海外ドラマは面白い!
昔は映画に劣る二流のイメージがあったドラマだけど、今は映画ではできないストーリーの作り方が追求されてて、「Netflix」や「hulu」など動画配信サービスの目玉コンテンツにもなっている。
難点は、人気のあるものほどシーズンを重ねる傾向があるので、全部見終えるまでに時間がかかること。年末年始は海外ドラマを観る絶好のチャンスかもしれない。
「オーケー、年末年始に観るべき海外ドラマを教えてくれ」という「ネットフリックス×はてなブログ」の企画があるらしい。
何がオーケーなのかわからんが教えてやるよ!
別にNetflixで配信されてない作品を紹介してもいいらしいけど、僕は空気が読める男なのでNetflixで見れるドラマの中からナイスなやつをチョイスしていくぜ。
(以下、画像はNetflixの視聴ページから引用)
ハウス・オブ・カード 野望への階段
このドラマの主人公は、アメリカ合衆国の政治家「フランク・アンダーウッド」で、彼の望みは大統領にまで上り詰めることだ。
陰謀を巡らせ、ときには非道な手段を使い、権力を追い求めるダークヒーローだ。
ネタバレは避けたいので詳しくは言わないけど、フランクは、「倫理観がないってレベルじゃねーぞ!」ってことを普通にやってしまう。
だがこれは、万能な人間が成功していく話でもなければ、残虐非道な人間が報いを受けるような話でもない。主人公は、歪んではいるが等身大の人間で、ミスもするし良心もあるし葛藤も抱えている。だからこそ、それでもなお権力の頂点を目指そうとする野望の凄まじさを感じる。
政治家というのは、思っている言葉を飲み込んで、時には愛想を振りまき、ギリギリのところでの交渉を繰り返し、絶対に譲れない一線を見極めなければならない。
これを観ていると、『半沢直樹』のような人気ドラマも子供向けの勧善懲悪に見える。一方を落として片方を上げるという意図はなく、半沢は半沢で面白いのだけど、扱うテーマのスケールが全然違うのだ。
社会における人間の力関係を描くポリティカル・サスペンスで、ここまで壮大なものは他に知らない。
このドラマは、データ分析の力を借りて作られた作品とも言われている。
「Netflix」はユーザーの視聴行動データを集計している。
どこで観るのを辞めたか、何を繰り返し見たか、これを観ているユーザーは他に何を観る傾向があるか……みたいなデータだ。それを、各作品の、監督、俳優、受賞歴、ストーリーなど、様々な特徴と組み合わせ「一体何がウケるのか」を分析する。
そのフィードバックが、本作『ハウス・オブ・カード 野望への階段』に活かされているとの話もある。(詳細はわからないが。)
ネタバレも含むから、リンク先はできれば視聴後に見た方がいいと思うけど、在米の映画評論家、町山智浩も絶賛していた。
この記事によると、オバマ元大統領も『ハウス・オブ・カード』の大ファンらしい。現職の頃にハマって見てたとかw
ちなみにオバマは『ゲーム・オブ・スローンズ』も見てるらしい、向こうではドラマって大統領も観るくらいメジャーなものなんだね。
「Netflix」では残念ながら見れないけど、『ゲーム・オブ・スローンズ』も個人的にかなり好きなドラマだ。
ブレイキング・バッド
「Breaking Bad」というのは、英語で「不良になる」とか「悪に堕ちる」といった意味。
肺ガンで余命数ヶ月を宣告された、平凡なハイスクールの科学教師ウォルターが主人公。息子や、妻のお腹にいるもう一人の子供のことを考えると、家族のために金を残さなければならない。
死を宣告されて自暴自棄になったこともあって、ドラッグディーラーになっていた元教え子のジェシーと結託し、麻薬販売ビジネスを始める。
倫理観とのせめぎ合いで躊躇しながらも、自らの科学の知識を活かして最高のドラッグを作ってしまう。
この能力がキッカケで、どんどん大きな事件に巻き込まれるようになり……ウォルターも「悪」に染まっていく。
ネタバレになるので言わないけど、とにかくストーリーが最高。
シーズン1で成功しても、次のシーズン、そのまた次のシーズンと引き伸ばして魅力が減っていくドラマは多いが、『ブレイキング・バッド』はシーズンを重ねるごとに面白くなっていく。(シーズン1の時点ですでにめちゃくちゃ面白いのだけど。)
脚本の面白さで言えば、これ以上のドラマを挙げることができない。シーズン5ですでに完結しているので、継続中のドラマと違い安心して終わりまで楽しめるのも魅力。
これは、かつては「Hulu」でも見れたんだけど、今はもうラインナップからは消えている。
「Netflix」では「シーズン5」まで全部見れて、この名作をキープし続けているのは「Netflix」の優れた点に間違いなく挙げられると思う。
ただ、けっこうグロい描写が多いので、苦手な人は注意。
ウォーキング・デッド
アメリカのエンタメは「ゾンビパニック」が本当に好きだよね。
人々が感染しだして、日常が一変し、生き延びた人達の間でも暴力がむき出しになり、いつ自分が感染するかもわからない極限状況に置かれる……みたいな感じ。
最愛の人がゾンビになってしまった、みたいな葛藤もあったりして……まあドラマが生まれやすいフォーマットなのだろう。
「王道を征く……ゾンビ系ですか?」ってくらい、ピンからキリまで、B級映画やらゲームやら、色んなゾンビモノがある。
『ウォーキング・デッド』は、オーソドックスなゾンビを突き詰めた感じの大人気ドラマだ。なんとシーズン7まで続いている。
「Walking Dead(歩く屍)」とあるように、走ったりジャンプしたりしないタイプの大人しい(?)ゾンビで、だからこそリアリティがあって逆に恐ろしさが増してるんだけどね。
平和な環境で極限の世界を眺める……というのが、現実と虚構との落差を楽しむ方法の一つなのかもしれない。
コタツに入ってみかんを食べながら観たい。
登場人物に強く感情移入してしまう人にはオススメできない。良い奴がどんどん死んでいくよ〜。
1話がだいたい40分ちょいのドラマで、シーズンの初回や最終話は1時間を超えることもある。
シーズン1は6話で終わるけど、だんだん人気になり、シーズン6は16話もある大長編になっている。
このドラマもかなりグロくて、もうゾンビの見た目の時点で非常にリアルなのでキツイ。映像的にショッキングなシーンも多い。苦手な人は見れないかもね。
ちなみに、最初に勧めた『ハウス・オブ・カード』は映像的にはまったくグロテスクな描写は出てこない。映像的にはね。
なぜ「Netflix」が「はてな」と企画を?
これを書こうと思ったのは、昨日、動画配信サービスについての記事を書いたのがキッカケだったりする。
個人的に使ってみた感じでは、「Netflix」と「Hulu」の2つがいい感じだと思う。
「Netflix」は、オリジナル制作のクオリティ高さや、映画、アニメのラインナップを見ても、純粋に良いコンテンツが揃ってる。アニメにしても、『リゼロ』『おそ松さん』といった最近の人気作から、『攻殻機動隊』や『シュタインズゲート』のような名作まであってすごいと思う。
一方で「Hulu」は、ラインナップも「Netflix」に次ぐレベルというのがあるし、今だと映画『ファンタスティックビースト』の公開記念でハリー・ポッターの過去作が全部見れたり、『シンゴジラ』の公開時には過去のゴジラシリーズが特集で見れたりしていた。機械によるレコメンドや分析じゃなくて、イベントなどを重視している印象。
どっちを良いと思うかは好みだと思う。
あと、「Hulu」もそうなんだけど、多くの動画配信サービスはアフィリエイトに対応していて、自分のサイトからそのサービスに登録した人がいると、お金が入ってくる仕組みがある。でも「Netflix」はアフィリエイトやってないんだよね。
アフィが無いからブロガー界隈からの評価が低い説はあると思う。
成果報酬型のアフィはやらない代わりに、『ハウス・オブ・カード』や『火花』などのオリジナルコンテンツに力を入れたり、「はてなブログ」と組んでこういう企画をやる……というのは、ひょっとしたら戦略としては正しいのかもしれない。
特別お題「年末年始に観るべき海外ドラマ」キャンペーン by Netflix
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この企画の応募期間は今週の水曜日(12/7)までだから、今ならまだ間に合う。
前回、「火花」の感想を書く企画やったときは、大賞の商品が「高級肉」だったそうな。パワーワードって大事よね。
ヘッドホンより肉が欲しい。