国政介入:韓国与党・非主流派「9日の弾劾投票に参加」

国政介入:韓国与党・非主流派「9日の弾劾投票に参加」

 朴槿恵(パク・クネ)大統領とは一線を画し、弾劾訴追案のカギを握る与党セヌリ党の非主流派は4日、「朴大統領が『4月退陣』の見解を表明しても、与野党の合意がなければ9日の弾劾投票に参加する」と明らかにした。非主流派の多くは当初、朴大統領が7日午後6時までに「4月に退陣し、第一線からも退く」と宣言すれば弾劾投票に参加しないとしていた。しかし、3日の大規模な退陣要求デモや地方選挙区の世論などを理由に、弾劾投票に参加することで意見がまとまった。セヌリ党の院内指導部は、先週決めた「4月退陣、6月大統領選挙」という党としての意見も撤回する手続きを取るという。「来年度予算案を通過させた後、党の新たな出発のために退く」としていた鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表も一両日中に辞任するという意向を周囲の議員らに表明したとのことだ。

 非主流派からなる「非常時局委員会」で報道官的な役割を担っている黄永哲(ファン・ヨンチョル)議員は同日、国会で総会を開いた後、「非常時局委員会は(9日までの)残された時間に与野党が最善を尽くして交渉に臨むことを促すが、それでも与野党が合意に至らなければ、9日の弾劾投票に無条件で臨む」と語った。朴大統領と非主流派の面談については、「大統領府から面談の要請があっても、今のところ適切でないという結論に至った」と述べた。

 この日、会議に出席した非主流派議員は29人だった。大統領弾劾案の可決には議員200人の賛成が必要だが、野党3党と無所属議員全員(172人)が賛成に投票すると仮定すると、セヌリ党からは少なくとも28人が賛成しなければ可決できない。非主流派の座長格である金武星(キム・ムソン)議員は「きょう現在の雰囲気からすると、200人は確実に超えるだろう」と言った。

 野党は一斉に与党非主流派に歓迎の意を表し、弾劾に対して強硬な見解を表明した。最大野党・共に民主党は報道官のコメントで、「国民の命令に従った決定を歓迎する」と、同党の禹相虎(ウ・サンホ)院内代表は記者懇談会で「野党は弾劾案を発議した時、退路を断った。(弾劾案が)否決されたら、共に民主党の院内代表団は全員辞任するだろう」と言った。第2野党・国民の党の朴智元(パク・ジウォン)非常対策委員長は「4月退陣論を朴大統領が受け入れても、与党の非主流派が弾劾に参加すると表明したことを歓迎する」と述べた。

イ・オクチン記者
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