デザイン思考。
デザイン思考という言葉を聞いたことがある人は、そこまで多くはないかもしれません。
IDEOなどが行っている、商品開発などの発想法などのことですね。
本書では、そんなデザイン思考について書かれています。
『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』佐宗 邦威
本の目次
序文 入山章栄(早稲田大学ビジネススクール准教授)
CHAPTER0 21世紀型教育の先進国アメリカ
CHAPTER1 デザイナーから学ぶハイブリッド知的生産術
CHAPTER2 作り手魂の学校
CHAPTER3 創造的問題解決の羅針盤
CHAPTER4 創造モードへのスイッチ
CHAPTER5 デザインというビジネス・キャリア
CHAPTER6 デザイン思考は幸せに生きるためのライフスキル
デザイン思考は羅針盤
「よく「デザイン思考のステップ通りにやっても良い結果につながらないんだけれど、どうしたらいいのですか?」という相談を受けるのですが、デザイン思考のプロセスはステップではなく、何度も行き来を繰り返して質を上げていくものなので、同じガイドでも地図というよりは羅針盤に近いものです。」
(p.99)
行き来を繰り返す
デザイン思考は、一つ一つステップを上がっていくというよりは、行きつ戻りつしつつ、より良くしていくというものということです。
図で紹介されているので、このあたりは、本書を読んでみるとわかりやすいですね。
リサーチ ⇔ プロトタイピング ← ピボット
少し違いますが、こんな感じです。
調べて、プロトタイプを作って、それでうまくいかないなら、また調べたり、ピボットしてずらしてみたりする。
これらを、繰り返し行って、目標へ進めていくということですね。
ツールを使って知的生産性を高める
「私自身は、留学以降はずっと、スケッチブックとポスト・イットを持ち歩き、日々の気づいたことや本を読んで思ったことなど、インプットした内容を小さい正方形サイズのポスト・イットにダイヤグラムもしくはポンチ絵で記録する、ということをするようにしています。まとめるときは、ポスト・イットをすべてはがして机の上に並べれば、日々蓄積している気づきを目の前で効率的に見える化できるのです。」(p.167)
付箋を使う
インプットとアウトプットをつなげるために、ツールを使う。
そのツールで生産性が変わるというのはありますね。
著者の佐宗氏は、気づいたことなどをポスト・イットに書くということです。
これが一番簡単な方法かもしれませんね。
わたしは、iPhoneでメモしていますが、一覧性はあまり良くないですね。
デジタルは、溜め込むには良いのですが、再利用は簡単ではないかもしれません。
取り入れたいと思ったこと
繰り返す。行きつ戻りつする。
こういうのは、文章を書くというときなどでもありますね。
何度か書き直す、ゼロから書いてみる。
加えたり、引いたりする。
こういう行きつ戻りつしながら、より良いを探っていきたいと思います。
あわせて読みたい
『ひらめきをデザインする──熱狂的ヒットのつくりかた』ジョン・コルコ
こちらは、デザイン思考でヒットを作るという本です。
デザイン思考から、ヒットを生み出したい。
そういう方は、合わせて読んでみると良いですね。
『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』佐宗 邦威
デザイン思考。これをどうやって行うのか。
本書では、P&Gマーケター出身の佐宗氏が、デザイン思考の基本的なところについて書かれています。
デザイン思考の基本を知りたい方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
デザイン思考で、どうやって考えるか。このあたりについて、P&Gマーケター出身の佐宗氏が書かれています。
デザイン思考の考え方や方法を知りたい方に、参考になると思います。
おすすめしたい方
デザイン思考をしてみたい方。
ビジネスパーソン。
『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』佐宗 邦威
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
行き来を繰り返す
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