年収2000万円以上の家庭で愛が無く育ったピピピピピさんに話を聞いてみた「恵まれた環境の犠牲者って?」(1/2)

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Introduction
「人生はお金があれば幸せになれる」そう思う人は少なくない。では愛が無い家庭でお金に何不自由なく育てられた子供はどう成長するのか。正にそんな環境で育てられた彼にいろいろ話を聞いてみた。
オタハナちゃん
インタビューご承諾ありがとうございます。宜しくお願いします。
ピピピピピさん
年収2000万円以上の家庭に生まれ育ったブロガーこと、ピピピピピです。親の会社での勤務中にPS4をプレイするなど、そういった活動をしています。どうぞお見知り置き下さい。
オタハナちゃん
ピピピピピさんが一体どんな人なのか。わかりやすく経歴をまとめてみました。こちらを元にインタビューを進めようと思います。
ピピピピピさんの経歴
・幼少時代
最高年収2000万円以上の家庭に生まれる。
何でも買い与える成金主義的な教育により普通の能力や素養や精神が育たず、快楽のみを覚えてしまう。

・少年・青年時代
多忙な父・喜怒哀楽が激しい母・共働きという家庭環境で育つ。両親の不和も酷くなり愛情を受けることがなかった。
幼少期に続きお金に甘やかされ育ったため、教師も見下し努力を学ぶこともなく必然的に低学歴となる成績はオール1。
小学校高学年になると精神的にも欠落が現れ、理不尽な理由で同級生へ傷害行為など問題を起こすようになる。
同級生達によるイジメを受けるようになる。
近親関係者に出来の良い弟と比較され苦痛を受ける日々を送る。

・成年時代
大学へAO入試で入学するが1週間で退学。
上京し芸人養成所に入学。2ヶ月で退学。
月額40万円の仕送りを貰うようになる。
家から一歩も出ず、宅配便のときだけ玄関に近寄るという、引きこもりニート生活。
親からの仕送りがストップする。
ゲストハウス生活に入る。窓なし違法建築物件などに住み貯金を切り崩し生活を送る。
膨大な数の会社を転々とする。
苦く悔しい思いを噛みしめながらも実家に帰る。それまでに重ねた借金100万円以上を親に返済してもらう。

・進展時代
地元でバイトを始めては辞めてを繰り返す。
バイト先で意中の子にフラれ、なぜか故郷を恨み上京。
極貧生活を送っては耐えられなくなって地元に戻る。これを短期間に5回繰り返す。
毎日平気で朝から晩までナンパするようになり25歳のときに初彼女が出来る。
彼女が出来たことで自信がつき再度上京。2年間営業会社で働く。最高月収90万円を記録。
親の会社で働けるようになったという報告を受け、退職。
小説を書くために東京で少しの間暮らす。文章力を高めたいという目的からはてなブログを開始。
精神科に行くと2分で「躁鬱病ですね~」と軽い感じで診断される。
メンヘラ系ブログを延々と書き綴る毎日を送る。
親元で仕事するかと思いブログアカウントを削除し実家に戻る。

そして現在に至る。

成金教育で能力を奪われた幼少期

オタハナちゃん
当時、他の家庭と比べて自分の家庭が裕福だと自覚はありましたか?
ピピピピピさん
クラスメイトと毎週スキーに行っていたのですが、友達の娯楽費を全額出していた時に実感しました。
オタハナちゃん
それは凄い。お住まいも豪邸だったのですか?
ピピピピピさん
中学生に入学するくらいまで町外れにある5万円ほどのアパートに家族で住んでいました。
オタハナちゃん
それは意外ですね。もっと一戸建ての豪邸をイメージしていました。
ピピピピピさん
その代わりに固定費が少なく家族みんなで自由に使えるお金が多かったです。
オタハナちゃん
なるほど、その娯楽費によって蝕まれる事になったようですが何かエピソードのようなものはありますか?
ピピピピピさん
父親がスキー好きだったので週に三回ほど様々なスキー場に連れて行かれ、滑る→外食→ゲームセンター→温泉→という流れでへとへとになるまで遊び尽くす日々でした。
オタハナちゃん
羨ましい・・・。習い事も色々とやられていたようですが具体的には?
ピピピピピさん
習い事に関しては、公文式、習字、剣道、水泳、スキーなど、メジャーなものを次々やらされました。
オタハナちゃん
凄い英才教育ですね。
ピピピピピさん
しかし根っからの怠慢気質なので・・・。小学生にして、行ったフリをして公園のブランコで寝て過ごし、後々大激怒されてなし崩し的に通わなくて良くなる、ということの連続だった。
オタハナちゃん
そこは触れていた”贅沢な暮らしの犠牲者”たる所なのでしょうか・・・。その中で自主的にやりたいと思ったものはなかったのですか?
ピピピピピさん
プールですね。プールに着いたら水に浮かんでぼーっとしていればそれだけで先生が褒めてくれたりと、至れり尽くせりでしたから。
オタハナちゃん
んーなかなか筋金入りですね・・・。そんな中で当時楽しかったことはありますか?
ピピピピピさん
クラスの女子とセーラームーンごっこで、「ムーンプリズムパワーァァアアっっ!」と叫び散らして、お互いに服を少しずつ脱がしながらくるんくるん回っていたことですね。あと『超魔界村』という鬼の如く難解なスーファミゲーをプレイするのも至福の時間でした。
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愛の無い家庭とイジメの毎日だった少年・青年期について

オタハナちゃん
ご両親の仲が良くなかったようですが理由は?
ピピピピピさん
夫婦仲が劣悪だったのは、やはり寝る間も惜しまずに二人とも仕事をしていたからだと思いますね。
オタハナちゃん
共働きはそこまで珍しくないと思いますが。
ピピピピピさん
己に自信があったがために、譲るということを忘れてしまったらしく、リビングで定期的に決闘がスタートしていました。皿の割れる音と、音程の高い怒声が耳障りでした。
オタハナちゃん
子供にとって良い環境とは言えませんね・・・。一番辛かったことは?
ピピピピピさん
「あなたは性根が腐っているの。みんなが、笑っているよ」と、精神的に参っておかしくなっていた母親に耳元で囁かれたときですね。段々と自分の振るまいが恥ずかしいものだと思うようになって、無邪気に日々を駆け回れなくなってしまいます。
オタハナちゃん
ご両親を恨んだりすることはありましたか?
ピピピピピさん
憎しみはもっと先の未来で生じました。幼い頃は、好悪の比較を行わず、ただ目前で起きることに流されていましたので。
オタハナちゃん
他の家庭と自分の家庭を比べることは?
ピピピピピさん
対比能力がなかったのでそれはないですか・・・父親が権力者であるということは小学6年生くらいまでは信じていました。なので、誇り高さはあったんですよ。
オタハナちゃん
その時どうでしたか?
ピピピピピさん
特別な星の下に生まれたという王族意識を持っていました。何をしても許されるべき存在であると、自分について考えていたのを覚えています。
オタハナちゃん
イジメもあったようですが。
ピピピピピさん
中学生のときのイジメは、殴る蹴る、机を廊下に出される、フリースを窓から捨てられる、後ろ髪を掴まれて黒板に叩きつけられる、といったありきたりなものでした。
オタハナちゃん
かなり酷い状況じゃないですか。
ピピピピピさん
でも悲鳴も反抗もなしに耐え抜きました。ですが途中でなんどか、主犯格の後頭部に椅子を振り下ろそうとしたり、教室の窓から落下させて人生を停止してやろうという殺意が剥き出しになっていたのですが、恐れによって肉体が硬直し、何も出来ずじまい。そんな情けなさに気づくのがイヤだったからだと思うんですが、常に殴られてもケラケラと笑っていました。
オタハナちゃん
その行為が自己防衛だったのかもしれませんね。楽しかったことはありましたか?
ピピピピピさん
PSゲームですね。モンスターファーム、アジト3、ポポロクイス物語、チョコボの不思議なダンジョン、テイルズオブデスティニー、ファイナルファンタジー、グランツーリスモ、ザ・コンビニ、遊戯王などなど
オタハナちゃん
懐かしいですね。名作がどんどんリリースされた時期ですよね。私もかなりやりましたよ。
ピピピピピさん
平気で一日10時間くらいプレイしたりしていました。
オタハナちゃん
当時の将来の夢は?
ピピピピピさん
芸能人ですね。
オタハナちゃん
目立つ仕事がしたかったのですか?
ピピピピピさん
いじめられっ子でしたが、我が強かったので、いつかは一発当ててやろうという気持ちがあったんです。そのため、学校で暴行を受けるたびにこれはポイント制で・・・ある程度溜まったら金属バットをフルスイングして奴を処分する権利が天から付与される、という考えを抱いていました。
オタハナちゃん
また凄い考えですね。
ピピピピピさん
最後まで実行出来ませんでしたが。
オタハナちゃん
弟さんと比べられることもなかなか辛い状況ですね。
ピピピピピさん
それでもまだ小学生時代は、自意識の芽生えが薄かったことによって嫌なことがあってもゲームにのめり込むことで、そこそこ楽しい日常を過ごすことが出来ていました。
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何者かになりたいが彷徨う成年時代

オタハナちゃん
大学は1週間で退学とはスピード退学ですね。
ピピピピピさん
ほとんど学校に行かずそのまま不登校になったため実質もっと短いです。3日くらいかもしれません。
オタハナちゃん
・・・!ちなみに大学を退学した理由は?
ピピピピピさん
あまり言いたくないのですが・・・学校でチンピラ同級生に童貞であることを馬鹿にされたからですね。当時は、ツイッターのように非モテの情報が一カ所に集まっている場所は案外少なかったのもあって「この世で童貞なのは僕と、あと数人くらいだろうな……」という絶望に心をやられ、人の視線が怖くなって外に出られなくなったんです。
オタハナちゃん
何かのスイッチが入ってしまったんですね・・・。
ピピピピピさん
そこへ更に、高校の同級生の女子にフラれるという二発目のパンチが飛んでくれば、失神KO必至。長文メールを連続で送り続けて着信拒否され、僕のキャンパスライフと初恋が同時にバッドエンドを迎えました。
オタハナちゃん
んー弱り目に祟り目ですね。その後の芸人養成所もなかなかのスピードで・・・。
ピピピピピさん
最初の二週間くらいは真面目に通いましたが・・・実質もっと短いです。
オタハナちゃん
何か辞めた理由はあったんですよね?
ピピピピピさん
アニメやマンガやニコ動を楽しむのに忙しく通ってる場合じゃなくなったんです。
オタハナちゃん
ちょうど全盛期でしたねニコ動・・・。
ピピピピピさん
「別に今頑張らなくても、人間の人生は長い。いつだって取り返せる。だから今日は遊ぼう」という思想が強くなってしまったせいでもあります。
オタハナちゃん
正しいような正しくないような・・・芸人養成所で学べたことはありましたか?
ピピピピピさん
最も学べたのは、返信用の切手を入れ忘れただけでこんなに怒られなきゃならないのか……ということですね。養成所の案内を読まずに履歴書を送付したものですから。それからというもの、なるべく案内文に目を通すようになりました。芸人はいい加減じゃ務まらないってことですね。
オタハナちゃん
んーあまり・・・だったみたいですね。
ピピピピピさん
この養成所の60万円に関しては、バイトを週休の休みゼロで働くなどしてなんとか自分の力で溜めました。
オタハナちゃん
それは意外ですね。親御さんからのサポートがあったと思いました。
ピピピピピさん
しかし養成所を辞めたくらいから多額の仕送りを貰うようになり・・・頑張らなくとも楽しいという生活が当たり前になってしまいぐうたら過ごす癖がついてしまった。
オタハナちゃん
せっかく独り立ちフラグが立ったのにポッキリと折れましたね。ちなみに仕送りはおいくらほど?
ピピピピピさん
親のお陰で生活レベルが高くなったのだが、それにより上級の暮らしをする人々と比べるようになってしまい、「まだ足りない、足りな過ぎる」と駄々をこねている内に最終的に毎月、家賃光熱費+仕送り40万円が支給されるという暮らしを送ることになりました。
オタハナちゃん
現代の貴族ですね・・・。
ピピピピピさん
そのお金で、ツクモが販売しているBTOパソコンを四台購入して、アニメ、ニコニコ生放送の素人配信、チャットなどでの荒らし行為を同時に存分に楽しんで暮らしていました。
オタハナちゃん
そんな具合で引きこもりニート生活に突入と。
ピピピピピさん
僕が100回以上繰り返し視聴している、「NHKにようこそ!」というアニメに登場する主人公・佐藤のようであり、僕は彼と一緒に生きているような感覚を抱きながら、引きこもりニートな日々を満喫しました。
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オタハナちゃん
懐かしい作品ですね。オタクのニート生活を題材にした先駆け的作品でしたね。
ピピピピピさん
こんな風に経済面では満足しているものの、一つだけ悩みがありました。
オタハナちゃん
なんですか?
ピピピピピさん
どれだけ日が過ぎても彼女が出来ないということです。
オタハナちゃん
・・・ライフスタイル的に出会いも無さそうですし・・・そうなりますよね。
ピピピピピさん
持ち前のびびりによって一切女の子と話せず、それを克服するために夜の店に通い始めてそこでも散々無駄遣いをしました。
オタハナちゃん
他にはどのような無駄遣いを?
ピピピピピさん
自己啓発系の本やDVD、CDなどを買い始めて、それらの総額は100万円を超えました。加えて全てはまずモテないと始まらないと考えて、総合格闘技のジムに通い始めたり、加圧トレーニングをマンツーマンで指導して貰ったり、総額50万円近くする光による肌をツルツルにする治療を受けたり、プラセンタという月1万円くらいするサプリを飲み始めたり、ボイストレーニングをして貰ったり、役者スクールに通ったり、宝塚や劇団四季を観に行ったり、そうした自分磨きに過剰にお金を使うようになりました。
オタハナちゃん
”モテたいのパワー”って凄いですね。
ピピピピピさん
しかし・・・この上京して3年間くらいは友達すら・・・しかも常に家の中にいる生活だったため彼女なんて・・・。
オタハナちゃん
なかなか思ったようにはなりませんね。
ピピピピピさん
それから少しして週払いのコールセンターで働いた時に今も仲の良い親友と出会いました。そいつと、秋葉原のメイド喫茶や、JKリフレのようなところに足繁く通ったりするようになり、やっと外出が当たり前の暮らしになりました。
オタハナちゃん
外との接触は大切ですね。そして持つべきものは友ですね。
ピピピピピさん
彼女が欲しいという共通点もあり、二人で渋谷や新宿、池袋などで死ぬほどナンパするようになりました。・・・喋りも下手で空気も読めないため一切相手にされませんでしたが・・・。それでも果敢に年単位で挑んでいるうちに、少しずつバンゲ(連絡先交換)が出来るようになりました。
オタハナちゃん
継続は力ですね。
ピピピピピさん
そのうち友達がホストに体験入店の誘いを受て僕も誘われて働くことにしました。
オタハナちゃん
「彼女が欲しい」から「ホストになる」はかなり飛びましたね・・・ちなみに成果は?
ピピピピピさん
送り指名(帰り際にお客さんが送りをして欲しいホストを決める)は貰えましたが、その後にまともなメールメンテナンス(惚れさせる行動)を一切しなかったため成績は振いませんでした。
オタハナちゃん
以前ホストさんにもインタビューしましたが、マメじゃないとやれない職業ですよね。
ピピピピピさん
ちょうどこの頃父親の調子が悪くなり療養に入り・・・今後どうなるか分からないからということで、仕送りがストップしました。
オタハナちゃん
これは更なる急展開!
ピピピピピさん
友達と毎日、散在していた僕は有頂天になっていたため、「急に捨てる気か!?」と激怒し、もう二度と連絡を寄越さないでくれ、といっていじけました。ホストなんて儲からない仕事もやっている気分にならず、同じタイミングで辞めてしまいました。
オタハナちゃん
更に暗雲が・・・。
ピピピピピさん
すぐに親が契約してくれていた貸家を出てゲストハウス生活を送りました。窓なし違法建築物件などに住み貯金を切り崩す生活でした。
オタハナちゃん
今までとまったく真逆の生活ですね・・・。
ピピピピピさん
ゲストハウス生活は壮絶でアル中の隣人が死んで、深夜に無線からの声が聞こえたかと思ったら、ブルーシートを持った警察が数人来ていたこともありました。
オタハナちゃん
・・・想像以上ですね・・・。ちなみにゲストハウス生活で良かった点は?
ピピピピピさん
メリットとしては、経済的に優しいのと、嫌気が差したら即座に出られることです。
オタハナちゃん
デメリットは?
ピピピピピさん
悪い点は、精神疾患、下着泥棒、覗き魔、嫌がらせ魔、チンピラなど、多種多様で鋭利な特徴が散らばるカオス空間なところに入居してしまうことがある点です。
オタハナちゃん
同居人を選べないのは辛いですよね。問題がある人物の可能性が高い・・・。
ピピピピピさん
女性同士の争いが過剰に酷いところもあります。僕が入居したところでは、嫌われている若い子がいたんですが、その子がシャワーに入っているときに意地悪いおばさんが鍵を開けて、たまたま通りかかった僕の目に晒してしまうということがありました。僕にとっては良い天気でも、女の子にとっては土砂降りの悲痛ですよね。
オタハナちゃん
ゲストハウス内コミュニティのいじめがあるのですね。
ピピピピピさん
『ブスとブサイクを見たら盗人と思え』を心しておくのが大事で、明らかに人生を捨てたような表情の男女がいたら、警戒するべきです。突然、小猿のように飛び掛かって来ますので。平穏な日常を根こそぎ奪われます。共用冷蔵庫に入れる食品などは、しっかり袋に入れておかないと、何されるか分かったものじゃないです。
オタハナちゃん
膨大な数の会社を転々とするとありますが、どのぐらいの会社に務めてみたのでしょうか?
ピピピピピさん
採用されて社内に一歩でも足を踏み入れたら一カウントとするなら、少なくとも100社以上ですね。
オタハナちゃん
凄い・・・ちなみにどのようなお仕事を?
ピピピピピさん
コンビニ、テレアポ、テレオペ、ホスト、カラオケ、野菜詰め工場、データ入力、品出し、警備員、居酒屋キャッチ、釣具店、喫茶店、中華屋、薬局、など何の変哲も無いバイトを次々やりました。急に辞めるクセがあったため、一日に3件面接を入れたりすることがざらでした。きっとこの人生で既に、履歴書を500枚くらい書いていますね。
オタハナちゃん
仕送りも止められ、劣悪な状況で思うように行かない、そんな状況で大丈夫でしたか?
ピピピピピさん
いえ、ナンパをやってもホストをやっても彼女が出来ない、金のためにバイトに出ても、なんだか全ての物事が怖くなり精神的に疲弊して、状況を考えず急に眠りに落ちてしまうナルコレプシーのような症状が起きるようにもなっていました。
オタハナちゃん
滅入ってしまいますよね・・・。
ピピピピピさん
そんな中で親からの着信が入り・・・苦く悔しい思いを噛みしめながらも結果的に実家に帰ることになりました。
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現在に至るまでの進展時代

オタハナちゃん
常に上京していますが他の都市は考えなかったでしょうか?
ピピピピピさん
関西人と性格が合うので、大阪に住んでみたいと思うことはありましたが、やはりジャパニーズドリームは東京でないと実現出来ないのではないか、という頑なな考えがあったため常に東京住まいでした。
オタハナちゃん
度重なる極貧生活で何か得たものはありますか?
ピピピピピさん
段々とメンタルが強化され言い訳を並べ立てる力が尋常でなく開花しました。お陰で毎日平気で朝から晩までナンパするようになり、そのお陰で25歳のときに念願の彼女が出来ました。
オタハナちゃん
しかしその彼女との同棲も「思ったよりつまらなかった」とありますが。
ピピピピピさん
つまらないというかイヤになったのは、生活感ですね。25歳まで彼女がいなかったことで理想主義者になっていたので、女神様信仰みたいなのを抱えてしまい彼女がへなったハブラシを使っていたり、ゴミ箱がゴミだらけだったりするだけで、拍子抜けして恋心も吹き飛ぶんです。
オタハナちゃん
どうしても理想との乖離が出てきてしまいますよね。
ピピピピピさん
なので二次元キャラが恋するに最も適していますね。裏切りを知らない存在なので。
オタハナちゃん
そっちに!オタク的気質がここにきて表面化!
ピピピピピさん
だから次から次に新しい女の子を求めて街を彷徨いました。日々の記録をかなり雑にだけれどエクセルに書き記しながら、欲望のままに声掛けしてましたね。
オタハナちゃん
成功した人数はだいたいどのぐらいでしょうか?
ピピピピピさん
バンゲ(連絡先交換)であれば500人は下らなく、遊べた子は200人くらいで、準即(枕を交わすこと)に関していえば、途中までしかやらなくてもそれ目的の密室に入ったというカウントをするなら100人近いですね。
オタハナちゃん
あまり知識がないので数だけで見ると高い成功率かなと思いますが。
ピピピピピさん
何千人と声を掛けているので、成功率は低いです。やっぱり4~10月くらいが成功率高いです。ただそうした時期でも、100人以上声掛けたのに全員に無視されて、次の日は地蔵(ビビって声掛け出来なくなること)などもあります。ナンパというのは失敗を学ぶ文化だなと痛感します。
オタハナちゃん
そんなものなんですね。知らない世界の話なので興味深いです。
ピピピピピさん
そんなナンパを繰り返すうちに不思議なもので、女の子と遊ぶのが当たり前になってくるとなんだって出来るような気がしてくるんですよね。はじめて彼女が出来たときはあっけなくて心境の変化は思ったよりもなかったのですが・・・それから数をこなすうちに、こんなにも人生の景色が変わるものなのかと驚いきました。
オタハナちゃん
どのような変化がありましたか?
ピピピピピさん
付き合うというのは、女子に幻滅させられることの連続という悪い見方も出来ますから、それによってヘコヘコしなくなったことですね。
オタハナちゃん
具体的には?
ピピピピピさん
昔は「僕みたいなのが話しかけてごめんね」「僕みたいなのがメールしてごめんね」「僕みたいなのとデートして貰ってごめんね」という卑屈さのせいで気持ち悪がられていたんですが、そうした後ろ向き思考が一切なくなりました。
オタハナちゃん
男女共にフラットに見れるようになったというところでしょうか。
ピピピピピさん
そうやって気分が乗っている内に再度東京に行って、オラオラ系の営業会社で働き始めました。
オタハナちゃん
オラオラ系ですが。
ピピピピピさん
仕事中に赤文字で「確度の高い案件を集めろ!」といったメールが連続で届くような体育会系の会社でした。上司にも好かれて、そのお陰で獲得しやすい地域を優先的に担当させて貰いました。
オタハナちゃん
営業の仕事は順調だったようですが退職で未練はなかったですか?
ピピピピピさん
未練はなかったです。その後も一緒に働かないかと誘われたり本当に素敵な人たちと出会えて良かったと思っています。
オタハナちゃん
退職後、文章力を高めるためにブログを開始したということですが、成果はありましたか?
ピピピピピさん
以前はしつこ過ぎるレトリック連打で読者を疲れさせていたのですが、今は多少その辺のブレーキを利かせられるようになった気がします。今でも冗長なのには変わりないのですが……。
オタハナちゃん
「メンヘラ系ブログを延々と書き綴る」とありますがどのようなブログだったのでしょうか?
ピピピピピさん
『今の時代、引きこもりもニートもメンヘラもありきたりで、なんの役にも立たない、その属性を付与された者の人生は終了である』といったテーマで、落ちぶれた日々を送る自分の感情を吸い上げてインクにし、少なくとも5000文字分くらいは毎度、白紙に落とし続けるブログでしたね。
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オタハナちゃん
なかなか重暗く量がある内容ですね・・・。
ピピピピピさん
その頃、年収0万円でしたから・・・自分だけでなく大勢の他人にも苦悩させられたら相対的に自分の痛みが減って幸せに近づくと考えていました。

経歴を通して彼について

オタハナちゃん
何かを決断してから行動がかなりのスピードに感じられますがどのような心境で行動されているのでしょうか?
ピピピピピさん
行動力はないですよ。ヤダヤダとさながら幼子の如く地団駄を踏んでいるうちに、地盤がずれて見知らぬ場所に到達しているような感じであります。イヤになったから違うこと、もっとイヤになったからもっと違うこと、そうした雪だるま式連続。
オタハナちゃん
失敗を恐れたりしますか?また恐れないようにしていますか?
ピピピピピさん
恐れの回避は不可能ですね。だからなるべく知らない場所に行くときは友達と群れて行くようにしています。群れないと何も出来ない人間なので。
オタハナちゃん
もしタイムマシンがあったとするならどの時代に戻ってやり直したいですか?やり直したくないですか?
ピピピピピさん
中学時代に戻っていじめっ子に椅子を振り落としますね。そして学校は辞めて塾に通わせて貰い、延々と勉強して有名大学に行き、個を売り込む働き方が出来る自由度の高い会社に就職しますね。でも正直、今の人生は100点だと思っているので、タイムマシンをプレゼントされても派手にクラッシュさせます。
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