キユーピーは6日、66年にわたり続いてきた「アヲハタ」ブランドのコーン缶詰の販売を終了する方針を明らかにした。製造を委託していた日本缶詰の十勝工場(北海道芽室町)が缶詰の生産をやめるため。家庭で親しまれてきたトウモロコシの精緻な絵が描かれた缶詰が食卓から消える。
十勝工場は8月の台風で浸水し、生産が止まっている。日本缶詰は2017年6月ごろに再開する計画だが、成長が見込めるレトルトパウチなどに注力する一方、缶詰の製造は打ち切る。
アヲハタブランドのコーン缶詰は1950年に発売。キユーピーはブランドを存続させ、パウチ容器などに詰めて販売する方法を考案中だ。(共同)