目次
・市販シャンプーが多すぎ!結局何がいいの?
・簡単!10秒で見分ける「市販シャンプーの選び方」
・市販シャンプーの洗浄成分「界面活性剤」の分類と評価
・【敏感肌】市販シャンプーの選び方とおすすめランキング
・【オイリー肌】市販シャンプーの選び方とおすすめランキング
・【ダメージヘア】市販シャンプーの選び方とおすすめランキング
・「オーガニック系とノンシリコン系」効果とおすすめランキング
・2016年シャンプー4大トレンドは「炭酸/水素水/オイル/生」
・2016年トレンド別、おすすめ市販シャンプーランキング
市販シャンプーが多すぎ!結局何がいいの?
美容知識の豊富女性なら「スキンケア化粧品選びの基準は?」と聞かれれば、「セラミド!」「ビタミンC誘導体!」「アルガンオイル!」などと、お気に入りの美容成分名がどんどん出てくることでしょう。でもシャンプー選びで、自分のこだわりの「基準」を持っている女性はあまりいないのではないでしょうか?
それなのに新しい商品が次々と発売され、「結局、市販シャンプーはどれを買えばいいの?」と叫びたくなりますよね。でも安心して。そんな貴女のために、シャンプーの「簡単な選び方」を詳しく説明していきますね。
簡単!10秒で見分ける「市販シャンプーの選び方」
安易な評価「〇〇系のシャンプーが良い」に惑わされないこと
店頭やネット上で「〇〇系シャンプーだから良い」とか「△△系シャンプーだから悪い」と決めつける意見が散見されます。でも、安易な決めつけは危険。実際は、シャンプーの特徴は「配合成分」と「配合量」の組み合わせや自分の髪質・頭皮との相性によって決まるのです。
まずは、シャンプー選びの「正しい知識」を身につけて、安易な意見に惑わされないようにしましょう。
シャンプーの仕組みを知りましょう
シャンプーの中身の50~60%は「水」です。そして、洗浄成分と泡立ち成分である30~40%の「界面活性剤」と、製品を安定化させる「補助洗浄剤、保湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、ph調整剤など」でできています。つまり、シャンプーの中身のほとんどは水と界面活性剤なのです。
この界面活性剤には主に以下の7種類あり、これがシャンプーを見分ける重要なヒントになります。
① 頭皮に優しい「石けん系界面活性剤」
② 髪に優しい「アミノ酸系界面活性剤」
③ 肌への刺激が強い「高級アルコール系界面活性剤」
④ 石油から作られる「石油系界面活性剤」
⑤ 低刺激でも洗浄力のある「タウリン系」
⑥ 低刺激でも洗浄力のある「タンバク質系」
⑦ 植物系で優しい「ベタイン系」
ここで一言!
ちなみに、皆さんもよく耳にするはずの「シリコン」。これは、洗浄力が強い「界面活性剤」だけでは髪を軋ませてしまうため、洗髪時の髪通りをやさしく緩和するために配合される成分です。シャンプー全体に占める割合は1%程度です。
「シャンプーの成分表示」の1~2行目をチェックするだけ
「界面活性剤」って難しそうですよね? どうやって見分けるのでしょうか? まずは、シャンプーの容器やパッケージに書かれた「成分表示」を見てみましょう。
<このシャンプーの成分表>
シャンプー:水、ラウラミドプロピルベタイン、ラウレス-4酢酸Na、ココイルアラニンTEA、スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na、DPG、コカミドメチルMEA、メドウフォーム-δ-ラクトン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、クレアチン、ゼイン、ジラウリン酸セラミドNS、ダイズステロール、カゴメエキス、α-グルカンオリゴサッカリド、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、(後略)
成分表示を見ると難しそうですね~。でも安心して下さい。実はとっても簡単なのです。
成分表示は、配合量の多い順に記載されており、最初の1~3番目の成分を見るだけで、このシャンプーの特徴が掴めます。さらに、最初の成分の1~10番目くらいの成分に髪に優しい成分か、あるいは刺激が強すぎる成分が入っているかどうかまでチェックできれば、このシャンプーが自分の髪や頭皮に害になるかどうかまで判断できるのです。
もう一度、上の成分表を見てください。まずは、「水」が記載されていますね。そして次に「ラウラミドプロピルベタイン」という界面活性剤が多く配合されています。従ってこのシャンプーは、「ベタイン系」のシャンプーということになります。
「ベタイン系」は、天然由来で肌や頭皮にも優しく、安全性にも優れていますが、洗浄力がやや弱いので、頭皮もしっかりと洗いたい人には不向きなシャンプーだということがわかります。
市販シャンプーの洗浄成分「界面活性剤」の分類と評価
ほんの少し成分がわかるだけでシャンプー選びが楽しくなる
シャンプーの特徴は、その成分表の最初の1~3番目までに登場する洗浄成分「界面活性剤」の種類によってほぼ決まります。これから主な「界面活性剤」の成分と特徴を紹介します。
何とな~くでも結構なので、ちょっと知っておくと、シャンプー選びをする際のイメージがぐっとわきやすくなりますよ。実際に気になるシャンプがあったら、成分表の最初の1~3番目まで(余裕があれば1~10番目まで)の成分をネット検索してみるのも手ですね。
①頭皮に優しい「石けん系界面活性剤」
◇特徴:
原料はヤシ油など天然の油脂から作られますが、反応させて作るので「合成界面活性剤」と呼ばれています。
メリットは、洗浄成分がアルカリ性なので非常に汚れが落ち、安全性も高いです。
デメリットは、髪の毛のPHが高いため、髪の毛が軋んだり、ごわつきます。
◇代表的な成分:
・ラウリン酸Na
・オレイン酸Na
・ステアリン酸Na
②髪に優しい「アミノ酸系界面活性剤」
◇特徴:
アミノ酸由来の界面活性剤で、適度な洗浄力と脱脂力があり、髪をしなやかに洗い上げます。
メリットは、低刺激なので頭皮に優しく安心して使えること。美容サロンのシャンプーでよく使われます。
デメリットは、洗浄力が比較的弱いことです。
◇代表的な成分:
・ココイルグルタミン酸Na
・ココイルメチルアラニンNa
・ココイルメチルタウリンNa
・ラウロイルメチルタウリンNa
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ラウラミノプロピオン酸Na
・ラウリミノジプロピオン酸Na
・ラウロイルアスパラギン酸Na
③肌への刺激が強い「高級アルコール系界面活性剤」
◇特徴:
製造方法により脂肪酸から作られる天然系のものと石油から作られる石油系のものがあります。
メリットは、これらは洗浄力、脱脂力ともに非常に強い点。
デメリットは、頭皮や髪への刺激も非常に強く、敏感肌の方は使用を控えた方がいい成分といえます。
◇代表的な成分:
・ラウリル硫酸Na
・ラウリル硫酸塩
・ラウレス硫酸アンモニウム
・ラウレス硫酸Na
④石油から作られる「石油系界面活性剤」
◇特徴:
石油から作られている界面活性剤で、スルホン酸Naは美容サロンで使われているシャンプーにもよく配合されています。
メリットは洗浄力が優れていること。
デメリットは、頭皮や髪への刺激が強いこと。
◇代表的な成分:
・オレフィン(C12-C14)スルホン酸Na
・側鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na(ABS)
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na(LAS)
⑤低刺激でも洗浄力のある「タウリン系」
◇特徴:
ヤシの実から作られる質感がしっとりする成分です。
メリットは、低刺激で泡切れが良く、軋みも少ないこと。
デメリットはボリュームが出ないので、ふんわりとした仕上がりを求める方には向きません。
◇代表的な成分:
・ココイルメチルタウリンNa
・ラウロイルメチルタウリンNa
・ココイルメチルタウリンタウリンNa
⑥低刺激でも洗浄力のある「タンバク質系」
◇特徴:
洗浄成分に質感の上がる成分が含まれており、ダメージ予防系のシャンプーによく使用されます。
メリットは、低刺激なのに洗浄力があり、仕上りがマイルドなこと。
デメリットは、泡立ちが弱いこと。
◇代表的な成分:
・ココイル加水分解コラーゲンNa
・ラウロイルシルクアミノ酸k
・ラウロイルシルクアミノ酸Na
⑦植物系で優しい「ベタイン系」
◇特徴:
植物由来でコンディショニング性が高く、ラウレス硫酸Na等の刺激緩和にも使用されます。
メリットは、低刺激で敏感肌・カラー・パーマをしている方向け。
デメリットは、洗浄力がやや弱く、皮脂も多くスタイリング剤も使用している人には不向きです。
◇代表的な成分:
・コカミドプロピルベタイン
・ラウラミドプロピルベタイン
・ラウリルベタイン
【敏感肌】市販シャンプーの選び方とおすすめランキング
界面活性剤の特徴がわかると、自分が欲しいシャンプーのイメージがわいてきますよね。では今度は、敏感肌・乾燥肌・オイリー肌など、「髪・頭皮の状態別」に適したシャンプーをご紹介します。
敏感肌タイプの「シャンプー選びのポイント」
<敏感肌のシャンプー選びのポイント>
① 低刺激のシャンプーを選ぶ
②配合成分がシンプルなものが無難
② かゆみ・フケには「薬用」「医薬部外品」もおすすめ
<解説>
敏感肌の方は強い刺激のある成分を含まないシャンプーを選ぶと良いです。例えば、高級アルコール系シャンプーに含まれる成分表に「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸N「ラウリル硫酸アンモニウム」など、硫酸と付くものは避けるのが無難です。
逆に、低刺激のベタイン系の成分「コカミドプロピルベタイン」は、トリートメント効果もあり、酸性になった髪を中和してシリコンの補正効果も加わってごわつきもおさまるので、試してみると良いでしょう。
そして、なるべく刺激を与えないためにも、配合成分がシンプルに構成されているアミノ酸系シャンプーもおすすめです。成分に、ココイル○○、ラウロイル○○などが配合されているシャンプーが良いでしょう。また、敏感肌による頭皮のかゆみ・フケにお困りの方は、「薬用」または「医薬部外品」と書かれているシャンプーも試してみると良いでしょう。
敏感肌におすすめの市販シャンプーランキングTOP3
【敏感肌】市販シャンプーランキング 1位
ミノン 薬用ヘアシャンプー
<成分表>
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸TEA、Bg、コカミドDEA、セテアレス-60ミリスチルグリコール、ジステアリン酸グリコール、グリセリン、ココイルグリシンK、ベタイン、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-7、PCAイソステアリン酸PEg-40水添ヒマシ油、水酸化Na、安息香酸Na、塩化Na、クエン酸、メチルパラベン、香料
(ここがポイント!)
成分表の2番目の「コカミドプロピルベタイン」は、「アミノ酸系活性剤」の中でも特に低刺激な、天然の油脂由来の両面界面活性剤です。髪と頭皮にうるおいを与え、しなやかな仕上がりが実感できるヘアシャンプーです。
【敏感肌】市販シャンプーランキング 2位
Raffi シャンプー
(成分表)
水(海洋深層水由来)、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、ラウレス-6カルボン酸Na、グリコシルトレハロース(Tornare)、ベタイン、ポリクオタニウム-10、加水分解水添デンプン、BG、加水分解シルク、オキナワモズクエキス、香料、安息香酸Na、フェノキシエタノール、エチドロン酸
(ここがポイント!)
成分表の2番目の「ラウラミドプロピルベタイン」は、肌に優しいヤシ由来の「アミノ酸系」シャンプー。 ちなみに成分表の1番目は、沖縄の久米島で製造されるミネラル豊富な「海洋深層水」。他にも天然の美容成分も使用したこだわりのシャンプーで、プロの美容師300人以上が納得した商品として美容サロンでも人気のようです。
【敏感肌】市販シャンプーランキング 3位
ピュアナチュラル シャンプーM
(成分表)
水、ラウリルベタイン、ココイルグルタミン酸K、コカミドDEA、グリセリン、塩化Na、ココイルグルタミン酸Na、ベタイン、ヒマワリ油、ホホバエステル、ローマカミツレエキス、マロニエエキス、セージエキス、クエン酸、デシルグルコシド、カプリル酸グリセリル、ポリクオタニウム-10、ローズマリー油、ラベンダー油、BG、PG、フェノキシエタノール
(ここがポイント!)
ヘアサロンが作った、無添加、低刺激のシャンプー。成分表の2番名の「ラウリルベタイン」とは、天然由来の成分を配合して作られる「ベタイン系」の界面活性剤成分です。低刺激な洗浄力で、刺激が強いラウレス硫酸Naの影響を緩和する働きがあることから、髪や肌を守る効果が期待できます。
【オイリー肌】市販シャンプーの選び方とおすすめランキング
オイリー肌タイプの「シャンプー選びのポイント」
<オイリー肌向けのシャンプー選びのポイント>
①頭皮の皮脂をしっかり洗浄し、かつ潤いを残す商品を選ぶ
②頭皮補修効果が期待できる成分配合もお勧め
<解説>
オイリー肌の方は、ある程度洗浄力が強く、頭皮の皮脂をしっかり除去できるシャンプーを選ぶことが基本です。ただし、頭皮の皮脂は取り過ぎると、皮脂を補うために過剰分泌してしまうため、洗浄力に加えて潤いを残すシャンプーを選ぶと良いでしょう。
さらに加えると、オイリー肌の人は洗浄し過ぎで頭皮を痛める可能性もあるため、頭皮補修能力の高いシャンプーが理想といえます
オイリー肌におすすめの市販シャンプーランキングTOP2
【オイリー肌】市販シャンプーランキング1位
PPTコラーゲン&シルクシャンプー
(成分表)
水、ココイル加水分解コラーゲンK、ラウロイル加水分解シルクNa、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na、BG、ラウロイルメチルアラニンNa、デシルグルコシド、コカミドMEA、加水分解ケラチン(羽毛)、ヘマチン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、アセチルテトラペプチド-3、アカツメクサ花エキス、加水分解コラーゲン、ザクロ果皮エキス、センブリエキス、グリチルリチン酸2K、アラントイン(後略)
(ここがポイント!)
成分表の2番名の「ココイル加水分解コラーゲンK」は「たんぱく質系界面活性剤」。低刺激なのにしっかりとした洗浄力があり、オイリー肌の方におすすめ。しかも、高級シルクやコラーゲンも配合され、高級成分が多く配合され、非常に贅沢なシャンプーといえます。
【オイリー肌】市販シャンプーランキング2位
&GINO プレミアムブラックシャンプー
(成分表)
グリセリン・水・コカミドプロピルベタイン・ヤシ脂肪酸グリシンK・ラウリルグルコシド・ラウロイルアラニンNa・ココイルグルタミン酸TEA・トリイソステアリン酸PEG-120メチルグルコース・メントール・ポリクオタニウム-7・BG・ポリクオタニウム -10・PEG60-水添ヒマシ油・オリーブ油・水添レシチン・オタネニンジン根エキス・加水分解ケラチン・ヘマチン・ポリ乳酸・褐藻エキス・ピュアブラック・銀・センブリエキス(後略)
(ここがポイント!)
成分表示の3番名は、植物系で頭皮にも髪にも優しい「ベタイン系界面活性剤」の「コカミドプロピルベタイン」。その他にも、低刺激でも洗浄力と殺菌効果の両方があり、ありさっぱりした仕上がりの「アミノ酸系界面活性剤」の「グリシン」も配合され、バランスよく仕上がったシャンプーといえます。
【ダメージヘア】市販シャンプーの選び方とおすすめランキング
ダメージヘアタイプの「シャンプー選びのポイント」
<ダメージヘアのシャンプー選びのポイント>
① キューティクルを補修するシャンプーを選ぶ
②髪に栄養を与えてくれるシャンプーを選ぶ
<解説>
ダメージヘアとは、キューティクルが壊れて髪の繊維が無防備(枝毛)になっている状態です。このような状態の場合は、このキューティクルを補修し、髪のダメージケア成分が入っているものを選ぶとよいでしょう。
髪のキューティクルが剥がれて乾いた髪に水分を補給し、ヒアルロン酸や天然精油などで潤い成分でコーティングされれば、キューティクルがまた元の髪に近い方で元気になります。
ダメージヘアにおすすめの市販シャンプーランキングTOP3
【ダメージヘア】市販シャンプーランキング 1位
ソープ・オブ・ヘアー 1R
(成分表)
代表的な成分:アミノ酸型両性洗浄成分/タウリン系洗浄成分/糖由来洗浄成分/トレハロース誘導体/アロエベラ液汁・高麗人参・センブリ・延命草・ボタン・地黄・カミツレ、他
全成分:グリチルリチン酸ジカリウム 配合成分/精製水、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンNa、濃グリセリン、ヤシ油アルキルカルボキシエチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインNa液、POEジオレイン酸メチルグルコシド、グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合溶液、オレイン酸POE(20)ソルビタン(後略)
(ここがポイント!)
この商品は。医薬部外品です。医薬部外品は、 医薬部外品は全成分の表示義務がなく、指定表示成分のみの表示や強調したい有効成分を先に記載することも可能です。また、成分のほかに別名でも表示することが可能です。
この商品の場合は、特に強調したい有効性成分が「アミノ酸型両性洗浄成分/タウリン系洗浄成分」のようですね。
有効成分の「アミノ酸系界面活性剤」は、洗浄成分が陰イオンな為、保湿成分が髪の毛やお肌にも吸着しやすい性質があり、剥がれたキューティクルの補修効果が期待できます。有効成分の「タウリン系」界面活性剤は、成分がヤシの実がから作られる事もあり質感がしっとりする成分です。
【ダメージ肌】市販シャンプーランキング 2位
シャンプー アミノレスキュー
(成分表)
水、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドDEA、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルサルコシンTEA、ココイルグリシンNa、ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグリシンK、リゾレシチン、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン、ビオチン、加水分解ケラチン(羊毛)、ザクロ果実エキス、褐藻エキス、香料、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、エチドロン酸(後略)
(ここがポイント!)
成分表の2番目の「コカミドプロピルベタイン」は、肌にやさしく安全性が高い「ベタイン系界面活性剤」。他にアミノ酸系洗浄成分も配合され、補修力にすぐれ、商品にも記載されているとおり、髪にハリ・コシがなくなり、痛んだ髪、潤い不足の髪に適したシャンプーといえます。
【ダメージ肌】市販シャンプーランキング 3位
ムコタホームケアシャンプー
(成分表)
水、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ココイルグルタミン酸TEA、コカミドDEA、ラウロイルシルクアミノ酸K、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、ハチミツ、セラミド2、コレステロール、クオタニウム-33、クオタニウム-18、ポリクオタニウム-10、ダイズ油、PCAイソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油、カタラーゼ、オウゴンエキス、カンゾウ根エキス、グリチルリチン酸2K、ラウロイルメチルイセチオン酸Na(後略)
(ここがポイント!)
この商品は、成分表の構成を見てもわかるとおり、両性界面活性剤、アミノ酸系洗浄剤によるコンディショニング効果が目立ち、洗浄効果よりもコンディショニング効果を優先したシャンプーといえます。アミノ酸の保湿効果やツヤと潤いにより痛んだ髪の補修が期待できそうです。
【オーガニック系とノンシリコン系】効果とおすすめランキング
これまで「界面活性剤」を中心に、シャンプー選びのコツを説明してきました。でも、ちょっと待って!今話題のノンシリコン系シャンプーやオーガニック系のシャンプーは効果あるの? ないの? 気になりますよね~?
そこで今回、美容師さんたちの「本音」を聞いてきました。
ノンシリコンは本当におススメ?
◇現役美容師Aさんの意見(35歳/銀座店勤務)
「シリコンは、洗髪時の髪の軋みを抑え、指通りを滑らかにする髪のコーティング剤です。成分表示ではジメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ジメチコノール、ポリマーなどと表記されます。よくお客さんから「シリコンは大丈夫?毛穴を塞いで皮膚呼吸を妨ぐのでは?」と質問されますが、それは誤解です。
シリコンは、大きなメッシュ状の分子なので、毛穴が詰まるようなこともありません。「ノンシリコン」という新しいコンセプトの商品を売り出したいメーカーが、「シリコンは害」と吹聴してるだけです。」
「髪質が固く、キューティクルもはがれて痛んでいる人は、シリコン配合シャンプーがむしろおススメ。逆に、ノンシリコンが向いている方もいます。シリコンは髪を被膜で覆うため、髪が重くベタっとなるのです。でも、一方ノンシリコンは、被膜がなくなり、髪が軽くフンワリとボリューム感の出る仕上がりになります。そんな仕上がり感を求める方には、ノンシリコンは向いていると思います。」
【ノンシリコンシャンプー】ランキング 1位
haru 黒込スカルプ・プロ
(ここがポイント!)
ノンシリコン系シャンプーにありがちな「髪の軋み」がないのが良い。洗いあがりもさらさらでリンスも不要。 シリコンシャンプーが悪いわけではにが、シリコンが含まれず、加えて石油系界面活性剤、 合成香料・色素も一切配合しない徹底ぶり。それでこの洗浄力と仕上がり感はおすすめです。
【ノンシリコンシャンプー】ランキング 2位
モンゴ流シャンプーEX
(ここがポイント!)
ノンシリコンであることに加え、「①イラクサ根エキス・イラクサ葉エキス」「②ユッカグラウカ根エキス」「③ヒポファエラムノイデス果実油」という、モンゴル人とインディアンに古くから伝えられている3大伝承成分を成分濃度が100%のまま希釈されないまま配合されたユニークなシャンプー。一度試してみる価値はあるシャンプー。
オーガニック系シャンプーは本当に効果ある?
◇現役美容師Bさんの意見(31歳/表参道店勤務)
「まず、問題は配合量です。ほんの少しでもオーガニック由来原料を配合しただけでオーガニックだとうたっている商品が多いので注意しましょう。オーガニックだけど高刺激な合成界面活性剤や防腐剤を使っているシャンプーがほとんどです。」
「では、オーガニック由来原料の配合量が多ければおススメか?というとそれも間違いです。オーガニックシャンプーは、きしみがひどい、パサつくなど、使用感が悪く満足のいく髪質を得られない商品もあります。」
「さらに重要なのは、『オーガニック=安全』『化学合成物質=害」という考えがそもそも間違っています。オーガニックの原料となる植物の中には毒素があり、科学的に手を加えないためにその毒素もそのまま配合され、皮膚刺激がある製品は少なくありません。逆に、化学合成物質は構造を組み替えたり害のあるものを取り除いて、人工的に安全性を高めてあるので安心して使えます。」
「ですから、オーガニックシャンプーを選ぶ場合は、『安全だから」選ぶのではなく、一般のシャンプと合わせて、どのシャンプーの香りや使用感が好きか、自分の髪質やヘアスタイルに合うかどうか、という基準で選んで問題ありません。」
【オーガニックシャンプー】ランキング 1位
ウカ Shampoo Wake up
(ここがポイント!)
洗浄効果・肌へのやさしさともに洗浄成分は優れたオーガニックシャンプーです。ビルベリーやローズマリーを始めとする抗酸化成分を配合し、髪のUVケアが期待できます。また、15種類のアミノ酸系補修成分も配送され、痛んだ髪の補修効果も期待できます。
【オーガニックシャンプー】ランキング 2位
シエラオーガニカ D&R
(ここがポイント!)
1000名以上の美容師の声をもとに誕生した、乾燥やダメージで痛んだ髪質の方に向いているシャンプーです。蜂蜜・アロエエキス・タイム・ハマメリス・ビルベリーなどの自然由来のエキスが配合されていますが、刺激がやや強めの合成界面活性剤も配合され、洗浄力も期待できます。
重要!刺激が強い成分が必ずしも「悪者」ではありません
◇現役美容師Cさんの意見(39歳/恵比寿店勤務)
「刺激の強い成分として、「絶対使ってはダメ」と言われている代表例に『高級アルコール系界面活性剤』のラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naがあります。ただ、美容室のシャンプーでも使われています。なぜかというと、洗い流さないトリートメントやスタイリング剤などをしっかり使用されるお客様や頭皮がべた付いている方には、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの洗浄力が合います。」
「また、やっぱりシャンプーには相性があります。ある程度自分に合いそうなシャンプーを絞ったら、その中でいろいろ試してみるのが良いと思います。美容師や医師でも、「あなたにはずばりこれ!」と断言できないんです」
2016年シャンプー4大トレンドは「炭酸/水素水/オイル/生」
オーガニックシャンプーやシリコンシャンプー以外にも、続々と新しいコンセプトのシャンプーが登場しているのをご存じですか?
シャンプーのトレンドを抑えたい方のために、2016年に話題になったシャンプーのトレンドキーワードと、各キーワードごとの人気の市販シャンプーをランキング形式でまとめました。
2016年のシャンプートレンド①:炭酸シャンプー
まず、「炭酸水」とは「二酸化炭素」が解けた「水」です。この「炭酸水」を髪にかけると髪が弱酸性化するのですが、この「弱酸性化は、髪にとっても良い作用を及ぼします。その効果を知っているので、美容室では「炭酸泉シャワー」や「炭酸シャンプー」の導入にとっても積極的です。
弱酸性化する炭酸水がなぜ髪に良いの?
それは、例えばヘアカラーをしてキューティクルが開いている時に炭酸泉で毛髪のpHを弱酸性に戻すと、キューティクルを整えて髪の毛が元気な状態に戻ります。
また、炭酸水は、残留アルカリの除去能力にも優れているので、パーマの中間水洗に使用すると毛髪のダメージを抑えられます。洗浄力の向上も期待できます。
そんな「炭酸水」の効果が詰まったシャンプーが、今人気の「炭酸シャンプー」なんです。
2016年のシャンプートレンド②:水素水シャンプー
水素水の効果は、活性酸素を抑制したり酸化による損傷の修復促進効果。活性酸素は頭皮や髪の毛で発生し、切れ毛や薄毛の原因になるので、活性酸素の抑制効果のある水素水を取り入れたのが水素水シャンプーなのです。
既に、水素水を利用したヘッドスパやトリートメントを行っている美容室も増えており、ネット上でも「髪がサラサラになった!」「髪や頭皮の汚れがすっきり落ちる!」という口コミも増えています。
2016年のシャンプートレンド③:オイルシャンプー
自然派志向の女性に人気のノンシリコンシャンプー。ただノンシリコンだとツヤや手触りが今一つ満足できません。そこでノンシリコンシャンプーの次に人気の火が付いたのが「オイルシャンプー」です。メイクを落とすときに使う洗顔オイルのように、頭髪や頭皮も「脂汚れをオイルで落とす」という発想。
ノンシリコンシャンプーのような髪や頭皮への優しさに加えて、髪のツヤと手触りの良さも備わっています。他にも以下のような特徴があります。
・オイルシャンプーのオイルそのものに洗浄力がある
・オイルが天然のコーティング剤になる
・オイルの有効成分にはフケ・痒みを防ぐ効果もある
2016年のシャンプートレンド④:生シャンプー
これは、「 酸化を防ぐ真空容器」にシャンプーを閉じ込めて「いつでも生の鮮度そのまま」でお客様に届けることをコンセプトに開発されたシャンプーです。
例えば、ローズヒップ、アルガンオイル、セサミオイルなど酸化が早い「有効成分」が、真空容器なら酸化を防ぎ、開封時に十分に作用する状態で、購入者に利用されるということ。
世界初のコンセプトの「生シャンプー」。今後の動向が楽しみなシャンプーといえるでしょう。
2016年トレンド別、おすすめ市販シャンプーランキング
2016年に美容雑誌や美容サロンでも話題になった、新発想のシャンプーたち。その中でも特に注目の市販シャンプーを紹介します。
「炭酸シャンプー」の人気商品はこれ
■プラーミア クリアスパフォーム
(ここがポイント!)
微細な濃密泡で過酸化脂質を浮かしだし、除去するシャンプー。炭酸量は、炭酸入浴剤の約44倍。使い方はしっかり予洗いした後、適量を手に取り、頭皮にも見込むように頭全体に塗布します。頭皮マッサージをして2-3分放置した後で洗い流します。
洗い上がりはサラッととして、頭皮の皮脂汚れもしっかり落とせます。
「水素水シャンプー」の人気商品はこれ
■NESURA DEEPLY KERA FOAM SHAMPOO
(ここがポイント!)
ケラチン・シルク・コラーゲンをたっぷり含んだ泡で栄養分を補い、髪を補修を与えながら洗い上げるシャンプー。同シリーズのトリートメント「NESURA DEEPLY」と併用すれば、"水素"のパワーで、しっとり感とダメージヘアの回復を実感できるはず。
「オイルシャンプー」の人気商品はこれ
■ロレッタ まいにちのすっきりシャンプー
(ここがポイント!)
美容師の間でも大人気の、美容師がプロデュースしたオイルシャンプーがこれ。最大の特徴は、ローズ、ラベンダー、ゼラニウムなどの天然素材の香り。この香りの元となっているのが、バラの中でも最高品質と言われる天然精油のダマスクローズオイルです。
シアバターやアルガンオイルなどの天然素材もふんだんに配合され、髪と頭皮にも優しく、それでいて洗浄力もGOOD。全体的に完成度の高いシャンプーといえます。
「生シャンプー」の人気商品はこれ
■レヴール フレッシュール モイストシャンプー
(ここがポイント!)
「酸化しない生シャンプー」。コンセプトはインパクト大。美容成分である、植物オイルや、はちみつ、アミノ酸やビタミンミネラルなどの酸化しやすい成分を、酸化しないように、しっかりと髪に浸透させることが出来るシャンプー。実際の使用感は、香りはとても良く(生花のような香り)、洗浄力も悪くない。泡立ちがもう少しあれば、もっと人気が出そうなシャンプーです。
まとめ:シャンプーをもっとたくさん楽しんで!
シャンプーって本当にたくさんありますよね。でも、シャンプーは、いろんな成分やアイデアや技術がつまっていることがわかったことと思います。シャンプー選びに悩むのではなく、いろいろなシャンプーをもっと楽しんで試してみてください。
ノンシリコン、オーガニック、炭酸シャンプーetc
自分に似合う素敵なドレスを探すように、週末は、素敵なシャンプー探しに出かけてみませんか?