ノーベル賞授賞式の準備進む ストックホルム

ノーベル賞授賞式の準備進む ストックホルム
ノーベル賞の授賞式が行われるストックホルムでは、6日から1週間をノーベルウイークと呼んで、さまざまな行事が行われます。
このうち市内にあるノーベル博物館では、ことしの医学・生理学賞に選ばれた東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんをはじめ、各賞を受賞する人たちの業績を紹介する映像が上映されるなど、準備が進んでいます。

大隅さんは博物館でいすにサインする最初の行事にのぞむほか、賞にちなんだ記念の品を寄贈することになっています。サインを済ませたいすは博物館の中のカフェで使われることになっていて、この日も物理学賞をおととし受賞した赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんの3人のサイン入りのいすに、来館者がこしかけてくつろいでいました。

また、記念品の展示コーナーでは、8年前に物理学賞を受賞した益川敏英さんが学生時代に使ったという定規が展示され、博物館の担当者は、「ことしも受賞者の人柄が浮かび上がるような品がコレクションに加わることになるだろう」と心待ちにしていました。

一方、市内の老舗の紳士服店では、大隅さんが授賞式で着るえんび服が用意されていました。これまで多くの受賞者のえんび服を用意してきたという店のオーナーは、「着慣れないので少し戸惑う人もいますが、えんび服は男性をスマートに見せるもので同行している夫人の評判も決して悪くありません」と話していました。