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大韓帝国の国璽など印章9点 米国で押収=韓国に返還へ

【ロサンゼルス・ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争中に米軍がソウル市の徳寿宮から違法に持ち出した大韓帝国の国璽など印章9点が米サンディエゴで18日(現地時間)、現地の捜査機関によって押収された。韓国文化財庁が21日伝えた。 

 ロサンゼルスタイムズなど米メディアは米国の税関がサンディエゴで朝鮮時代と大韓帝国の時代に作られたとみられる印章9点を見つけて押収したと報じていた。報道によれば、押収された印章は朝鮮戦争に参加した米海兵隊将校の子孫が保管していた。1950年のソウル奪還の際、徳寿宮で印章を発見して米国に帰国する時に持ってきたものという。当時、徳寿宮は中国共産軍と北朝鮮軍が撤収した後で、ほとんどの文化財が略奪されていたが、この印章は埋まっていたため、手に入れることができたという。

米捜査機関は9月23日、印章9点に関する写真資料などを韓国文化財庁に情報提供し、文化財庁は宝印符信総数をはじめとする関連記録を検討した。その結果、印章9点は朝鮮王室と大韓帝国の印章であることが確認された。韓国大検察庁(最高検)は10月21日、米側に捜査を依頼し、押収が行われた。 

押収された9点のうち、「皇帝至宝」は1897年に国号を大韓帝国と改めたことを契機に製作された印章で、高宗皇帝の自主独立の意志を象徴する国璽という点で特に歴史的意味があると文化財庁は評価した。  文化財庁は「国璽など朝鮮王室や大韓帝国の印章は個人で取り引きする性質のものではなく、国家の権威と尊厳はもちろん、韓国国民の自負心と直接関わる国を象徴する遺物という点で必ず還収されなければならない文化財」と述べた。また、「今回の押収を契機に朝鮮戦争の際に米軍が持ち出した文化財の還収のため、関連当局との協力をさらに強化していく」と強調した。

押収物は米国捜査当局の没収手続き(4カ月以上所要)を経て、来年6月以降、韓国に返還されるものとみられる。

今年9月には朝鮮戦争の際に米国に持ち出された大韓帝国の貨幣交換券の「戸曹兌換券」印刷用原版が、韓米の捜査協力により返還されている。

押収された大韓帝国の国璽など印章9点(提供写真)=21日、ソウル(聯合ニュース)

yugiri@yna.co.kr