亡き選手たちとともにシャペコエンセが栄冠に輝く。天国へ吉報。
シャペコエンセがコパ・スダメリカーノ王者として栄誉を与えられることが明らかになった。クラブの副会長であるイヴァン・トッツォ氏が明かしている。
シャペコエンセは先日、コロンビアでの飛行機事故に巻き込まれ、選手や監督、会長など多くのチーム関係者を失った。コパ・スダメリカーノ決勝に向かっている途中での大事故で、決勝戦は中止となっている。その後、対戦する予定であったアトレチコ・ナシナオルは優勝を譲るといった声明を発表していたが、どうやら栄冠は亡くなった選手たちとともにシャペコエンセに輝くことになるようだ。
トッツォ副会長はブラジル『グローボ』で「CONMEBOL(南米サッカー連盟)はシャペコエンセがコパ・スダメリカーノの王者になることを決めた。さらにクラブは200万ドル(約2億2000万円)を受け取る。これは決定事項だ。カップ授与のセレモニーがあるのかはわからない」と話し、シャペコエンセが王者となることを明かしている。
また、シャペコエンセは3日、本拠地で亡くなった選手たちの告別式を行った。スタジアムには満員の市民が詰めかけ、ピッチに横たえられた50人に及ぶ選手、コーチと言った関係者の棺に悲痛の祈りを捧げた。ファンにとってこの優勝報告がどれほどの慰めになるのかはわからないが、天国で選手たちが笑顔になってくれることを祈るばかりだ。