組み体操見直しで小中学生のけが大幅減 千葉

組み体操見直しで小中学生のけが大幅減 千葉
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小中学校で組み体操を取りやめるなど、見直しの動きが広がった千葉県では、今年度、組み体操でのけが人が大幅に減ったことが、県教育委員会などのまとめでわかりました。
各地の学校で事故が相次いだ運動会の組み体操をめぐり、千葉県では、流山市が全国で初めて全廃を決めるなど、取りやめや演技内容の見直しなどの動きが広がりました。

今年度の運動会シーズンが終わったことを受けて、千葉県教育委員会が千葉市を除く県内の小中学校での組み体操によるけが人をまとめたところ、けがをした児童・生徒は合わせて175人で、昨年度の半数以下に減りました。
このうち骨折などの大けがをした子どもは28人で、昨年度のおよそ3分の1にまで減ったということです。

また千葉市教育委員会によりますと、市内の小中学校で骨折の大けがをした児童・生徒は8人で、特に危険性が指摘されていた「ピラミッド」や「タワー」という技で骨折した子どもは、昨年度は10人いたのに対し、今年度はいませんでした。

千葉県と千葉市の教育委員会は、組み体操の取りやめや演技内容の見直しに加え、実施する学校で安全対策を進めた効果もあったと見ていて、「今後も安全を第一に指導したい」としています。