千葉大医学部生3人の実名公表、新たに医師逮捕
千葉大学医学部の男子学生3人が女性に性的暴行を加えたとして逮捕された事件で、新たに30歳の医師の男が逮捕されました。千葉県警は、これまで事件の内容を一切公表していませんでしたが、今回の逮捕に合わせて3人の実名を明らかにしました。
準強制わいせつの疑いで逮捕されたのは医師の藤坂悠司容疑者(30)で、今年9月、千葉市の飲食店で20代の女性にわいせつな行為をした疑いが持たれています。藤坂容疑者は容疑を大筋で認めているということです。
この事件では、千葉大学医学部の男子学生3人がこの女性に性的暴行を加えたとして先月21日に集団強姦傷害の疑いで逮捕されていましたが、千葉県警は5日になって3人の実名を明らかにしました。3人は、いずれも千葉大学医学部5年・吉元将也容疑者(23)、山田兼輔容疑者(22)、増田峰登容疑者(23)です。3人は当初、いずれも容疑を一部否認していましたが、現在は3人とも大筋で認めているということです。
「共犯者が明らかになり、事件のおおむねの見通しがついた。被害者のある程度の了解をいただけたと判断し、その点も踏まえながらの発表となった。今となってはどうでも言えると思われるかもしれないが、事件のカタがつく頃には公表もありえたとも思う」(千葉県警)
千葉県警は、3人の実名を逮捕から2週間たって公表した理由をこのように説明し、「圧力で隠しているというような事実は一切ない」と強調しました。
千葉県警は当初、逮捕した容疑者の実名を公表しなかった理由について「捜査上の支障がある」「被害者と警察当局との関係を重視した」と説明。これに対し、専門家からは「公権力の行使が正当だったか、外部の検証ができなくなる」「被害者や容疑者について誤った情報が流布されるおそれが生じる」などと批判が出ていました。(05日23:04)