中国で観光分野での日本への投資呼びかけるセミナー

中国で観光分野での日本への投資呼びかけるセミナー
日本を訪れる中国人旅行者が増え続ける中、中国の企業に観光分野での日本への投資を呼びかけるセミナーが北京で開かれました。
このセミナーはジェトロ=日本貿易振興機構が開いたもので、会場の北京市内のホテルには日本への投資に関心がある中国の企業の関係者ら50人余りが参加しました。

日本を訪れた中国人旅行者の数はここ数年、大幅に伸び、ことしは10月までで551万人余りとすでに去年の実績を超えて、国別で最も多くなっていますが、宿泊施設など国内の受け入れ態勢の不足が指摘されています。

セミナーでは、去年新たに日本でホテル事業に参入した中国の企業グループの担当者が「中国人旅行者の急増により、観光分野の投資は期待できる」としたうえで、日本に20前後のホテルをチェーン展開するため200億円の投資を決めたと紹介しました。

また、中国資本の投資会社の代表は「日本の不動産は世界的に見て割安とされ、銀行の金利も低く今後、アジアの投資家が増えるだろう」と説明しました。

セミナーに参加した中国の金融機関の女性は「内容が非常に詳しく、とても勉強になりました」と話していました。

日本政府は、海外から投資を呼び込むことで経済の成長を促す方針を打ち出していますが、中国から日本への投資は伸び悩んでいて、ジェトロとしては、今後も中国国内でセミナーを開くことで、観光分野での投資の拡大につなげたいとしています。