川内原発1号機 8日夜に原子炉起動し運転再開へ

川内原発1号機 8日夜に原子炉起動し運転再開へ
定期検査のためことし10月から運転を停止している鹿児島県にある川内原子力発電所1号機について、九州電力は、今後の検査で問題がなければ、8日の夜、原子炉を起動し、運転を再開することにしました。
川内原子力発電所1号機は去年8月、新しい規制基準のもと全国の原発で初めて再稼働し、ことし10月6日からは原子炉を止めて定期検査を行ってきました。

定期検査では、法令に基づいて、原子炉や発電用のタービンなどの設備の検査が行われたほか、三反園知事の要請を受け、熊本地震の影響を確認するなどの「特別点検」も行われました。

九州電力は、今後の検査で問題がなければ、8日の夜、原子炉を起動し、運転を再開することにしました。

原子炉を起動したあとも引き続き制御棒などの検査が行われ、すべての検査が終わるのは、来年1月6日の予定です。

今回の運転再開の是非について「熊本地震のあと住民の不安が高まっている」として、原子炉の即時停止や点検を求めてきた三反園知事は、みずからの考えを明らかにしていません。

専門家などに安全性の判断を求める県の検討委員会も、今月16日に必要な予算が可決されたあとに設置するとして、いまのところ設置されておらず、三反園知事に対し、原子炉の起動前に態度を明らかにすべきだという声も出ています。