東京都武蔵野市の産婦人科病院で、母体保護法で定められた指定医の資格がない医師が妊娠中絶手術を行ったとして、都が医療法に基づく立ち入り検査を実施していたことが分かった。手術との因果関係は不明だが、手術を受けた女性(23)は6日後に亡くなった。
遺族の代理人弁護士によると、女性は7月、武蔵野市の水口病院で手術を受けて帰宅。6日後に急死した。行政解剖では、急性うっ血性心不全が死因とされた。母体保護法は、医師会が指定した医師のみ中絶手術を行えると定めているが、病院は執刀医が指定を受けていないと遺族に認めたという。
都は、無資格手術の疑いがあるとみている。相談を受けた警視庁は、関係者から話を聴いている。
ホームページによると、同病院は1934年開設。【林田七恵】