【2月19日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のトレード期限最終日を迎えた18日、イースタンカンファレンス王者のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)は、アンダーソン・ヴァレジャオ(Anderson Varejao)を放出して3ポイントシュートの名手チャニング・フライ(Channing Frye)を獲得した。一方で、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)がフォワード陣にジェフ・グリーン(Jeff Green)を加えた。

 タイトル争いに絡むほとんどのチームが陣容を保つ中、キャバリアーズとクリッパーズは連覇を狙うゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)から王座奪還を目指し、連携に修正を加えるために戦力の入れ替えを行った。

 レブロン・ジェームズ(LeBron James)の奮闘もむなしく昨季のNBAファイナルでウォリアーズに敗れたキャバリアーズは、3球団が絡むトレードでオーランド・マジック(Orlando Magic)からフライを獲得した。引き換えに、ブラジル出身でセンターのヴァレジャオとドラフト1巡目指名権をポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)に譲渡し、ドラフト2巡目指名権とジャレッド・カニングハム(Jared Cunningham)をマジックに差し出している。

 ヴァレジャオがキャリア12年間をキャバリアーズ一筋で過ごしたのに対して、キャリア10年間でキャバリアーズが5チーム目となるフライは、今季の通算成績が1試合平均5.2得点、3.2リバウンド、フィールドゴール(FG)成功率43.5パーセント、3ポイントシュート成功率39.7パーセントを記録している。

 一方、クリッパーズはドラフト1巡目指名権とフォワードのランス・スティーブンソン(Lance Stephenson)と引き換えに、メンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)からグリーンを獲得した。

 この2年足らずで移籍先が3チーム目となり、総額2700万ドル(約30億5000万円)で結んだ3年契約の2年目を迎えていたスティーブンソンは、インディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)時代に2度イースタンカンファレンス進出に貢献したものの、シャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)でプレーした昨季は1試合平均8.2得点、さらに今季のクリッパーズでは計43試合に出場して1試合平均4.7得点に沈んでいた。

 ボストン・セルティックス(Boston Celtics)時代の指揮官でもあるドック・リバース(Doc Rivers)ヘッドコーチ(HC)の下で再びプレーすることになったグリーンは、2014年にセルティックスからトレードでグリズリーズに移籍して計98試合に出場し、1試合平均12.6得点を記録している。

 このほか、アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)はドラフト2巡目指名権とガードのジャスティン・ホリデイ(Justin Holiday)と引き換えに、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)からベテラン選手のカーク・ハインリック(Kirk Hinrich)を獲得。その直後には、リザーブ選手でガードのシェルビン・マック(Shelvin Mack)をユタ・ジャズ(Utah Jazz)に放出してる。(c)AFP