米 偽の記事「フェイク・ニュース」信じた男が発砲

米 偽の記事「フェイク・ニュース」信じた男が発砲
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事実ではないことを記事のようにした偽のニュース「フェイク・ニュース」がインターネット上で広がっている問題で、アメリカでは情報を信じた男がレストランに押し入って銃を発砲する事件が発生し、懸念が高まっています。
今月4日、アメリカの首都ワシントンで、家族連れなどでにぎわうレストランに男が押し入り、持っていた自動小銃を発砲する事件がありました。男は、駆けつけた警察官にすぐに取り押さえられけが人などはありませんでした。

このレストランをめぐっては、10月下旬ごろからインターネット上で、「児童売春組織の拠点だ」などとする偽のニュース記事「フェイク・ニュース」が拡散していて、地元の警察によりますと、逮捕された男も「自分で事実を確認するために来た」などと話しているということです。

近年、SNSなどの交流サイトの利用が広がったことで、「フェイク・ニュース」が拡散しやすくなっていて、大統領選挙でも候補者についての間違った情報が多くの人に伝わっていると指摘されていました。

今回の事件についてホワイトハウスのアーネスト報道官が記者会見で、「フェイク・ニュースの中には暴力につながるものもあり、深刻だ」と述べたほか、アメリカメディアも「フェイク・ニュースが事件を引き起こした」と一斉に伝えるなど、この問題への懸念が高まっています。