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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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やりたいことが見つからない時に僕はこう言いたい

ウェールズの歴史

僕は一体何をやったらよいかわからないのです。

 

・独立して何かやりたい、とは思うけれど何をやったら良いのだろうか・・・
・社会に出て仕事はしてきたけど、ふと振り返ってみると自分には何ができるだろうか?

 

こんなことで悩んでないでしょうか?こんな相談を受けたことはないでしょうか?

 

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僕もそうでした。

ずっとサラリーマンを続けていましたが、自分の経験を活かして何かやっていきたい。

マラソンも、水泳も、音楽も、海外生活も、長いサラリーマン生活も結構やってきたけど、どれも中途半端でした。

 

何をやってよいか分からず、いろんなセミナーに出続けて、ちょっと何かやれる気分にだけは浸っていました。

 

しかし、何も始められませんでした。

自分にできることは何で、それで何をやっていけばいいの?

 

 

自分ではわからない自分の得意なこと

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「好きをビジネスに変える」

 

よく聞く言葉です。得意なこと、好きなこと、それをビジネスに繋げればいいじゃん!楽しいじゃん!

 

そりゃそうです。そんなことは頭ではわかっています。

 

先日、あるポッドキャストを聞きました。

 

 

「得意をビジネスに変える」

やっぱりこれも同じことを言うのかなあ?と思っていました。

 

自分では何もできない、得意なものは何もないと思っていても他人から見ると意外と自分で思ってみなかった得意なことが多くあるものである。人から見た得意が好きなものであれば、ビジネスに直結するということです。

 

そうですよね。

 

・好きなもの(ついでに嫌いなもの)、得意なもの(ついでに苦手なもの)

・人から聞いた自分の得意なもの(ついでに苦手なもの)

 

これをできる限りリストアップしてみると、何をやって、何をやめたほうが良いかが分かってきます、ということです。

 

やりたくない信念、それが使えることも

 

中世を舞台にしたこんなストーリーがありました。(史実上の人物が登場しますが創作です)

 

<登場人物>

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ワタル氏:歴史好きのおっさん

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カラドクス:4世紀ブリタニア首長。のび太のように頼りない

 

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エウダヴ:ブリタニアの最大首長。ジャイアンのように剛力

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コナン:ブリタニアの首長。スネ夫のようにしたたか。

 

※今回はFace your Mangaというサイトをつかってキャラクターを描きました。

Create a new Mangatar | FaceYourManga

www.rekishiwales.com

 

 

 

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僕は王になるつもりはなかったけど、王になってしまった。何の能力も特技もないし、どうやって行ったらよいのか分からなんです。だれか、助けて~

 

紀元4世紀、現在のイギリスのウェールズにカラドクスという人物がいました。カラドクスは穏やでマイペースな人物で国を治めるというより、自然の中で人々とのんびりと素朴に暮らすのが好きでした。

 

 

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おお、うらやましいな。ワシだったら王になりたいよ。みんな王の言うことを聞くし、好きなものをたくさん食べて、やりたい放題やれるしなあ。よし、もっと領土を広げて権力を強くするぞ!とな。

 

カラドクスには野望はありませんでした。前王が倒れ後継者がおらず、カラドクスが後を継がざるをえませんでした。カラドクスはしぶしぶ王になることを引き受けましたが、国を治める知識や経験などなにもありませんでした。

 

平和な時代ならまだよかったのかもしれませんが、カラドクスの時代は内戦、外敵の攻撃と気を休める暇がない難しい時代でした。

 

 

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まあ大変な時代だったようだな。でも、得意なことや取り柄は何かあるだろう?

  


カラドクスの得意なことは

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・昼寝

・逃げ足の速いこと

・騎士の中で最弱賞をとったこと

・すぐ泣くこと でした。

 

 

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得意なことというより、まるでのび太くんのような頼りなさそうな人物だな。
こ、こりゃいかんな。

 

そうはいっても王になってしまったカラドクス。何とかして国を纏めていかなければなりません。

 

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わーん、どうやって国を治めたらいいの~、教えて、神様~

 

 

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ドラえもんか何かいないのか?そうか、この時代ではアーサー王を助けた魔法使いのマーリンもまだ居ないしな。

 

 

そうこうしてカラドクスの国が迷いに迷っていると、エウダヴと言う隣国の王がカラドクスの国に攻め込んできました。このエウダヴには野心がありました。隣国をすべて配下において、ローマ皇帝にも権力を誇示することでした。

 

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オレがエウダヴだ!

 

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まるでジャイアンのような奴だ。

 

 

カラドクスは果敢に立ち向かおうとしますが足がすくんで怖気づき、あっという間に負けて逃げ出してしまいました。

 

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助けて~、神様~

 

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ああ、何をやってるんだ・・・のび太君は、弱くて便りがないけど、心はやさしくてたまには根性を見せて頑張っていたぞ。

さっきは得意なことだったな。自分の好きなこと、嫌いなことはないのか?

 

 

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・争いは嫌い

・人の上に立つのも嫌い

・バリバリ出世することも嫌い

 

 

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とほほ、嫌いなものばかりだな、人から聞いた自分の良い点はないのか?人はカラドクスのことを何と言っているんだ?

 

・カラドクスに話をすると、彼の弱さに気が落ち着く

・喧嘩があるとなぜか収まる

・そういえば、話すのは嫌だけど聞くのは好き

 

 

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あるじゃないか意外と。政治や経済は苦手そうだから有能な臣下に任せておいて、カラドクスは聞き役、調整役になったらいいんじゃないかなあ。この時代、争いも多そうだし、重宝されそうだな。

 

 

こうして、カラドクスは人の揉め事を調整する聞き役になりました。

 

おれがジャイアン
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いえエウダヴに国も取られて、カラドクスはパシリのように手荒く扱われましたが、これが功を奏し、戦争は避けられてカラドクスの国は平和を持ち直しました。

しだいに、手荒い歓迎は受けますがエウダヴからも信頼を受けるようになり、悩み聞き役になりました。

 

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のび太!心の友よ~、とジャイアンが言っているみたいだな。ジャイアンは音痴の歌を聴かせようとしていたな。

この時代なら、
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ハープの演奏やチェスの相手をしろ、大会をやるから人を集めてこい!
みたいな感じだったのかな。

 

 カラドクスは

・争い事はきらい

・自分の欲はない

・癒し系の人物

 

という利点を生かして、さまざまな人間関係の問題を解決するようになりました。

 

 

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一つでも取り柄があってよかったな。カラドクスは実際、どんな問題を解決したのだろう?

 

エウダヴの甥にコナンという人物がいました。コナンは叔父エウダヴの後を継いで権力を持とうと、あれこれと周囲に手はずを整えていました。

 

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俺がコナンです

 

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そうすると、このコナンという人物はスネ夫の役だな。

 

 

ところが、エウダヴはローマ帝国からやってきたマグヌスという軍事司令官を気に入って自分の後継者にしてしまいました。

 

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ひどいよジャイアン、じゃなくて

f:id:t-akr125:20161203162241j:plainエウダヴ!この~、マグヌスめけしからん、やっつけてやる!

とスネオ風のコナンは言ってそうだな。

 

 

コナンはマグヌスに戦いを挑みますが敗れます。さらに大規模な戦いをしかけようとしますが、カラドクスが仲裁に入り和解します。

 

 

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マグヌスは将来偉人になる人物だから、敵対はやめて仲良くしておいたほうが将来いいよ。コナンはきっちりと働く人物だから、戦うのやはめて仲良くしておいたほうが将来いいよ。みたいな感じで話をしたんだろうか?

 

カラドクスはその他、エウダヴとローマ帝国との確執を解いて平和を維持したこともありました。

 

 

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カラドクスは歴史を全面的に作った人物ではなく、歴史を支えた縁の下の力持ちになっていたんだなあ。

それも自分の知らない点を他人から聞く、というとこから始まっていたのか。ワシももっと自分を知るために、自分のことを人に聞いてみるとするか。

君もな~

 

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はっ、はい

 

まとめ

 

今回のポイントは、自分に気がつかない得意なこと、好きなことを人から聞くことによって認識してビジネスにつなげていこう、という内容でした。

 

カラドクスはこの時代には珍しい平和主義者で

・争いは止めよう

・あやまってのんびり暮らそう

・特に夢も欲もない

 

などのび太的な人物でした。

 

このような草食的な人物が、

・戦いに明け暮れ

・相手を打ち負かし

・領土を広げよう

 

が主流の戦乱の世で、
上に立つ人物としてやっていけるのか?自分は何をすればよいのか?カラドクスは大いに悩みます。

 

そんな時、カラドクスの好きなこと嫌いなこと、人から聞いた自分を棚卸していると

人の話をしっかり聞けるという得意な点があり、それを活かして争いを回避する方向に持っていくことに役に立ちました。

 

※カラドクスは歴史的に活躍した人物ですが、カラドクスの性格、人柄などについては筆者の創作です。カラドクスについての記事はこちら。

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最後まで読んでくださりありがとうございました。

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