大学病院などの病院長選任 透明性確保のため外部審査を
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厚生労働省の有識者検討会は、高度な医療を提供する「特定機能病院」で相次いだ医療事故を受け、最終責任者である病院長の選任には透明性が確保されるべきだとして、外部の有識者らによる厳正な審査を行うことなどを盛り込んだ報告書をまとめました。
高度な医療を提供する「特定機能病院」をめぐっては、承認を受けていた東京女子医科大学病院と群馬大学医学部附属病院で患者が死亡する事故が相次いだことから、厚生労働省の有識者検討会が管理体制の見直しを進め、このほど報告書をまとめました。
報告書は、特定機能病院の理念に、高度な医療安全管理体制を確保する必要があることを盛り込み、法的に明確にすべきだとしています。そのうえで、特定機能病院のほとんどを占める大学病院では、安全確保の最終責任者である病院長の選任は、医学部教授会の選挙結果などの内部事情に左右されていて、管理者に必要な資質や能力が反映されないおそれがあると指摘しています。
このため、今後、病院長の選任には透明性が確保されるべきだとして、必要な資質や経験などを要件として定めた上で、外部の有識者らによる厳正な審査を行い、選考の過程や理由を速やかに公表することなどを求めています。
厚生労働省は、今週開かれる社会保障審議会の部会に、この報告書を示し、必要な法改正を進めていく考えです。
報告書は、特定機能病院の理念に、高度な医療安全管理体制を確保する必要があることを盛り込み、法的に明確にすべきだとしています。そのうえで、特定機能病院のほとんどを占める大学病院では、安全確保の最終責任者である病院長の選任は、医学部教授会の選挙結果などの内部事情に左右されていて、管理者に必要な資質や能力が反映されないおそれがあると指摘しています。
このため、今後、病院長の選任には透明性が確保されるべきだとして、必要な資質や経験などを要件として定めた上で、外部の有識者らによる厳正な審査を行い、選考の過程や理由を速やかに公表することなどを求めています。
厚生労働省は、今週開かれる社会保障審議会の部会に、この報告書を示し、必要な法改正を進めていく考えです。