トランプ次期大統領「大統領専用機は高すぎる」

アメリカのトランプ次期大統領は、オバマ政権が老朽化が進んでいるとして新たに製造を発注した大統領専用機エアフォースワンについて、「製造費が高すぎる」として発注を取り消す考えを示し、その真意をめぐって話題となっています。
アメリカのトランプ次期大統領は6日、みずからのツイッターで、「ボーイング社が、将来の大統領専用機エアフォースワンを製造しているが、40億ドル以上というとんでもない金額だ」と投稿したうえで発注を取り消す考えを示しました。
また、トランプ氏は、ニューヨークのトランプタワーで記者団の前に姿を現し「全くばかげている」と述べ、ボーイング社への批判を展開しました。

現在のエアフォースワンは、1990年から使われ、老朽化が進んでいるということで、オバマ政権は新たな2機の製造をボーイング社に発注しました。

アメリカ政府の報告書によりますと、新たな専用機の製造費などはおよそ32億ドルとされていて、ボーイング社は声明で「最高の大統領専用機を納税者にとって最も価値のある額で納入することを楽しみにしている」としています。

トランプ氏の政権移行チームの報道官は「あらゆる分野で経費削減に取り組むということだ」と説明する一方で、トランプ氏は、「トランプフォースワン」として知られる、みずからが所有するボーイング社の専用機を大統領に就任してからも使いたい意向だとも伝えられ、その真意をめぐって話題となっています。