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無資格で人工中絶手術 後に女性死亡、夫が医師告発

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無資格で人工中絶手術 後に女性死亡、夫が医師告発

手術後に亡くなった女性の夫(右)と中川素充弁護士=6日、厚労省(内藤令撮影) 手術後に亡くなった女性の夫(右)と中川素充弁護士=6日、厚労省(内藤令撮影)

 東京都武蔵野市の産婦人科病院「水口病院」で指定医資格がない男性医師による中絶手術を受けて女性=当時(23)=が死亡したとして、夫(26)が6日、医師を業務上堕胎罪で警視庁に告発した。

 代理人弁護士や夫によると、女性は7月8日に中絶手術を受け、14日に自宅で死亡。行政解剖の結果、死因は心不全とされた。中絶と死亡の因果関係は分かっていないが持病などはなかったという。

 中絶手術は母体保護法により、都道府県医師会が指定した医師にのみ認められているが、男性医師は指定を得ていなかった。

 水口病院は取材に対し、男性医師が無資格で女性に手術をしたことを認め、勤務していた今年3~10月に計12件の中絶手術を行っていたことも明らかにした。

 この日、会見した夫によると、中絶手術は胎児の発育が不十分だと病院側から説明があったため、妻と話し合って決めたという。夫は会見で「言いようのない怒りを感じる。厳正な処分を求める」と話した。

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