昨日、実に2年半ぶりにWebSig会議というイベントを開きまして、「インターネットの次に来るもの」という書籍を翻訳された服部さんにご登壇いただいて、お話をお伺いするイベントを行いました。
「インターネットの次に来るもの」という書籍は、なかなか読み応えのある本で、僕もWebSigメンバーと事前に勉強会をするにあたって、最初kindleで買ったのに、わざわざ書籍でも書い直した。書籍自体は、非常に凝った装丁になっていて、黄色帯を斜めから見ると、本書で上げられている不可避な12個のキーワードがエンボス的に浮き上がるという凝った作りになっているので、書籍で買う方をオススメするとのこと。
この本は、かなり骨太の本なのだが、もっとシンプル版として、著者のケヴィン・ケリーのプレゼン資料を翻訳した書籍が、服部さんの手によって書籍化されてkindleで買うことができます。
これからインターネットに起こる『不可避な12の出来事』 今後の社会・ビジネスを破壊的に変える「新たなるデジタル テクノロジー」をビジュアルで読み解く
まずはこちらを読んで、理解できない場所や、興味を持った部分を、「インターネットの次に来るもの」で補完するというアプローチが、金はあるが時間がないビジネスマンにはスマートです。
本書を読むと、問題の答えではなく、自分が今後どうしていきたいか?が見える可能性があります。もちろん、そうならな人もいるので「可能性がある」に留めておきますが、今後「不可避な12のキーワード」の中で、自分が興味を持てるもの持てないものが、ストレングスファインダーのように浮き上がってくると、もしかしたら、それがあなたの未来に進みゆくべき道を示しているのかもしれません。
【「新たなるデジタル テクノロジー」をビジュアルで読み解く】は、ケビン・ケリー氏のプレゼン資料を訳したものなので、画像と文字という非常にシンプルな書籍である。しかし、そこに書いてある言葉のシャワーから想起される世界をどれだけ脳内で感じられるか?がこの本を楽しむポイントだと僕は思っています。
僕は、昨日の服部さんのお話にあった「VRは体験の共有」などという言葉が印象深かったです。手順書、静的写真、動画よりも体験をより具体的に摂取できるというもの。確かに工場のノウハウ共有にVRを使うなどと言ったことはあったが、もっとnanapiのコンテンツばりにマイクロコンテンツをカセットポンとVRコンテンツとして得られるようになった時に、どういうコンテンツだとよいのだろうか。
僕は、地味に瞑想をやりたいかも。VR座禅。体験型コンテンツになることで、過去の共有ではなく、自分を含めた未来の時間を得ることができる。最上の「暇つぶし」と言えるでしょう。
ちなみに、暇という時間ってなんなんでしょうね。僕は休日に、本来やるべきことをやらないで時間がどんどん過ぎていたりしますが、そういう人は暇がないって言うんでしょうかね。このような本を読んで、未来を夢想しても1円も稼ぐことはできないですが、これって暇つぶしって言うんでしょうかね。うーん。
また、類する話といえば類する話だが、今後のコンテンツを摂取するexperienceにおいて、【「新たなるデジタル テクノロジー」をビジュアルで読み解く】のように、全てを語らずとも、プレゼン資料とちょっとした説明の組み合わせで、全てがわかる人は、そっちにお金を出して、まだそこまで理解できてないから、しっかり読みたいという人は、フルで解説されている書籍を読むという構造は非常にありかなと思った。
CD-ROMでは実現できなかったマルチメディアがもうすぐそこへw
あと、資料にある、IQ AS A Serviceという発想は面白かった。今のクラウドは、Infra as a serviceだったりするわけですが、IQのサービス化ですよ。クルマの馬力は、250馬の力ですが、IQ as a serviceは、オンデマンドに、250知力が得られるとしたら、僕らは一体何に使うんでしょうかね。
すばやく、美味しそうな夕飯のお店を探すために使ったりするのでしょうか?
なにやらBigQueryのようにクラウドの向こうが側で、しょうもないクエリに対しても、すごいことになってそうな未来だけは、なんとなく思いつきます。
こういうのは真面目に考えてはダメ。楽しく生きて、美味しいものを食べたい、などの欲求を満たすためにテクノロジは使われる。それらのために自分の時間を費やしてイノベーションを生み出した結果として、幸せになる人が増えてくるわけです。
雑多に思いついたことを適当に書いちゃいましたけど、本書のbeginingに書かれているキーワードを引用コピペさせてもらって、終わりにしたいと思います。
「現在はAIやVRに巨額の投資がなされているが、これから数十年経ってみれば、まだ何も生まれていない状態で、つまりこうした分野の本当の専門家は存在していない状態なのだ」
「これから25年ほど経った2040年の人々は、きっと現在の人々のことを羨むに違いない。AIを付加すればイノベーションが起きることに何も手がつけられておらず、未来から見れば非常に簡単に何でもが可能になる時代に見えるはずで、チャンスがゴロゴロところがっている時代なのだ」
「これから25年間で生み出される最高のプロダクトはまだ発明されていないのだ」
「つまり誰にとっても遅すぎるということはないのだ」
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