HOME> ニュース> ウィルソン・オーディオの新スピーカー「ALEXX」。フラッグシップモデル「Alexandria XLF」の技術を踏襲
2016年12月 5日/Stereo Sound ONLINE 編集部・佐藤めぐみ
アクシスから、米ウィルソン・オーディオ(Wilson Audio)のスピーカー「ALEXX」(アレックス)が発売される。価格はスタンダードカラー仕上げが¥17,500,000(ペア、税別)、アップグレードカラー仕上げが¥17,800,000(ペア、税別)。
本機は、今年9月30日~10月2日開催の「2016東京インターナショナルオーディオショウ」に出展され注目を集めていたモデルで、同社のフラッグシップスピーカー「Alexandria XLF」(スタンダードカラーで¥33,200,000、ペア、税別)の技術を踏襲している。
各ユニットを独立したエンクロージャーに収める「モジュラー構成」を採用することで、お互いのユニットが干渉しあわず、それぞれの特性を生かした最適化を行なうという。本機では、上部のミッドレンジ2基とトゥイーター1基をそれぞれ個別のエンクロージャーに、下部のウーファー2基を1つのエンクロージャーに収めた、4ウェイ5スピーカーとなる。
また、上部3つのユニットは、上下にミッドレンジを、その間にトゥイーターを配置した「MTM(ミッドレンジ・ツィーター・ミッドレンジ)ドライバー・ジオメトリー」と同社が呼ぶドライバー構成を採用している。この構成は、1992年の「X-1 Grand SLAMM」以降、さまざまなバージョンが開発されてきた。
本機では、現在制作中のスピーカー「新WAMM」の開発と連携し、「MTMドライバー・ジオメトリー」をさらにリファインしている。
上下のミッドレンジドライバーは、上部が146mm、下部が178mmとなっており、受け持ち帯域を分割している。
中央の25mmトゥイーターは、「Alexandria XLF」で開発したシルクドーム型CST(コンバージェント・シナジー・トゥイーター)をカスタマイズしたもの。下はミッドレンジとスムーズにつながるクロスオーバー・ポイント1.2kHz付近までの下限周波数特性、上は30kHz以上の高域をカバーする。
この3つのドライバーは、「Alexandria XLF」の開発で確立された「非球面配列構成」を採用する。これにより、各モジュールがリスニングポジションへの伝搬遅延特性を補正するとのこと。
また、ミッドレンジのエンクロージャーはそれぞれ最適化され、2つのドライバーをシームレスにブレンドし、実在感のある中域を再生するという。
下部のウーファーは、前述の「新WAMM」の技術が用いられた、267mmと318mmの2基を搭載する。より高精度な時間領域統合を行なうため、傾斜したバッフルに取り付けている。
低域エンクロージャーは、「Alexandria XLF」と同じXLF(クロスロードフロー)ポートシステムを採用。ユーザーが、バスレフ・ポートの開口部を前面/背面のどちらかに設定できる。低域が痩せてしまう部屋ではポートを背面に、低域がブーミーな部屋では前面に設置するなど、環境に適した調整が可能だ。
なお、ウーファーとトゥイーターのエンクロージャー素材は、セルロースとフェノールの混成による独自の「Xマテリアル」を採用し、共振を抑えている。
ジャンル |
スピーカーシステム |
---|---|
ブランド名 |
WILSON AUDIO |
型名 |
ALEXX |
価格 |
スタンダードカラー仕上げ:¥17,500,000(ペア、税別) |
発売日 |
2016年12月 |
アクシス
電話番号:03-5410-0071
お問い合わせURL:http://www.axiss.co.jp/contact/
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