天領酒造が目指す日本酒造り


天領の目指すもの

天領の歴史

日本酒蔵元天領酒造 近江日野(現在の滋賀県日野市)上野田(コウズケダ)にて家を興す。
蒲生氏郷公の家臣として近江地方で地盤を築き、
日野屋佐兵衛と称し江戸時代の初め頃(1680年と伝えられています)から
江州日野から本州一円を巡って行商をしていました。

その後、飛騨に商いのため出店を構え、
飛騨の人情の細やかさ、自然の美しさ、風俗の麗しさに魅かれて、
この地に住み着き、物品販売のかたわら日本酒造りを行いはじめました。

明治時代になって酒造業を家業として行うようになり、
昭和31年「天領酒造株式会社」として法人化し現在に至っています。

飛騨の自然 を愛し、人情を愛した日野屋佐兵衛の心意気を
現代八代目まで脈々と受け継ぎ、
飛騨の自然の恵みで育った酒造好適米「ひだほまれ」、
飛騨山脈からの地下水をもちい、
自家精米にこだわり、
飛騨の酒を造る天領へと成長を続けています。

日本酒造りに対する考えと実際

◆家業としての日本酒酒造り
酒屋業は家業として長い歴史があり
これからも連綿と続けていかなければならないと考えています。

継続するために必要な要件がオーナーの考えによっていろいろあります。
たとえば、出荷数量至上主義であり品質至上主義であったりします。

現在わが社は、品質を追い求めていますがその切り口もいろいろあり、
それは製造方法(純米、本醸造など)であったり原料であったりしています。

日本酒の仕込み 最近は「ひだほまれ」を中心にした原料の良さを強調してきました。
現在は原料米全量が高級な酒造好適米となり、
ある面では究極の酒造りと言って良いのかもしれません。
しかし、酒造りはいろいろな条件によってなされていますので
あらゆる条件を最高のものにしていくことはもちろん、
真摯な気持ちで取りくむ事が絶対必要であると考えています。

◆商品企画と品質設計
常に目先の変わったものを発売していくことは考えていません。
従来の酒造りの中からその時代のトレンドに乗りそうなものがあれば
発売をしていきたいと考えています。

日本酒特別純米酒飛切り 代表的な銘柄の特別純米酒『飛切り』は、
酒が貴重であった時代(甘い増醸酒の時代)から
本物の酒を求め始めた時代(地酒が見直された時代)に
本物の地酒として昭和40年に発売しました。
純米酒、飛騨の酒がコンセプトでした。

◆現在の酒質
酒造好適米の特徴を生かすために、
自社精米による精密な精米(精白が悪いと雑味がでる)と
日本でも稀な超軟水による酸味の少ない酒質を目指しています。

特別純米酒『飛切り』は純米らしい味の幅を持たせつつ
料理の味を損なわない控えめな甘さと香りを特色としています。
吟醸香のような華やかな香りはありませんが、
食中酒として最適な酒質と言えます。
京都、東京の有名料理店での使用が多いのもそのためです。

◆ネーミング
キャッチコピーのいらないネーミングを考えています。
特別純米酒『飛切り』は字のごとく「飛切り上等」の意味。

◆受賞歴
天領酒造では数々の賞をいただきました。
これも天領の酒造りへの姿勢が評価されたものと考え、
今後も精進してまります。
受賞暦はコチラ

わが社のナンバーワン!

天領酒造の製品が他メーカーのものと比べてどこが違うか!

酒造好適米 ◆酒造好適米使用率 県下 第1位 (使用率100%)
天領の日本酒はすべて(一般酒も)高価格の酒造好適米だけで製造しています。
その証のタグを容器に表示しています。
わが社製品の基礎と考えています。

◆自社精米比率 県下 第1位 (弊社調べ)
天領製品に使用する好適米の精米は自社で行っています。
手間のかかる精米工程を業者などへ 委託するのが一般的ですが、
自社精米に比べ仕上がりに不安があるため、
わが社ではコンピューターを利用した高度な精米機によって
24時間体制で万全の精米を行っています。

◆天然水使用比率 県下 第1位 (使用率100%)
わが社で使用する水はすべて清浄無比な地下水です。
上水道を使用しますと鉄分など不純物が多い(わが社の地下水の数十倍)ため、
ろ過など薬品や機械で仕込水を加工しなくてはなりませんが、
わが社は天然水仕込み100%です。

◆特定名称酒出荷比率 県下トップクラス
わが社で出荷する清酒のうち、
吟醸酒・純米酒・本醸造酒の特定名称酒の占める割合が県下トップクラスです。
地元産の上質な原料米を使用して高品質の酒造りをしている証明です。

◆生酒出荷比率 県下トップクラス
わが社が出荷する清酒のうち、
生酒(一度も火入れしていない酒)を出荷する数量が占める割合が県下トップクラスです。
わが社が提案している少量容器による「四季の酒」が消費者に受け入れられている証と考えています。

◆使用酵母が多種類
わが社で使用している酵母は、求め酒質によって使い分けをします。
特に『花酵母』は、東京農業短大醸造科 中田教授が開発された、
野花から採取した酵母で、特徴ある『吟醸香』や『ウマミ』を醸します。
わが社では、吟醸系の香り豊かなお酒の醸造に使用していいます。


Copyright(C)2001-2014 TENRYOU.COM All rights resreved.
このホームページの内容の著作権は、天領酒造株式会社に帰属します。
無断での複製、引用または転載等は禁じます。