国政介入:米大使館、デモ中の「1分消灯」に同調?

米大使館は公式コメント出さず

 3日に行われた朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の退陣を求める6回目の大規模デモでは、午後7時に参加者がろうそくの火や携帯電話などの明かりを1分間消すパフォーマンスが行われたが、同じタイミングで駐韓米国大使館が消灯した可能性があるとしてインターネットなどで論争になっている。デモでの「1分消灯」は、「闇は光に勝つことができない」という意味のパフォーマンスだった。このとき、光化門広場のすぐそばにある米国大使館の最上階の照明が消え、再び明かりがつくような様子がテレビカメラに捉えられた。

 一部のネットユーザーは「米国大使館もデモを支持している、ということを示したものだ」「米国が韓国人による平和デモを尊重するという意味で電気を消したのだろう」などと主張した。ジョン・カービー米国務省報道官は先月28日(現地時間)、韓国のろうそくデモについて「平和的デモと集会の権利に関するわれわれの立場はよく知られており、全世界で引き続き支持していく」と述べたが、今回の消灯はこの発言の延長線上にあるのではないかとの解釈も提起された。

 一方で「消灯したように見えただけ」という見方もある。「米国大使館は休館日でもともと電気は消えていた。周囲の照明が反射して電気が消えたりついたりしたように見えただけ」というわけだ。米国大使館には4日、デモの時間に消灯したのかという問い合わせが相次いだという。しかし米国大使館は公式の立場を明らかにしていない。米国大使館の関係者は「そのときオフィスに誰がいたのか、消灯したのかどうかは分からない」と話した。

キム・ミンジョン記者
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