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【プロ野球】

大谷、来オフにもメジャー 球団も容認「我々も見てみたい」

2016年12月6日 紙面から

2億7千万円で契約更改しケーキの前でポーズをとる日本ハム・大谷=球団事務所で(棚橋慶太撮影)

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 日本ハム・大谷翔平投手(22)が5日、札幌市内の球団事務所で契約交渉し、7000万増の2億7000万円で更改した。交渉の席では入団以前から希望していた米球界挑戦の意思を伝え、球団も2018年以降の移籍を容認した。来オフにもポスティングシステム(入札制度)を利用し、夢のメジャーへと飛び込む。

 抱き続ける夢への熱い思いを、大谷は素直に打ち明けた。契約更改交渉の席で、プロ入り後、初めて米球界へ挑戦する意思を球団幹部に伝えた。

 「僕なりの気持ちを話させていただきました。全面的に応援してくれて、自分の気持ちを優先させてもらえるという形になりました」

 異例のスピードで成長を遂げる二刀流の夢への挑戦。球団は来オフ以降、後押しすることを決めた。入団4年目の今季、投手として10勝を挙げ、打者としては打率3割2分2厘、22本塁打、67打点。投打で活躍しMVPに輝いた。進化し続ける大谷に島田球団代表は「彼の成長スピードがわれわれの考えていた以上のもの。一番いいときに行かせてあげたい」。10月以降、球団内で話し合ってきた結果、世界で通用すると判断した。何より「皆さんが楽しみにしていると思うし、われわれも見てみたい」。同代表はダルビッシュに続いて日本ハムから巣立つメジャーリーガーへ夢を託したい気持ちを明かした。

 選択権は大谷に投げられた。挑戦決断は大谷自身が納得する結果を残したときとなりそうだ。「今年も自分でできなかったことがある。完璧を求めることも必要」とした。メジャーでも二刀流でプレーする希望を持つ大谷は「(投打で)僕をどういうふうに見ているのか、それも含めて交渉」と、メジャーの評価もポイントとした。

 契約更改では、ダルビッシュと並ぶ高卒最速タイ5年目での2億7000万円でサイン。「そういう方と同じ金額まで来られたのはすごくうれしい」。プロ入り8年目でメジャーへ挑戦したダルビッシュを上回る6年目でのスピード挑戦は、年齢的にも田中将大とダルビッシュの25歳より2つ若い日本人最年少のポスティングによる米球界入りとなる。それが実現するかどうかは、来季の活躍度にかかっている。 (水足丈夫)

(金額は推定)

 

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