加え、開発ツール・言語・バックエンド・デバイスを自由に組み合わせられる開発プラットフォームを提供すると述べた。
Visual Studio CodeをMacでデモ
最初のデモはChris Dias氏によるVisual Studio Code。
デモはWindowsではなくMacを使って行われた。さらにChromeで検索し、MongoDBやGitHub、Dockerを使ったデモに沸く中継会場。
この後のデモもほぼMacで行われ、「昔のMicrosoftではありえなかった」と及川氏もコメントするほどインパクトがあった。
金尾:仕事柄、技術コミュニティの方とお話することが多いんですが、想像以上にVisual Studio Codeの評判がいいんですよね。勉強会に行くと、半分くらいの人が使っていたりします。エディタを乗りかえる人ってあまりいないと思っていたのでびっくりしています。
及川:今はいいエディタがどんどん出てくるから、乗りかえる人も多いですよ。
直也:VimやEmacsを使っている人でも、JavaScriptやGoでWeb開発する人はIDE的な機能をほしがる人が増えてきました。ただ現状は昔ながらの型ベースでいいものがなくて、Sublime TextやAtom、VS Codeといったモダンエディタを選択する人が多いですね。JavaScript周りのインテグレーションもいいので。
金尾:併用している人も多いですね。すごく軽いので、ちょっとしたコードを書くときに便利だと言われます。
井上:VS Codeはデバックコンソールの中でも、IntelliSenseが効くので、使いやすいんですよね。

GitHub CEO Chris Wanstrath氏がスペシャルゲストで登場
今年のスペシャルゲストとして登場した一人目は、GitHub CEOのChris Wanstrath氏。Microsoftがトップコントリビューターであることを紹介した。
ちょまど:Microsoftがトップコントリビューター1位ですね!
金尾:Microsoftが出してるテクノロジー、フレームワーク、ライブラリなどはだいたいGitHubに上がってますからね。
久森:Microsoft on GitHubにアクセスすると、一通りの紹介がありますよ。
直也:この2年で大きく変わりましたね。
及川:Microsoftは方針変更した時の変革パワーがすごいんですよね。20年以上前はビル・ゲイツのひと言で全ての製品がインターネット対応になったり、スタンダードもW3Cに貢献すると決めたら、すごい数のテストを出してくれる。WebKitにも貢献してました。
僕が社員だったときはオープンソースにはメリットがないと言われていて、特定の団体に契約ベースでしか出してなかったのに、変われば変わるものだと思います。
直也:今Twitter見てたら、ドキュメントをGitHubで公開しているから、Microsoft社員のコードが一番読まれているし、品質が高いって書かれてますね。
MicrosoftがLinux Foundationに加盟
再びScott氏が登場し、MicrosoftがLinux FoundationにPlatinumメンバーとして参加することを発表。
さらにLinux FoundationのJim Zemlin氏が登場。両氏はMicrosoftが今後もオープンソースに貢献していくことを強調した。
Visual Studio 2017 RCをリリース
次のプレゼンターはXamarin社のCEOだったNat Friedman氏。Visual StudioとXamarinを使ってモバイルアプリ開発している企業はすでに数多くあるが、その中からコカ・コーラ社の事例やユーザーの声などを紹介。
そして、Visual Studio 2017 RCのリリースが発表された。
デモはJames Montemagno氏から。
James氏の大ファンだというちょまど氏によると、Xamarin界隈では超有名なエバンジェリストでプラグインなども数多く作っているのだとか。
ひな壇のエバンジェリストチームは、Xamarinネタに合わせてMicrosoft MVPであるXamarin.Macの平野氏、JXUG (Japan Xamarin User Group)の田淵氏が参戦。
James氏は、Visual Studio 2017上でXamarinを使ってiOS、Android、UWPをクロスプラットフォーム開発できることや、XAMLでUIが書けること、Xamarin.Formsでプレビューしながら画面の開発を行えることをデモ。
ちょまど:今話しているのは、XMALでUI書けますよという説明です。
直也:Xamarinを使ってクロスプラットフォームでアプリを作るときって、バックエンドのロジックは共有して、フロントエンドのUIは、iPhoneとAndroidそれぞれ別々のコードで開発するというのがベストプラクティスなんですか?それともそこも一緒にしましょうというかんじ?
ちょまど:一緒にという流れですね。
田淵:推しているのは、Xamarin.FormsでUIを一緒に作るライブラリです。
直也:そこは賛否両論ありそうですね。
田淵:ありますね。
直也:僕はネイティブはローカルのUIに特化すべきだと思っている派なんです。クロスプラットフォームのツールで独自UIを作るとユーザーの経験則に反してしまうから。ネイティブのAPIを抽象化するから、同じようにコントロールできなくなっちゃうんですよね。
及川:UIレイヤーはそれぞれのデザインガイドを使うじゃないですか。一個一個のUIコントロールはネイティブコードに変わるから違和感はないかもしれなけど、Androidはマテリアルデザインが推奨されているけど、iOSをマテリアルデザインにしたらすごく違和感がある。そういう問題があるかもしれないですね。
直也:そうなんですよね。React Nativeもその間のUIKitを抽象化しちゃうんだけど、開発は早くなるのでその辺はトレードオフになりますかね。
及川:Xamarinを使って、iOSとAndroidであえてUIを変えるプロジェクトを書くというのもありかもしれないですね。
Xamarin Inspectorでオブジェクトの階層構造を3Dで見ることができたり、実行値のオブジェクトのプロパティを抜いてリアルタイムで変更できる新機能なども発表された。
Visual Studio for Mac、Visual Studio Mobile Centerが正式発表!
そして噂のVisual Studio for Macが正式発表。.NET CoreやASP.NET Core、XamarinがmacOS上で行え、Tools for Azureも付いている。
中継会場はちょまど氏の「VisualStudio for Macなんて想像もしてなかったですね!」の声とともに大盛り上がり。
そして「Visual Studio Mobile Center」のリリースも発表。
モバイル開発者におけるクラウド用アプリの構築、テスト自動化、デプロイ、監視などを1カ所で行うことができる。
及川:しかし、Xamarinの成長はすごいですよね。最初の頃は本当に実現するのかというかんじだったのに、Microsoftに買収されて、いまやメインストリームですからね。
直也:最初Visual Studio for Macの名前を聞いたときは、Web Formsまでサポートするのかなと思ったんですけど、ビルドできるのは.NET Coreだけですよね。Macで開発したいけど、Visual Studioがほしいという人はどちらかというと古いやつを使いたいはずなんですよ。Macとか.NET Coreを使えばいいので、難しいのはわかってるんですけど。
(筆者注:キーノート内では言及されていませんでしたが、Visual Studio for MacではMonoベースのWeb Formsのプロジェクトも作れるようになっているようです)
Objective-C/Swift、React Nativeにも対応
ちょまど:これが新ツールのVisual Studio Mobile Centerの画面ですね。『Connect with GitHub』ボタンが当然のように『Connect with Microsoftアカウント』の上にありますね(笑)。
ちょまど:この画面も初めて見ました。C#以外もちゃんと対応しています!
井上:Objective-C/Swift、React Native、Xamarinが対応していますね。
ちょまど:実機のスクショがたくさん並んでいる画面ですね、これは既存の 実機UIテスト自動化サービス『Xamarin Test Cloud』が Mobile Centerの中に埋め込まれているのかな。すごい種類のデバイスが用意されていますね。
ちなみに、『Xamarin Test Cloud』でのUIテストは、テストサーバーにバイナリ(パッケージファイル)を投げる感じなんです。iOSアプリの場合は.ipa、Androidアプリの場合は.apkですね。よく「ソースコードを上げるんですか?」って聞かれるんですけど、バイナリをそのまま入れてるんです。だから安心ですね。
もともとHockeyAppというサービスでやっていたものを統合したんですね。今までUIテストはTest Cloud、ディストリビューションやモニタリング系はHockeyAppというようにバラバラだったのが、今回Mobile Centerになりましたと。リブランディングですね。
少しまとめると、今までモバイルアプリ開発について、(クライアントは『Xamarin』) バックエンドは『Azure Mobile Apps』、実機UIテストは『Xamarin Test Cloud』、ディストリビューションやモニタリング系は『HockeyApp』、全体の工程管理は『Visual Studio Team Service』を使いましょう、というようにバラバラだったのが、今回すべて『Visual Studio Mobile Center』に統合されました、と。リブランディングですね。分かりやすくなって非常に良いと思います。
ちょまど:ビルドはVisual Studio Team Servicesにつながるみたいです。ビルドサーバーでビルドが走って、終わったら自動でテストに投げられるんですね。あと任意のところでスクリーンショットも撮れるようです。
直也:mobile.azure.comがURLってことは、これがAzureのモバイルのデバックの公式版ということですよね。
ちょまど:そうです。素晴らしい!
直也:Xamarinというブランドで出していたものをMicrosoftの一番中央のブランドに変えていきますということを言っているんですね。
ちょまど:まとめ力が高い。さすが!私が言いたかったことを全部まとめてもらったような気がします。その通りだと思います。
直也:リブランディングってそういうことですね。
ちょまど:解説がわかりやすい(笑)!
直也:IT業界の池上彰目指してます(笑)。
及川:そのブランディングの話は面白いですね。MicrosoftはVisual Studioという強力な開発ツールがあるからそこに合わせていて、Googleは買収したFirebaseに他のサービスを統合しちゃった。
直也:そしてFacebookは買収したParseをなくしてしまうという(笑)。
及川:買収したサービスの扱いで、会社の性格がわかりますね(笑)。
直也:三者三様ですね(笑)。でもユーザーが一番望んでいるのはこの形(Visual Studio)でしょうね。
及川:そうですね。
ちょまど:クラッシュレポートも取れるみたいです。これすごく便利ですね。
及川:ビルドするときにまずテスターにHockeyAppのところでディストリビュートしなくてよくて、普通にクラウドテストだけでテストして止めるとか全部選べるんですね。
CIを流すときに、これはどこまで必要なやつか判断して、外に出すリリースのときは個々のフェーズに合わせて選べるというような形になるんですね、きっと。
及川:ところで壇上の猿のぬいぐるみはなんだったの?
直也:あれ、Xamarinのマスコットキャラクターですよ。
ちょまど:そうなんです。Xamarinを創設したMiguelは猿が大好きなんです。そもそも『Xamarin(ザマリン)』という名前も、由来は『タマリン』という猿ですし。
Visual Studio Tools for Dockerリリース
ここからはAzureにテーマが移り、エバンジェリストもAzure担当の佐藤直生氏、EdgeをはじめとするWeb周りを担当する物江修氏に交代。
Azureに関する最新動向のおさらいが語られた後、次のプレゼンターDonovan Brown氏が登場。
直也:Dockerの話が出たのって、たしか2年くらい前ですよね。Rebuild.fmで宮川さんとDocker、Dockerって言ってたのが2013年の年末くらい。あの当時こういう世界が来たらいいねって話をしていたんですが、あっという間でしたね。
金尾:進化が早いですよね。
久森:クラウドプロバイダーはみんなDockerサポートの方に進んでますね。
佐藤:メニューからDocker Project Supportを選ぶと機能が追加されますね。dockerfileなどが追加されます。
井上:Docker Project Supportを入れるとdocker-compose.ymlが生成されるってことですね。で、このままビルドしていくとDockerコンテナーができ上ると。
久森:Visual StudioでDockerコンテナをビルドできちゃうので、あとはどこで走らせるかはお好きにどうぞというかんじですね。
直也:これはIDEを持ってる会社だからできることですね。
物江:直接IDEから開発環境ごと配布できるということですよね。
佐藤:さらに、ビルドするとDockerコンテナーのイメージがビルドされるので、毎回イメージを作らなくていいと。
直也:これ、いいですね。
井上:ローカルで開発したらそのままAzure App Serviceに直接デプロイできるみたいですね。
久森:さっきVS Codeでデモしたのと同じことをVisual Studioでもやってますね。違うのはデバッグの状態でコードを変えたらすぐ反映されるという。そこは一歩進んでますね。
直也:開発で間に一個何かはさまっちゃうと面倒くさいんですよね。
井上:Azure App Service on Linuxで.NET CoreがLinux上で動くというのと、DockerとASP.NET Coreをサポートするのがポイントですね。Azure Application Insightsも正式リリースになりました。
注目のServerless。Azure Functionsが正式リリース
続いては、今話題のServerless。Azure Functionsが正式リリースとなった。プレゼンターはBeth Massi氏。
金尾:Serverlessの話になったので、スポットでのゲストにご登場いただきます。
直也:あ、Serverlessおじさんですか。
吉田:ServerlessConf Tokyoのオーガナイザー、セクションナインの吉田慎吾です。
金尾:なにげに吉田さんのTシャツもAzure Functionsですね。
久森:Twilioが入ったので、Functionsのイベントの処理結果通知はより手軽に連携できるようになりましたね。
佐藤:自撮りして画像をブログに上げてます。
直也:ここでiPhoneなのがいいですね。
久森:Cognitive ServicesのFace APIを通過させて、MetaデータをTablesに書き込むというデモですね。
吉田:これがまた素晴らしいんですよね。Visual Studioからできるのが。
直也:Visual Studioでコード書いて、直接Functionsでデプロイできるってことですか?
吉田:リモートデバッグもできます。変数の中身とかもその場でbreak points貼ってデバッグできます。
直也:それはすごい!
吉田:めっちゃデバッグが楽ですよ。
直也:ほかのServerlessフレームワークだとデプロイツールレベルで、IDEがないのでアップロードしかできないんですよね。
マルチプラットフォーム対応のSQL Server 2016
SQL Serverの話に移り、エバンジェリストはサーバー製品担当の北川剛氏に交代。ニューヨーク会場では、まずはScott氏がサーバー製品周りの現況について解説した。
SQL Server 2016のエディションではこれまでEnterprise、Standard、Expressで使える機能に差異があったが、今回発表されたSQL Server 2016 SP1では、ISVが作成するアプリケーションのバックエンド データベースのエディションを容易に変更できるよう機能拡張が行われ、以下の機能が全て使用可能となる。
そして、SQL Server on Linuxも正式リリース。
Macを使ってDockerコンテナーでSQL Serverを動かしSQL ServerにつなぐSQL Server on LinuxのデモはLara Rubbelke氏から。
直也:今日Dockerの話多いですね。このsql-cliって前からあったんですか?
北川:今回Linuxやマルチプラットフォームでは初めてですね。今まではシェルスクリプトでバッチ作れなかったんですけど、今回からbashも容易に使えます。
直也:普通にWindowsで動いているSQL Serverにも接続できるんですか?それは結構すごいですね。
及川:これはどういう人が使うんですか?
直也:僕です(笑)。
北川:ありがとうございます!端末が何であっても共通に使えるというのがポイントです。
直也:会社でSQL Serverにクエリーを投げるときは、わざわざWindows立ち上げてやってるんですけど、Macでやりたいんですよね。
及川:なるほど、それはよくわかります。でも、これって要はプラットフォームの部分はWindowsじゃないところでもいいよと積極的に言ってるってことですよね。
直也:シェルスクリプトに組み込めるのはめちゃくちゃうれしいですね。
北川:提供した新機能に関しては、なるべく多くの人に使ってほしいというのが多いですね。
及川:よけいなお世話かもしれませんが、これだけWindowsがないがしろにされていると、社内でWindows作ってる人のモチベーション大丈夫なんですかね。いや、なんとなく元Windowsを作ってた身としては複雑な気持ちになったので(笑)。
北川:Windowsで動いても当たり前なので、他のプラットフォームでデモしているんでしょうね。マルチプラットフォーム対応への要望はユーザーの方かたもかなり多かったので、これでどんな環境でも開発していただけるようになったんじゃないかと思います。
Cognitive Services、Azure Bot Service、Azure Data Lake
続いてはCognitive Servicesなど、AI系の画像処理、音声処理、自然言語処理などの機能について。デモは、引き続きLara氏から行われた。
Cognitive Servicesでは、APIを使ってリアルタイムに顔と人物を解析して年齢や性別、表情などを認識する。
実際に、Botを使ったアプリで人物の認識から音声、表情までを認識してテキストで会話されるデモも披露された。
Bot ServiceがAzureに組み込まれて組み込まれてFunctionsで動くようになったのが、今回の新しい機能。サーバーレスで、テンプレートもあるので簡単に作ることができる。
及川:これはどういう課金モデルなんですか?
佐藤:Functionsの呼び出し回数に応じて課金される従量課金なので、使わなければ0円です。
直也:最近は僕もBotは常駐してる必要がないものは全部サーバーレスで作ります。Botが落ちてることに気をとられるのも無駄だし、運用面も楽ですね。
篠田:これは社内でPepperを使って検証していますがとてもいいですよ。
直也:日本語も対応しているんですか?
佐藤:2カ月前くらいから対応しています。サンプルデータを与えて学習させるかんじですね。
及川:じゃあ、学習させるのも自分たちでやるんですか。
高橋:そうですね。ただ文章の中で何か重要なキーワードなのかを覚えさせる機能は進んでます。
久森:このカーブフリックの入力が便利なんですよ。これ、Microsoftのキーボードなんですが、なぞると予測で単語が出てくるんです。一時的ですが、ギネスで最速記録装置に認定もされてます。
直也:デモと関係ないところで盛り上がっちゃいましたね。
デモが終わったところで、Azure Data Lakeの正式リリースも発表。
久森:Data Lakeはデータをなんでもひたすらぶち込んでいくというサービスなんです。ほかのサービスと違うところは、上限が青天井というところ。500TB以上使う場合は、Data Lakeを使うのがおすすめですね。
佐藤:互換機能があるので、HadoopやSparkあたりからもたたきやすい。。Azure SQL Data Warehouseのような従来型のデータウェアハウスとは違って、格納時に分析の用途が決まってなくても、その後の分析時にスキーマオンリード (Scheme on Read)で自由に分析できるので便利です。
篠田:IoT系だととりあえずデータを取っておくというケースが多いので、助かりますね。
Visual Studio 2017 RC新機能について
プレゼンターがScott氏から、Scott Hanselman氏に代わり、改めてVisual Studio 2017が目指す「Any Developer, Any App, Any Platform」が強調された。
伊藤:すごく個人的な話になっちゃんですが、僕みたいにずっとLinuxオープンソースでやってきた人が.NET使う会社に入りましたとなると、こういう動きはとてもありがたいですね。
金尾:社員自体にもそういうバックグランドを持つ人が入社する場合は増えてますね。
伊藤:これから会社でエンジニアを採用していくかというときに、特定のテクノロジーに絞っちゃうと多様性がなくなっちゃう。いろんな人に入ってきてほしいので、こうしてプラットフォームが開かれていくと、柔軟に対応することができるのでありがたいと思っています。
デモはKasey Uhlenhuth氏によるコンポーネントやUWPのテンプレート追加、テスト機能のカバレッジ、IntelliSenseなどのヘルプ機能などについて。
高橋:Visual Studioばっかり使っていると、IntelliSenseが便利すぎてデベロッパーとしてスキルが落ちてるんじゃないかって、時々不安になりますよ。
直也:ずいぶん前に聞いた話で、当時Googleで一番コード書くのが速い人がJavaプログラマだったんですが、なんで速かったのかというとEclipseの互換を使いまくってたみたいなんですね。IDE前提で極めまくってたという。一方でVimでライブコーディングがものすごく速い人もいたんですが、このエンジニアは単にタイピングが速かった(笑)。
高橋:それは力技ですね(笑)。
物江:でも入力補完機能があると、タイプミスがなくなるから助かりますよね。JavaScriptはケースセンシティブなので、長い関数名などは間違い安いし、プロパティ名なんかは、存在しなくても誤った名前で新しくプロパティが作られてしまうので、エラーが発生しなくてバグが見つけづらいんですよ。
及川:デフォルトの状態で必要なものが最初から入っているのは便利ですよね。
直也:Emacs使ってると言いたいことがたくさんあるんですが、やめておきますね。
続いてStacey Doerr氏によるUIテストのデモ。バグが出てテストが通らなかったときに、その場で自動サインインし、コーディングしてテストし直しができる自動UIテスト機能を紹介。
Miguel氏によるVisual Studio for Macのデモ
そして、Miguel de Icaza氏によるVisual Studio for Macのデモに合わせて、Xamarin三銃士が再び会場に。ちょまど氏のアツい解説が始まる。
ちょまど:.NET環境として、既存のXamarin StudioではMonoしか使えなかったんですが、新しいVisual Studio for Macでは、.NET Core と、サーバサイドとしてASP.NET Coreも使えるようになりましたね。
高橋:現在 Microsoftには 3つのプラットフォーム(.NET Framework、Mono、.NET Core) があるのですが、最終的には全て統合していこうとしています。
ちょまど:Xamarinで開発したフロントエンドのコードと、ASP.NET Coreで作ったバックエンドのコードを一部共有化できる、というデモをしていますね。
ストーリーボードではなんとPPAP(Pen Pineapple Apple Pen)を使ったデモが行われ会場も一斉に爆笑。
ちょまど:XamarinチームはPPAPが大好きで、なんで日本人はこれの寿司バージョンを作らないんだって、以前言ってました(笑)。
田淵:たぶんもうインストールされた方多いと思うんですが、ASP.NET Coreのプロジェクト作って、このアイコン(ServiceCapabilities)からAzureのツールが使えますよ。
続いて、Hanselman氏によるUbuntu上でVisual Studio Codeを使ったライブコーディング。Visual Studio Codeのエバンジェリスト戸倉彩氏によると、Visual Studio CodeはElectronベースで作られているのだそう。
.NET Ecosystemに参加しているMicrosoftのOSやプラットフォームの紹介。UnityやRedHat、JetBrains、Samsungも参画している。
そして、まさかのVisual Studio Tools for Tizenの発表。TizenのOSと.NETが搭載されたテレビが今年中に発売されるとのこと。
さらにGoogleが.NET Foundationに参加したことや、.NET Core 1.1のリリースがアナウンスされた。
型があり、サーバーサイドも書けるC#の可能性
最後は今回新たにリリースされたサービスのまとめで締めくくられた。
金尾:今回.NET Coreがオープンソースになって、C#を使っているエンジニアはもちろんなんですが、元々OSSのテクノロジーを使っているエンジニアの皆さんにはどんなメリットが提供できたんでしょうか。
直也:.NET CoreというかC#って型があって、しかもサーバーサイドも書けるじゃないですか。Linuxでやってた人たちはずっとスクリプト言語使ってて、Rubyとか型がない言語でサーバーサイド書いてることに疲れてきちゃってるんですよね。
ある程度の規模のものではサーバーサイドも型がある言語で書きたいと思って、ScalaとかJava 8をやってみたんだけど、どの言語もちょっとバランスが悪いんですよね。Scalaはプログラマ寄りすぎるし、Javaはコンサバすぎる。サーバーサイドSwiftもとがりすぎてるし。実績があって型がある言語ってC#なんですよね。そのC#がLinuxで使えるのは大きいんですよね。
だから、ワンチャンあるなって。あとは市場が評価するかどうかなんですよね。バランスはいいと思います。それがWindowsだけでなくMacでも使えるようになったのは本当に大きいですし。
久森:ツールセットギャップが埋まってきて、ようやく選択肢に入ってきたかんじですね。
金尾:僕らはいろんなタイプの開発者の方が様々なプラットフォーム上でもMicrosoftのツールやサービスが活用できて、それによるメリットも受けれるということを頑張って伝えていくしかないですね。ということで長時間お付き合いいただき、皆さん本当にありがとうございました!
関連リンク
- 【動画】Connect(); // 2016 on-demand videos
- 【公式ブログ】Connect(); 2016 の最新情報(VSTS & TFS)
- 【公式ブログ】新しい Visual Studio for Mac を発表
- 【公式ブログ】Visual Studio 2017 Release Candidate を発表
- 【ちょ窓帳】Microsoft の開発者イベント Connect 2016 新発表まとめ





























































