【ローマ=竹内康雄】憲法改正の是非を問うイタリアの国民投票は4日午後11時(日本時間5日午前7時)、投票を締め切った。イタリア公共放送RAIの出口調査によると、否決が54~58%と優勢で、賛成が42~46%だった。他のメディアの調査も否決が賛成を大きく上回っている。大勢は早ければ5日未明に判明する。
AFP通信によると、レンツィ首相は5日0時ごろに記者会見する。
イタリアの改憲案は上院の権限を縮小して政治の安定を図ることが柱。レンツィ首相ら賛成派が改革を加速するためにも改憲が必要と主張する一方、反対派が下院や首相の権限が強くなりすぎるとして反発していた。レンツィ首相は否決されれば辞任する意向で、事実上の政権への信任投票となっていた。