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WBCに出場が決定したメジャーリーガー全選手を紹介。日本からの出場は未定。

野球 スポーツ
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どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯より野球が好きでな。
来年のWBC本大会はとてつもなく楽しみにしている。

WBCは世界一を決める大会といっても、第2回以降はアメリカがほとんど主力選手を出場させなかったんだが、今回はそうでもない。
そこでこの記事では、WBCに出場が確定している全選手を紹介しよう。

WBCとは?

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WBCとはワールド・ベースボール・クラシックの略だ。
ボクシングの世界タイトルとは関係ない。

世界一を決める野球の国別対抗戦で、規模感は大分異なるが野球版ワールドカップと言っても良い。

WBCは4年に1度行われていて、これまでに全3回開催された。
そして日本は数々の劇的な展開の末に第1回、第2回を優勝している。

WBCの歴史

WBCは割りときな臭い大会で、世界対抗戦と言えば聞こえは良いものの、ほとんどアメリカが主導で行っているし、収益の大半もアメリカが受け取る。

というのも、WBCが始まった経緯としては、90年代から始まるメジャーリーグを世界各国に広めようという動きの一環で「国別対抗戦をやってMLBをもっと世界に知らしめようぜ」という魂胆から生まれている。

まあ野球自体が世界ではそれほどメジャーなスポーツじゃないし、競技人口も日本、北中米カリブ海に偏っているから、パワーバランス的にアメリカが言い出さないと何も始まらないというのはあるが。

アメリカがやる気なくす

初回大会こそアメリカ代表は超豪華メンバーだった。
ロジャー・クレメンス、アレックス・ロドリゲス、デレク・ジーターなどスーパースターが出場していたが、第2ラウンドでまさかの敗退。

それが直接的に影響しているわけではないが、第2回大会からアメリカは全く有力選手が出場しなくなり、ほとんどマイナーリーガーの掻き集めになってしまった。

全然世界一決定戦じゃないじゃん…という突っ込みどころはあるが、今回の第4回大会は、これまでに比べると本気を出してきている。

メジャーリーグからの出場選手発表

これまで出場を表明している選手がポツポツ出ていたが、12月6日にWBC公式サイトで30人のメジャーリーグからの出場選手が発表された。
ソースはこちら。

ドミニカ共和国(5人)

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野球が国技となっていて、かつてのブラジルにおけるサッカーのように、道端のいたるところで子供たちが野球をやっているらしい。
メジャーリーガーを多数輩出していて、直近のWBCでは優勝している。

エイドリアン・ベルトレ

レンジャーズ所属の3塁手。37歳。
メジャー通算2942安打、445本塁打、1571打点。

3割30本100打点をコンスタントに叩きだし、現役屈指の通算成績を誇る殿堂入り候補。
ただしマリナーズの暗黒時代を象徴する選手で、マリナーズ時代はからっきし打てず、イチローが孤軍奮闘していた。

デリン・ベタンセス

ヤンキース所属の投手。28歳。
メジャー通算225登板、14勝10敗22セーブ78ホールド、防御率2.16。

国籍はアメリカだが、両親がドミニカからの移民。
ここ3年はヤンキースの中継ぎの中軸として大活躍。

ロビンソン・カノ

マリナーズ所属の二塁手。34歳。
メジャー通算2210安打、278本塁打、103打点。

メジャー昇格から12年に渡って3割近い打率を残し、昨年はキャリアハイの本塁打を記録するなど長打も武器。

ネルソン・クルーズ

マリナーズ所属の外野手。36歳。
メジャー通算1287安打、284本塁打、795打点。

当初はメジャーで活躍できなかったものの、2010年辺りからブレーク。
ここ3年は連続して40本塁打を記録し、2014年には本塁打王を獲得。

マニー・マチャド

オリオールズ所属の内野手。24歳。
メジャー通算699安打、105本塁打、311打点。

20歳からメジャーでコンスタンスとに出場しており、ここ2年で35、37本塁打を記録。
今年は打率.294、37本塁打、96打点を記録してキャリアハイの成績となった。

メキシコ (3人)

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WBCでは最高成績が2次ラウンド敗退と振るわない。
しかし第1回大会では、優勝候補のアメリカを破ったことで、日本が奇跡的に2次ラウンドを突破している。

エイドリアン・ゴンザレス

ドジャース所属の一塁手。34歳。
メジャー通算1954安打、308本塁打、1146打点。

安定感抜群の中距離ヒッターで、打率.280、20本塁打を毎年クリアしている。
2014年には116打点をあげて打点王に輝く。

オリバー・ペレス

ナショナルズ所属の投手。35歳。
メジャー通算502登板、69勝86敗、防御率4.46。

それほど成績は良くないが、奪三振率が高く、2013年からはほぼ毎年60試合以上に登板。

ロベルト・オスーナ

ブルージェイズ所属の投手。21歳。
メジャー通算140登板、5勝9敗56セーブ7ホールド、防御率2.63。

2015年から若干20歳にしてクローザーを務め、高い成績を残している。
2016年にはリーグ6位となる36セーブをあげる活躍をした。

オランダ (3人)

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前回のWBCでは2度に渡るキューバ撃破などダークホース的存在だった。
またバレンティン、アンドリュー・ジョーンズが所属していたことでも話題になった。

ザンダー・ボガーツ

レッドソックス所属の遊撃手。24歳。
メジャー通算528安打、41本塁打、221打点。

2014年からスタメンを獲得し、2015年からブレーク。
2016年は前半戦打率4割近くキープして、イチロー超えもあるか、と言われたが結局失速して192安打に終わる。

素晴らしい成績ではあるが、結果的にイチローを再評価させてしまった。

ジョナサン・スクープ

オリオールズ所属の内野手。25歳。
メジャー通算348安打、57本塁打、167打点。

2016年に飛躍し、全162試合に出場し、25本塁打を記録。
成長著しいパワーバッター。

アンドレルトン・シモンズ

エンゼルス所属の遊撃手。27歳。
メジャー通算598安打、35本塁打、212打点。

ショートとして抜群の守備力を誇り、2016年はUZR+15.4を記録。
またバッティングも近年改善しており、打率.281まであげている。

アメリカ(6人)

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WBCの最高成績は第2回大会のベスト4。
第1回大会は優勝候補に上げられながらまさかの2次ラウンド敗退となった。

クリス・アーチャー

レイズ所属の投手。28歳。
メジャー通算128登板、41勝51敗、防御率3.51。

最速160キロの速球が武器で、2014年から2年連続二桁勝利。
ただし勝運に恵まれておらず、2016年は防御率4.02ながら19敗でリーグワーストとなってしまった。

ノーラン・アレナド

ロッキーズ所属の三塁手。25歳。
メジャー通算613安打、111本塁打、376打点。

通算成績だけ見ると大した事なさそうだが、史上最強の三塁手とも言われるほど超強い。

メジャーデビューした2013年から4年連続のゴールドグラブ賞。
2015年から2年連続2冠王で、シルバースラッガー賞を受賞している。

アダム・ジョーンズ

オリオールズ所属の外野手。31歳。
メジャー通算1480安打、225本塁打、742打点。

ほぼ毎年30本塁打前後を打つパワーが武器。
ゴールドグラブ賞を4度受賞しているが、近年守備力の劣化が著しいらしい。

アンドリュー・マカッチェン

パイレーツ所属の外野手。30歳。
メジャー通算1304安打、175本塁打、637打点。

打率3割、25本塁打前後を安定して記録し、盗塁も通算160を数える。
ただし2016年は不振に陥って、本塁打以外はキャリアワーストだった。

バスター・ポージー

ジャイアンツ所属の捕手。29歳。
メジャー通算850安打、102本塁打、447打点。

通算打率.310で、毎年20本塁打前後を記録する打力に加えて、捕手としての守備力にも優れる。
ちなみに620万ドルという破格の契約金で入団している。

マックス・シャーザー

ナショナルズ所属の投手。32歳。
メジャー通算274登板、125勝69敗、防御率3.39。

今回のWBC出場選手の中で最大の目玉選手で、今年は20勝7敗でサイヤング賞を受賞している。
最速100マイルのストレートと切れ味鋭いスライダーが武器。ストレートは浮き上がっているようにしか見えない。やばい。

ベネズエラ(5人)

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WBCでは2009年に3位が最高。
第3回大会では優勝候補にも挙げられたが、ドミニカ、プエルトリコに敗れて1次ラウンド敗退となった。

ホセ・アルトゥーベ

アストロズ所属の二塁手。26歳。
メジャー通算1046安打、60本塁打、322打点。

現役メジャーリーガーで最も身長が小さく168センチ。
ここ3年連続で最多安打、2014年と2016年に首位打者、2014年と2015年に盗塁王とメジャー屈指の俊足巧打の選手。

全盛期のイチローのような成績。

ミゲル・カブレラ

タイガース所属の内野手。33歳。
メジャー通算2519安打、446本塁打、1553打点。

2012年に45年ぶりの三冠王を獲得し、2000年台を代表するスラッガーとしては薬物疑惑がない稀有な選手。
イチローと並んで殿堂入りが確実視されている現役選手。

カルロス・ゴンザレス

ロッキーズ所属の外野手。31歳。
メジャー通算1152安打、201本塁打、654打点。

かつては走攻守揃った5ツールプレイヤーだったが、近年は盗塁数がめっきり減ってしまった。
それでも2015年には初めて40本塁打を記録するなど、打撃は健在。

フェリックス・ヘルナンデス

マリナーズ所属の投手。
メジャー通算359登板、154勝109敗、防御率3.16。

メジャー12シーズンのうち10シーズンで2桁勝利を達成し、2009年には19勝を上げて最多勝を獲得。
マリナーズ時代の城島とは反りが合わずにケンカしていた。

サルバドール・ペレス

ロイヤルズ所属の捕手。
メジャー通算696安打、87本塁打、343打点。

鉄壁を誇る守備力が売りの選手だが、2年連続20本塁打を達成した長打力も武器。

プエルトリコ (5人)

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実際にはプエルトリコは国ではなく、アメリカが管轄している保護領。
野球が盛んで多数のメジャーリーガーを輩出し、前回のWBCでは日本を破って準優勝に輝いている。

ハビアー・バエズ

カブス所属の二塁手。24歳。
メジャー通算173安打、24本塁打、83打点。

2016年からスタメンを獲得し、打率.273、14本塁打、59打点を記録。
リーグチャンピオンシップでは前田健太からホームスチールを決めるなど活躍し、MVPに輝いている。

カルロス・ベルトラン

アストロズ所属の外野手。39歳。
メジャー通算2617安打、421本塁打、1536打点。

2000年代を代表する5ツールプレイヤーで312盗塁、ゴールドグラブ賞も3度受賞している。
近年は成績を落としているが、2016年には29本塁打を打っており、打撃力は健在。

カルロス・コレア

アストロズ所属の遊撃手。22歳。
メジャー通算266安打、42本塁打、164打点。

プエルトリコ史上初のMLBドラフト全体1位指名されており、将来を嘱望されている選手。
メジャー1年目の2015年には99試合で22本塁打、14打点を記録し、新人王に選ばれている。

フランシスコ・リンドーア

インディアンズ所属の遊撃手。23歳。
メジャー通算304安打、27本塁打、129打点。

MLBドラフト全体8試合、インディアンズ1巡目で指名されている。
メジャーでは2年プレイし、いずれも打率3割、二桁本塁打を達成。守備でもUZR+20.8と素晴らしい成績を残している。

ヤディエル・モリーナ

カージナルス所属の捕手。34歳。
メジャー通算1593安打、108本塁打、703打点。

打撃力も定評があるが、特筆すべきはトップレベルの強肩と、高く評価されたリード能力で、ゴールデドグラブ賞を8度受賞している。
前回大会のWBCでは日本を大いに苦しめた選手で、ベストナインも獲得している。

コロンビア(2人)

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WBCには第3回大会から出場するも、予選敗退。
今大会ではパナマを下して初の本戦出場を決めている。

ホセ・キンタナ

ホワイトソックス所属の投手。27歳。
メジャー通算154登板、46勝46敗、防御率3.41。

ほぼ毎年同じような成績をあげることに定評があり、キャリアハイとワーストの防御率の差が0.56しかない。
かなりの実力者ではあるが、全盛期の門倉のような成績になっている。

フリオ・テヘラン

ブレーブス所属の投手。25歳。
メジャー通算133登板、47勝40敗、防御率3.39。

マイナー時代から将来性を高く評価されていた選手で、メジャーでも3年連続2桁勝利を達成している。
2016年は防御率3.21ながら勝ち運に恵まれず、7勝10敗と不運なシーズンになってしまった。

カナダ (1人)

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過去3大会に全て出場しており、前回大会で初めて本戦出場を果たした。
1次ラウンドではメキシコと史上初の乱闘を起こしている。

ラッセル・マーティン

ブルージェイズ所属の捕手。33歳。
メジャー通算1246安打、162本塁打、691打点。

長打こそあるものの、他の出場選手と比べると打力は劣る。
その反面、守備力は高く評価されており、監督評価による「最も守備のいい捕手」で1位に選ばれたことがある。

日本からの出場は?

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今のところ日本人選手の出場確定選手は発表されていない。

第1回、第2回大会はイチローらメジャーリーガーが出場して連覇したが、第3回大会は一人も出場せずにベスト4に終わっている。

どうやらWBCに出場が確定している選手の多くは、契約的に安定していて、仮にWBCによって調子を崩してレギュラーシーズンが低調に終わってもそれほど大きな問題にならない選手ばかりらしい。

日本人選手は上原や青木らがFAになって所属先が決まっていないし、ダルビッシュは契約最終年など状況的に出場が厳しくなっているらしい。

一応、小久保監督が全員を説得しに行くといっているが、今回も出場ゼロとなってもおかしくはない。
他国がこれだけ有力選手を出しているのだから、2,3人位は出てほしいものだが。