朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐって5日に国会で行われた国政調査で、崔被告が青瓦台(大統領府)に出入りしていたかどうかについて与野党議員からの質問が相次いだ。しかし青瓦台側は「2級秘密」との理由で出入り記録の提出を拒否した。また青瓦台は「崔被告が青瓦台に出入りしていたかどうか確認していない」とも述べたため、議員らは「国政調査を受ける気があるのか」と反発した。
一方、崔被告は7日に予定されている聴聞会を欠席すると国会に通知。これを受けて与党セヌリ党の金聖泰(キム・ソンテ)国政調査特別委員会委員長は「青瓦台の現場調査を実施する」と主張した。
■青瓦台「崔被告の出入り、調べていない」
朴大統領は10月25日の1回目の国民向け談話で「困難なときに崔氏に助けてもらうようになり、往来するようになった」と述べ、崔被告が青瓦台に出入りしていたことを事実上認めた。しかし青瓦台警護室はこの日、「2級秘密」「保安事項」との理由で崔氏の出入りについて明らかにしなかった。チェ・ギョイル議員(セヌリ党)が「崔被告は青瓦台に入る際『顔パス』だったという疑惑があるが、出入りしていたのは間違いないか」と質問すると、青瓦台警護室のイ・ヨンソク次長は「そもそも崔順実氏を知らないため出入りがあったかどうかについて言うことができない」と説明した。チェ議員は「検察の調査で出入りが明らかになっているのだから、ある程度説明すべきなのではないか」と主張すると、イ次長は「叱責は謙虚に受け止める」と述べた。
ファン・ヨンチョル議員(セヌリ党)も「大統領と(崔氏などが)私的に会う場合に警護室は稼働するのか」と質問したが、イ次長は「『保安客』については報告を受けないケースもある」と説明した。ファン議員は「青瓦台は崩壊した。崔被告が青瓦台に頻繁に出入りしていたことが確認されているのに誰も証言しない」と不満をあらわにした。野党「共に民主党」のキム・ハンジョン議員も崔被告の出入りについて問い詰めたが、イ次長は明言を避けた。一方、イ次長はセウォル号沈没事件のあった2014年4月15日については、医務室の看護将校以外に大統領官邸に出入りした人物はいなかったと述べた。
■「崔順実聴聞会」、崔被告本人は欠席へ
一方、ソウル拘置所に収監されている崔被告は、7日に予定されている国政調査には出席しないとして、欠席事由書を国会に提出した。理由は「検察の事情聴取があり証言が困難で、パニック障害などもあり健康状態が良くない」からだという。崔被告の姉のチェ・スンドク氏と、崔被告のめいのチャン・シホ氏も「健康上の理由」で聴聞会を欠席するとしている。現行法では本人が証人出席を拒否すれば、出席を強制する手段はない。金委員長は「ただちに同行命令状を発付する」と述べたが、それでも本人が拒否し続ければ召喚することはできない。国会の告発があれば500万-700万ウォン(約49万-68万円)の罰金刑に処されるが、それだけだ。「崔順実聴聞会」は、当事者である崔被告がいない状態で実施される見通しだ。野党・国民の党のキム・ギョンジン議員は「証人の欠席行為について最低限の実刑が下されるよう量刑基準を見直すべきだ」と主張した。