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ココッチィ

なりふり構わず、とりあえず行動!見切り発車でGO!

面識のない男女5人の集団が結婚式に潜入してやり遂げたこと1

色恋沙汰

結婚式

こんにちは!ricoです。結婚式。人生最大のイベント。おめでとうの言葉のシャワーを浴びて、新郎新婦はキラキラの笑顔です。今年の10月も結婚式に出席したんです。まるでモデルのような細身で美しい新婦。白いウェディングがとても似合っていました。

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その結婚式に出席しながら、私はあることを思い出していたのです。

 

もう、かれこれ3年くらい前。親友から相談がある、と電話がありました。それは、結婚式に出席してほしいという内容で、そんなの相談のうちに入んないよ~お安い御用!と軽く返事をしときました。どこのホテルかな~どんな料理かな~。ロブスターとかあるといいな~なんてね。

 

親友が結婚式の招待状を手渡したいというので、土曜日に近くのカフェで待ち合わせました。少し早く到着した私は、イヤホンで音楽を聴きながら、置いてある雑誌をペラペラと見ながら、ふんふんふんと鼻歌まじりで、彼女の到着を待っていました。すっと目の前に彼女が現れ、音もなく、ふわっと座りました。あ、怖い話ではありませんよ。なんつーか、イヤホンをしてたせいか、そんな感じがしたんです。

 

久しぶり!と私が言いかけたのを被せて彼女はこう言いました。「ねぇ、本当に結婚式に出てくれる?」挨拶は人間の基本だっつーの!唐突になんなの?結婚式の招待ってのは、もっと浮足立った感じで、お花畑を「あははは、あははは」とスキップするくらいのテンションで迫ってきてほしいもんだけど。

 

親友は意を決した真剣勝負な顔で「じゃ・・・これ」と招待状を私に突き付けた。

 

 

え?誰?この人。見覚えのない名前。どっからどうみても私の名前じゃない。こんな人、知らないよ。

 

 

「アンタさ、出るつったんだから、出てよね」ず、随分と強引な。それって、私がこの名前の人になって出るってこと?とんだ演技派女優だぜ。オスカー万歳。つか、マジで?しくじったらどうすんの?その場でとんずらかい?

 

 

とにかくワケを聞こうじゃないか。話してごらんよ。

 

 

「ざっくり説明するとね、私の会社の社長の娘がさ、結婚するんだけど、なんだかんだで、娘が勤めてる会社の社員が全員、結婚式に来ないのよ。だからね、社員になってくれる人を探してるわけ」なってくれる人というより、なりすましてくれる人ってことよね?それ。「そう、それでね、アンタさ、娘の会社の局様って設定でどうよ」どうよって、なんで強気なのさ。どうもこうもないわ。断る。

 

 

「えぇぇぇ、なんでぇ?どうしてぇ?もう社長にはアンタのこと、言っちゃったもん」そんなこたぁしらんがな。

 

 

「ねぇ、お願いよぉ。一生のお願い!」それ、聞き飽きたぜ。アンタの一生は何回あんねん。

 

 

「ほんと、マジ、頼む!ね、バイト料、弾むから!」簡単に金になびく女だと思ったら大間違いだわよ。

 

 

「じゃあさ、じゃあさ、アンタが好きな着物をレンタルしていいから、少々高くついてもいいから!バイト代も2倍にすっから、ね!どう?」

 

 

当時の私は友達数名と「着物部」という、しょぼいサークルを結成しており、季節に合わせて好きな着物を着るという、なんとも奥ゆかしい趣味を持った人物であったので、その言葉に即、落ちた。はい、やります。喜んで、とな。

 

 

彼女の会社の社長の娘とやらは、誰もが知ってるよくみかける金融系の会社で、どうして娘の結婚式に誰も来てはくれぬのかは、内密にされており、親友にも知らされてはいなかったようです。高級着物レンタルに目がくらみ、他人になりすます事になりました。私、なりすまし任務を立派に遂行することをここに誓います!

 

 

 

「で、話はまだ、あるんだけどさ」は?なんなのよ。

 

 

「あのさ、ついでにスピーチもやってくんない?」

 

 

つづく。

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