広島訪問の見返りか 安倍首相「12月真珠湾訪問」の現実味
トランプのつぶやきの“真意”はざっとこんな感じだろう。米国が広島・長崎に原爆を落としたのは、そもそも旧日本軍が真珠湾を攻撃したからであり、その戦争責任について安倍首相はどう考えているのか──ということだ。
果たして安倍首相はどうするのか。元外交官の天木直人氏はこうみる。
「オバマ大統領が広島に来て、安倍首相が真珠湾を訪問しないということはあり得ないのではないか。安倍首相という人は自分の名前を残すためなら、何でもやる。歴史認識や政治信条、主義主張など関係ありません。今は『計画はない』と言っていますが、サプライズを演出するため。電撃訪問する可能性は極めて高いです」
実は安倍首相の真珠湾訪問の話が出たのは、今回が初めてではない。昨年1月、毎日新聞が〈15年のゴールデンウイークに日本の首相として初めてハワイ・真珠湾を訪問しようとしている〉と報じているのだ。
仮に安倍首相が真珠湾を訪問するとすれば、それは間違っても先の侵略戦争を認めて哀悼の意を示すわけじゃない。世間の注目を集め、政治的に利用しようとする狙いがミエミエだ。