北海道旅客鉄道(JR北海道)は9日、国に届け出ている留萌線の留萌―増毛間(16.7キロ)の廃止について、廃止日を2017年4月29日から16年12月5日に繰り上げることを北海道運輸局に正式に求めた。
国土交通省は今後20日以内に繰り上げ廃止の是非を同社に通知する。JRと沿線自治体は繰り上げ廃止にすでに合意しており、国も同意する見通しだ。
同日、留萌市内で開かれた運輸局主催の意見聴取会でJR北海道の滝本峰男取締役が表明した。増毛町の堀雅志町長と留萌市の高橋定敏市長のほか、北海道の担当者らも出席した。
12月5日以降も既存の路線バスなど代替交通が確保されていることなどをそれぞれが意見陳述・確認したうえで、JR側が繰り上げ廃止を求めた。
路線バスは列車が運行している早朝と深夜の時間帯に走っていないが、堀雅志町長は予約を受けて運行するデマンド交通の導入を検討している。