2016年12月03日

新卒入社半年にして窓際族の地位を手に入れた男

こんばんは。

本日は、僕の会社の同期である

「新卒で入社したものの、半年で部署異動を経験し、窓際族の地位を手に入れ、現在は社内フリーランスとして活動している男」

のお話をしたいと思います。

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彼は僕と同期入社、会社員生活8カ月目になります。

後で詳しく書きますが、
彼は入社8カ月目にして部署異動を3度経験し、窓際族の地位を手に入れ、社内フリーランスを自称している逸材です。
今は訳あって人事部から独自の研修が施されているようですが、社内窓際族、社内フリーランスという彼の立ち位置は揺るがないでしょう。



今回の記事ではそんな彼の、窓際族になるための涙ぐましい努力、狡猾な手法、緻密な戦略を記事に書き起こしました。



是非読んでみてください。





そんな彼と僕との出会いは、同期との飲み会の場でした。


見た目はまるで体育会の応援指導部にでもいそうな風貌なのですが、意外と中身は繊細なようで、初対面の僕に対しての発言は


「きみ○○大学出身なんだってな!!!すげーな!!おれ○○落ちたんだよ!!!まじで行きたかったわ!!!」



と、怒涛の学歴コンプ丸出し発言をしてきました。


その後も、やたら学閥とか学歴の話をする彼、


僕は思いました。



コイツはきっと面白い奴だ。



と。




僕の予想はあたり、入社して1カ月目のある日、彼は僕に愚痴をこぼしてきました。




「おれ、転職を考えているんだ。もう転職サイトに登録して、情報収集をしているよ。この会社はオレに向いてない。」




正直、この会社はオレに向いていないというより、会社員自体が彼には向いてないんじゃないかな?とも思ったのですが、そこはぐっとこらえ、

「転職応援するよ」

と僕は彼に言いました。



そして入社して3カ月ほど経ったある日のこと、風の噂で「彼が部署異動になった」という情報が入ってきました。



率直に言って入社3カ月目で部署異動なんて異例中の異例なんですが、その間に彼の色々な情報が僕の耳に入ってきました。



・上司のハンコを勝手に使用してプライベートの交通費申請を会社に要求したり

・営業で顧客に製品の製造原価をぶちまけたり



様々な武勇伝を3カ月の間に彼は残したようです。


そして、入社半年目、僕は彼と久々に会い、彼の状況を聞きました。




「よお!部署異動になったんだって???大変だったな。何があった?」

「ああ、おれは上司からパワハラを受けていたから、上司の発言をアイホンで録音して労基署に提出してやった。そんで、おれは鬱病で2週間休んだ。」





とんでもない回答が彼の口から帰ってきました。

そもそも、怒られているときにアイホンでその様子を録音して労基署に提出するようなメンタルの持ち主が鬱病になるわけがないと僕は思うのですが、そんな突っ込みをこらえつつ、好奇心でいっぱいの僕は彼に質問をしました。


「それで、その後上司と君はどうなったの??」


「おう!上司は部署異動になったぜ!左遷だな!おれが左遷させたぜ!そして俺は部署異動がかなったぜ!」



衝撃発言がまた飛び出しました。



「おれが上司を左遷させた」発言です。


何度も言うようですが、相手を左遷させたことに喜びを覚えるような人間が鬱病になるとは思えません。
僕はさらに、鬱病の間に彼が何をしていたかを尋ねました。

すると、彼の口からは、
「Webマーケティングの勉強をしていたぜ」
という発言が飛び出しました。



コイツ.....たぶん鬱病じゃねえ....




そんなこんなで、彼は念願の部署異動をかなえることができたのです。




ここまでが半年の間の出来事。衝撃的な話でしたが、話はまだこれで終わりませんでした。



そこから先の2か月、彼は異動先の部署で何をしていたのか、僕はそこの情報も彼から聞き出しました。



異動先では、彼はほとんど仕事を与えられず、日々ネットサーフィンをして定時で帰る毎日を繰り返していたようです。

どうやら、彼に仕事を渡して自分が責任を負うことになったら嫌だ。という心理が周りに働いていたようです。


そりゃそうですよね。


彼を取引先に連れて行って製造原価なんてベラベラ喋られたらその責任は上が負うわけですし、下手に彼を叱責してまたアイホンでその様子を録音されてどこかに流されたりしても困るわけですし、先輩たちの立場からしたら彼と絡むということはかなりのリスクを背負うということなんですよね。




さて、ここまで来て、僕は彼が入社半年で何にも代えがたい地位を築いていることに気づきました。




そうです。彼は窓際族という地位を手に入れたのです。




1.新人という立場を最大限に利用して、自分の不祥事を上司になすりつけるという高等テクニック

2.自分に対する叱責を録音してそれを公開することにより、自分が危険人物であるということを一瞬で周囲にしらしめるという巧妙な手口





この2つの過去の事例により、確実に誰も彼に仕事を渡そうとしないですし、彼を叱責しようという気にもなりません。


だって、彼に仕事を渡して不祥事を起こされたら責任を取るのは自分ですし、彼を叱責してその様子が録音されていたら誰だって怖いですからね。


彼はこうして、自らの手で、自ら社内で確固たる地位を築き上げていったのです。




窓際族という地位を確立した彼は、まさに水を得た魚のようでした。




最近は社内フリーランスを名乗り始め、いろいろな部署に顔を出しては雑談を始めたり、ちょっと雑用を手伝ったり、ちょっと自分の机でネットサーフィンをしたり.....





まるで上役のような自由を、会社内で手に入れたのです。




そして、定時に上がり、給料はしっかりいただきます。





ここまで話したところで、ぼくは思いました。






彼こそが、真の 「 勝 ち 組 」 なのではないでしょうか?





今後も彼の動向に注目です。





以上、新卒入社半年にして窓際族の地位を手に入れた男のお話でした。

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posted by タコペッティ at 23:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 働き方・仕事論・キャリア論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ただの発達障害くさい
Posted by at 2016年12月04日 12:12
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