クリア後の率直な感想です。レビューではなくてストーリーについて思ったことを書いています。
結果的に不満だらけの記事になっています。FF15のストーリーについて肯定的な方は気分が悪くなるかもしれません。ですので、それでもいいという方、同じような不満を抱いた方に読んでいただけたら幸いです。
途中言葉が悪くなるかもしれませんが、大目に見てくださいw
※以降多くのネタバレが含まれるのでご注意ください。
良質な舞台設定。しかし全てが死んでいた。
Contents
魅力的な世界設定は何一つ語られることなく
宇宙創生っぽいけど何もない「ビッグバン」
これは公式トレーラーの1つ、「ビッグバン」。そのタイトルや六神が出てくることから宇宙創生の壮大な背景がありそうです。
しかしゲーム本編で六神全て登場はしたものの、このビックバンに関わるような背景が語られることは一切ありませんでした。
六神は星にとってどのような存在なのか不明で、単にアーデンを倒すのを手伝ってくれる存在としてか描かれていません。
ちなみに六神の一人であるイフリートは裏切り者という設定があります。
オープニングにも出てくることから、「もしやこいつが六神に反乱し影からアーデンを利用しているのでは?!」
もしくは「アーデンはイフリートの化身で世界を滅ぼそうとしている!?」・・・なんてことを想像しましたが何もありませんでした。
どうして裏切ったのか謎。
アーデンの目的が完全な王を倒すことだったので、ノクトの前にイフリートを連れてきたのは理解できますが・・・
六神の裏切り者という設定は完全に忘れ去られて、アーデンとの最終決戦前に突然現れてただ倒すだけでした。オープニングでワクワクした大事なシーンだったのですが。
とにかくビッグバンや六神については何も語られなかったのです。
それどころかタイタンが支えるメテオが何かも触れられませんでした。
タイタンはメテオを支えているという設定です。しかしノクト達がタイタンを倒してもメテオはそこに存在し続け、何か影響が出ることもありません。
タイタンはメテオを支えていたわけではなく、ただ単にハマって抜け出せなくなっていただけ。そう捉えられてもおかしくありません。
前世か輪廻か、あるいは未来か。期待させたけど何もない「オーメン」
これも公式トレーラの一つ。通称「オーメン」。
ゲーム本編でもノクトの夢として一部がムービーで流れます。
逆鉾で戦うルナフレーナらしき人物。
ケルベロスの軍団に囲まれるノクト。率いているのがアンブラか?!
死んでしまった白犬。
最後にもう一人のノクトらしき人物に殺されてしまうルナフレーナ。
もしかしてこれって前世のお話しなのか(ゼノギアス的な!?)
あるいは行き着く先の未来なのか!?
なんて想像しましたが、ゲーム内で何一つ語られることなく。
ロード画面の説明で犬2匹は神の使いであることが書かれていました。その掘り下げはゲーム内で一切なし。
(そもそもそれを序盤のロード画面でサラっとバラされて困惑)
そして後半、いきなり時間を飛び越える能力を発揮するアンブラ。崩壊前のマップを見てほしいだけの製作者側のご都合能力としか思えませんでした。
オーメントレーラーでは白犬がノクトらしき人物の味方、黒犬は敵のように見えましたが何も語られませんでした。
そもそも白犬は出てきません。ブラザーフッドでわざわざ登場させたのは何だったでしょうか。少なくともプロンプトの人生を変えた重要な存在ではあったし、オーメンについては語られなくともプロンプトやルナフレーナとの関わりは演出すべきではなかったでしょうか。
このようにFF15においてはとにかく「思わせぶりな設定」が多いだけでその先には何もなくスカスカだと思わせることが本当に多いです。
仲間達との雑なイベント
仲間との関係を掘り下げるために用意したと思われるイベントがキャラ毎にあります。
いきなり離脱。そしてすぐ戻ってきたグラディオラスの謎修行
グラディオラスが用事があるとのことでいきなり離脱します。そして何個かメインクエストを終えるとすぐに戻ってきます。修行してました風な流れで。ここが本当にあっさりしています。
普通、離脱して修行するなら力不足だという苦悩があり長い時間をかけて修行するというのが王道ですが、特に悩んでいた様子はなくあっという間に帰ってきます。
そして、びっくりすることに強くなっていないのです。
変化したのは傷が増えていたくらいです。
離脱中「やっぱりグラディオラスがいないと・・・」という演出もありません。本当に謎のイベントです。
余談ですが、最終章で気合いを入れて全員衣装替えします。
私は愕然としました。
衣装の名前が「王の剣の衣装」だったからです。
「王の盾」としての誇りはないんですか?
グラディオラス家は代々「王の盾」を務める名家です。
他のキャラクターとは違い、妹や父も登場します。
FF15のテーマである「父から子へ」というのはグラディオラスにも適用されるべきテーマで、なんらかのイベントがあってグラディオラスは「王の盾」としてノクトを支えることを決意する場面があって然るべきです。
ブラザーフッドで「レギス様はともかくノクトは・・・」というセリフはその決意へと繋がるのだと思っていました。
しかし何もないんです。
とにかく彼は王の剣になったんです。
絆の演出のために失明させられたイグニス
これについては不満を通り越して怒りが込み上げてくる内容でした。
リヴァイアサン戦後、ノクトが目を覚ますとそこには失明したイグニスが。もちろんこれも深く語られず描写もされず。「ちょっとやられた」程度のことは言っていましたが。単に交戦中に負傷したようです。
本当に意味不明です。
ルナフレーナを守るために、あるいはノクトを守るために負傷したわけでもありません。
ノクトとは衝突することもある兄貴的なグラディオラスに対し、どんな時でも王子に甘い母親のような存在のイグニス。
なので、イグニスが何らかの理由で戦線離脱することは”絆”を演出する上では悪いことではありません。
実際私も献身的に付き従うイグニスはとても好きなキャラでした。
それをこんな形で表現させるとは・・・杖をつくイグニスの姿を見るのが本当に辛かったです。涙が出たのは感動ではなくこんな扱い方をされているイグニスを見るのが辛かったからです。
その後の章タイトルが「王たるもの 軍師たるもの」。
ここで「目は見えなくても軍師としてやるべきことをやって遠くから支える」という展開かと思いきや根性論でついて行くと誓うだけです。
そして終盤は目が見えないということを忘れてしまったかのようについてきて戦います。
このイグニスの失明を機に仲間内に亀裂が入りますが、この作品のテーマである「仲間との絆」を演出するためだけにイグニスは失明させられたように感じました。
本当にチープです。
帝国出身だと打ち明けるプロンプト。それで?
後半、いきなりプロンプトがニフルハイム人だと打ち明けます。だから何・・・ですよね?
敵国の人間だから打ち明けるのに多少の勇気が必要だったかもしれませんが。
もしこれが「スパイでした」だったら「なんだってーーー?!」になるけど、ただ帝国生まれだというだけです。
別に帝国出身だからといってノクトたちにデメリットやリスクはないのです。
ながーーーーい13章の最後に待っているのがこれです。
ブラザーフッドで誰もが疑問に思った「登場しないプロンプトの家族」という伏線は何も意味がなかったのです。
↑この画像はそのシーンとは関係ないです。出身を打ち明けるシーンでポカーンとなりすぎてスクショすら撮れなかったのでこの画像を入れているだけです。
なお、このグラディオラス、イグニス、プロンプトについてはDLCでストーリー補完されることが確定しています。
DLCで語られるのがどの部分かはわかりませんが、
本編1.0のものにDLC0.2を足して1.2するなら許せます。
しかし、本編0.8のものにDLC0.2を足して1.0にしようとしている予感がしてならないです。
深堀りされなかった父レギスとの絆
「父から子へ」がテーマの一つである本作。キングスグレイブではどんな覚悟でノクトを送り出したかが描かれ、ブラザーフッドでは優しく強い父が描かれています。
しかしそれだけ。ゲーム本編におけるレギスの描写はキングスグレイブから丸ごと流用したノクトを見送るシーンと、エンディングにちょっと登場するだけです。
過去に一緒に旅をしたはずのシドや酒場マーゴの主人もそう。なぜ旅をしたのか(王の墓所巡り?)、どんな人物なのか、家族に対する思いは、国への思いは。
そんなことは何一つ語られることありませんでした。
普通シドや酒場マーゴの主人は王の人間性を語る上で重要なポジションとなるはずですが・・・
キングスグレイブとブラザーフッドでレギスに魅力を感じていた人にとっては感慨深いオープニングだったし、本編でもっと語られてほしかったです。
この「父から子へ」という重要なテーマは、この物語を感動へと導くために特に重要な部分だったと思います。それがエンディングのムービーにも繋がるはずですが、なぜ掘り下げなかったのか。本当に残念です。
シガイの正体が人間だったことに大しての反応が薄すぎる
13章のバイオハザード風ダンジョンで明らかになる事実。シガイはアーデンによって創られた元人間なんだとか。
そんな重要な事実が特にイベントもなく戦闘中アーデンの声だけで知らされます。
ノクトの反応も「え?」みたいなだけで、「許さんぞアーデン!」ということもありません。
もしこれが親しかった誰かがアーデンによってシガイ化されてしまったとしたら後半の盛り上がりとしては十分だったかもしれません。(ありきたりですが)
でもそんな演出はありません。シガイは人間だった。それだけ。
厳密に言うとレイヴスがシガイ化されますが、ノクト達は彼に対して情はないのでレイヴスのシガイ化は演出として全く意味を成しません。
シガイは人間である。
普通その事実を知ったらシガイを倒すことに対して躊躇したり疑問を抱く展開ですが、それ以降もまったく気にせず彼らはシガイと対峙します。
過去に遡っていつもと変わらずモブハントをして、わずかなお金とたいして役に立たないアイテムを得るのです。
シガイが人間だったこと知りながら闘技場で悪趣味な賭けを楽しむのです。
10年の歳月の意味が不明。
ノクト達が年をとることについて私は肯定派でした。ドラゴンボールやワンピースでもそうですが、主人公たちの成長には長い年月が必要だろうという考えです。
アーデンとの戦いが長く激しいことであると表現するのにも長い年月は必要です。
ノクトの場合はただ寝ていただけです。そして莫大な力を得るのにたった10年寝るだけって・・・六神から授かった力ですが、神にとって10年とは一瞬の出来事であり、これを神々が”長い時間”と表現するのはどうなのか・・・
あげくの果てに10年眠っても強くなっていないのです。
(アーデンを倒す力は手にいれましたが)
じゃあその間プロンプトたち3人はさぞかし辛い状況で戦い抜いてきたのかというと大して語られません。
寝ていたノクトにとっては一瞬。しかし戦い続けていたプロンプト達にとっては1章〜13章よりも遥かに長い歳月です。にも関わらず1ヶ月ぶりに再会したのかと思えるようなあっさりした展開です。これといってノクトが寝ていた10年を振り返ったりはしませんでした。
時間経過をさせるのなら、この10年に特別な意味を持たせるべきでした。
彼らの旅が本当に長く苦労したということを表現するならば、章ごとに時間経過しても構わないからノクトを眠らせず数年分の奮闘を描いたほうが良かったのではないかと思います。
というか10年間の世界の変化の説明すらほとんどないのはどういうことなのでしょうか・・・(車に乗りながら少し聞かされる程度)
アーデンの危険さ、強さ、意思が全く伝わらない
夜が長くなりシガイが大量出現する事象はアーデンを倒すことでなぜ解決できるのか。
仮にアーデンを倒すことで世界に光が戻ると過程します(実際そうだったが)。人々は真っ暗なシガイだらけの世界をなんとかしたいのでノクト達がアーデンを倒す理由については十分理解できます。
しかし六神は何故ノクトに協力してくれたのでしょうか。
以下はざっくりなストーリーの考察ですが、
星の病の原因たるアーデン。星の意思である六神はアーデンを倒したい。
それを実行するのがノクトであり、それこそが王の使命。
そういうことなのかもしれませんが、何一つ語られることはありませんでした。
上記のように考察しましたが、根拠は一切ないです。それくらい表現されていません。
アーデンは声優の藤原 啓治さん(しんちゃんのパパ 野原ひろしの人)の演技が神がかっていたこともあり、FF6のケフカのような底知れぬ邪悪さを秘めたクレイジーで魅力的なキャラだと思っていました。
それが単なる王家への復讐とは小物すぎです。
世界を滅ぼすとか、神になるとか、あるいは愛した誰かを生き返らせるためとか。そういう大きな背景はないのです。
そもそもアーデンが不死だったのも謎だし、その不死をなぜ倒せたのかも謎です。
神である六神の力まで借りなければいけない相手なら、その邪悪さと強さをもっと表現すべきではなかったのでしょうか。
ほとんど出番のない重要人物ルナフレーナのあっけない死
神凪とは。逆鉾とは。
病の人を助けていた力の正体とは。
アーデンも病を吸い取る力を持っており、そのことが原因で国から迫害されました。ルナフレーナの能力も同じでしょう。
死亡するシーンでアーデンに対してその能力を発動させようとしたことから、彼女はアーデンの存在を多少なりとも知っていた、理解していた可能性があります。
またルナフレーナはルシス崩壊の一部始終を知っている人物。レギス王の最後などノクト達が知らない情報をたくさん持っています。
そういうこと、交換日記に書いてくれませんか?
彼女についても一切掘り下げられることはなくあっけなく死亡。
オーメンのトレーラーを見る限り、単にノクトに力を与えるためだけの存在ではなかったはずです。
細かい話しですが、演説のシーン。戦争中ではあるものの世界中の危機というわけではなく心に響く演出ではありませんでした。これが世界が闇に閉ざされた時の演説だったらわかりますが。
あとは演説前に帝国兵に銃を突きつけられているのに簡単に振り払ってましたが帝国兵何やってんの?と思うだけで、こちらも意味不明なムービーでした。
伏線多数、出番はあるが何も描写されないレイヴスの思惑
ルナフレーナの兄レイヴス。
敵国の将軍としてノクトに立ちふさがります。キングスグレイブで指輪をはめましたが、歴代の王に認められず片腕を失いました。しかし、その際なんらかの力を得たという話しを本編で聞くことができます。
しかし、驚くことにその力は一切出てきません。
ルナフレーナに対し厳しかったり優しかったり行動自体が意味不明です。
キングスグレイブでは母を守ってくれなかったレギスを恨んでいましたが、悪いのは帝国でありレギスではありません。というかこの話し自体なかったことにされているかのごとく彼の背景は全く語られません。
恐らく彼の存在意義としてはノクトが神凪である妹ルナフレーナに相応しいかどうか、王として相応しいかどうかを見極める、あるいは成長させるためのポジションだったのかもしれませんがそんな役目は全く機能していませんし、表現もされていません。
ルシスは黒、ニフル帝国は白、アーデンは赤。全く意味がなかった各々のイメージカラー
ノクトたちルシス王家は黒を基調とし、対するニフルハイム帝国は白を基調とした衣装です。そしてどちらにも属さない赤のアーデン。
これはデスなどの黒魔道を信仰するのがルシスで、ホーリーなどの白魔道を信仰するのが帝国ではという噂もありました。
でも、そんなのはただの妄想でした。何もありませんでした。
何度も言いますが、FF15は思わせぶりなだけで、その先には何もないのです。
ただの傭兵だった女将軍アラネア。出番のない帝国要人やコル将軍。
ニフルハイムの女将軍アラネア。
主人公達の前に何度も立ちはだかる因縁の相手で、最終的には改心して仲間になるパターンか?!と思いきや何もなく。
ただの傭兵でした。
登場直後から帝国への不満を口にし、簡単に帝国を裏切ります。
後半はボランティアで救助活動始めます。
仲間になるわけでもなく・・・
FF9のベアトリクスのように国に忠誠を誓っていて、苦悩の末主人公側につく。そのような背景一切なく。ただの傭兵です。信念のある魅力的なキャラでもありません。
というか傭兵とは言え自国を滅ぼした帝国の将軍。実際に1戦交えた相手。にもかかわらずミスリル取り行く時のノクトたちのフレンドリーな接し方。シナリオの”浅さ”を象徴する場面です。
他にも強そうな将軍が何人か出てくるのですが、ほとんど関わりません。
それどころか皇帝でさえ一切の描写なくシガイ化しています。
皇帝が豹変しルシスを攻める理由は?クリスタルを奪ったのはシガイ研究に邪魔だったからだけ?
何一つ語られません。
ちょっと話は変わりますが、ノクティス達は帝国の要人の顔も名前も知りません。さすがに皇帝とレイヴスは知っているようですが。宰相であるアーデンやその他将軍については知らないのです。
FF12ではカメラがなかったのと、ヴァンが世間知らずだったのでアーシェ王女に気付かなかったということで説明が付きます。
しかしカメラがあるこの世界で敵国の要人を知らないというのはあり得ません。ブラザーフッドではイグニスが情勢レポートを持ってきます。あの情勢レポート何が書いてあったんですか?
イグニスは軍師・参謀ポジションではないのですか?
そしてルシス王国側のキーマンでありそうなコル将軍。彼もレギスと同じようにノクトに何かを託し死んでしまう流れと思いきや序盤以降出てきません。
王の盾であるグラディオラスの父も出てきません。
意味のない王の墓巡り
王の墓を全て回り歴代の王から認められて初めて星の病と戦う力を手に入れるのかと思ってましたが、全く意味がありませんでした。
ファントムソードはゲーム的にノクトのステータスがアップする武器、といった程度の存在。
世界を救うのに必要なのは六神とクリスタルの力だけで、王の墓巡りはもしかすると一つも必要なかったのではないでしょうか?
実際全部集めなくても世界を救えましたし、多くのプレイヤーがそうでしょう。
ストーリー上必要な存在ではありませんでした。
というかリヴァイアサン戦で集めていないのに全てのファントムソードが召喚されたのも謎でした。この謎は以降何一つ語られることなく、アーデンとの最終戦でも発動します。
シナリオ担当者の変更について
このFF15はシナリオ担当者が変更されています。
変更前:野島一成(FF7,FF8,FF10,キングダムハーツ その他多数)
変更後:板室 紗織(ディシディアファイナルファンタジー のみ(?))
原案が野島氏、ライターが板室氏という位置付けです。
冒頭に書きましたがこのFF15の舞台、世界観は本当に良質なものです。
恐らくその部分は野島氏で、それを詳細に落とし込んだのが板室氏ということではないでしょうか。
ですがシナリオに対する不満の矛先は決して板室氏個人へ向けてはいけません。
チームとして作成している以上組織(会社)の連帯責任です。少なくともこのストーリーを”承認する”という過程があったはずですので。
ですので、この記事は個人を中傷しているわけではありません。
それを踏まえて言わせてください。
FF15は
(プロが土台作った上で)
中学生が授業中ノートにメモしただけのようなストーリーでした。
終わりに
FF15について言いたいことは山ほどありますが、中でも目立った不満はストーリーのチープさです。
表現不足とか容量不足とかの技術的な問題とかじゃなく、本当に何も考えてないんじゃないかと思わされる内容でした。
発売当初、ツイッター、某掲示板、アマゾンでのストーリーに対する意見を見て単なるネガキャンだと思っていました。(ネタバレは避けるように見ていましたが)
プレイしてみて前半はとても面白く、「悪いレビューしてる奴なんなんだ!?」と思っていました。
しかし、クリアしてみるとそれらのネガティブな意見にほぼ同意です。決してネガキャンではなく事実だったのです。
これまで何度も書きましたが、このFF15は「思わせぶりな設定が多いだけで中身はスカスカ」なのです。
中学生が授業中ノートにメモしただけのようなストーリーです。
もしかするとしっかりした物語はあるものの、単なる描写不足なだけかもしれません。しかしストーリーが売りであるはずのファイナルファンタジーとしてこの表現不足は致命的です。
何も考えてないと思われてもおかしくないほどにチープな演出と表現です。
キングスグレイブとブラザーフッドを見て「FF15のストーリーは絶対に面白い」と思い込んで、以前FF15推しの記事を書いた自分が恥ずかしいです。

今回の記事ではストーリーだけに絞って不満点を書きましたが、実際にはゲーム部分についても不満はあります。書ききれないのでストーリーに絞ってこの記事にしただけです。
とても長く怒りにも似た内容の記事になってしまいましたが、これがFF15のストーリーについての率直な感想です。