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イジメがきっかけで大学を中退した話

ブログをはじめていきなり重たい話ですが、中退くんというハンドルネームが生まれるきっかけになった出来事について書いていこうと思います。

 

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 Fラン大学に入学したワケ

2016年11月20日、僕は大学をやめました。

通っていたのはいわゆるFラン大学ですが、それでも退学をするという決断を下すのは大変なことでした。

 

そもそも僕は中学までは勉強はそこそこできた方なのですが、高校生のときに深夜アニメにハマったことで底辺へと堕落していきました。

なかなか寝付けない夏の夜、偶然けいおん!を見て「アニメは子供が見るもの」という価値観が一気に崩壊しました。

その後アニメの世界にのめり込んでいき、夜更かしして深夜アニメを見て学校で睡眠をとるという生活リズムが定着していきました。

 

そんなこんなで高校の成績はガタ落ち、大学入試は全落ちで、1年間浪人したものの予備校には通わなかったので生活リズムは崩壊したままでした。

当然まともな大学に受かるはずもなく、受かった大学は地元で悪い方向で有名なFラン大1校のみでした。

入学してみると、周りは髪の色が派手な人たちばかりで本当にこの大学でうまくやっていけるのか、いじめられるのではないかと不安になりました。

しかし、大学生は数も多く、人間関係は基本的にサークルで構築されるため、サークルに属していない僕はヤンキーとの接点をなくし、いじめを避けることに成功しました。

 

余談ですが、大学生になったら何かしらサークルには入るべきです。同級生だけでなく先輩とも仲良くなりましょう。

遊びまくりのヤンキーが先輩から過去問をもらうことで単位を楽に取れるのに、人脈がなかったために過去問が手に入らず2留した中退くんからのアドバイスです。

 

イジメのきっかけ

誰とも関わることなく空気のような存在として過ごしていた無色透明な大学生活は、ある日真っ黒に染め上げられました。

恥ずかしい話ですが、熟女系風俗店から出るところを同大のヤンキーたちに見つかってしまったのです。

僕の周りの大学生の女の子が幼稚なヤンキーばかりだったので、同年代への興味が失せて、精神的にしっかりしていて包容力のある熟女好きになるのは自然なことでした。

見つかった当初は「どうせ俺みたいな陰キャラは覚えられていないだろう」と油断していたのですが、次の日から地獄が始まりました。

 

次の日、お昼休みのときです。

いつもの如くぼっち飯だったのですが、背後から声をかけられました。

「あれ、やっぱり昨日の人だよね?」

振り返ると、昨日、僕の醜態を目撃したヤンキーの姿がそこにありました。

「な...なんのことだよ...」

「とぼけても無駄だって。もしかして”自分は地味だから認識されていない”とか思ってた? 実はなぁ、お前みたいな地味なやつが逆にこの学校だと一番目立つんだよ。言い逃れはできないぞ」

盲点を突かれ、何も言い返すことができなくなりました。

 

沈黙を破ったのはヤンキーの方でした。

「何も言えないってことは事実なんだな?」

隣にいたヤンキーが衝撃的な行動に出ました。

「ハイハーーーイ、みんなちゅうもーーーーーく!!!」

そう言いながら響き渡る手を叩く音。

瞬く間に教室にいた生徒の好奇の目が僕たちの方に向けられました。

 

「こいつは、ななななんとっ!!!昨日熟女系風俗店に行っていました!!!」

大勢の前で秘密が暴露されてしまいました。

「マジ!?」「は?キモ」「さすがに嘘だろ...」

そんな感想で教室中が埋め尽くされました。

人から注目されることに慣れていなかったので大パニックに陥った僕。

 

さきほどのヤンキーが追い打ちをかけてきます。

「否定するなら今のうちですよ?何か意見はありますか〜?」

僕の目からは涙が流れました。

悔しさ、怒り、憎しみ、情けなさ...全てが詰まった涙です。

もう何を言っても無駄だと悟りました。

 

「あれあれ?反論はないようです。やっぱり事実でした〜〜」

煽るような大声が教室に響き渡りました。

 

イジメと不可解な出来事

その後もイジメは続きました。

講義の配布物は僕だけ飛ばされました。

それでも講義にはちゃんと出席して、貰えなかったプリントは講義後、教授からもらいました。

 

慣れというのは怖いもので、彼らもいじめることは当然と考えるようになり、僕もいじめられることに対して何とも思わなくなりました。

 

数ヶ月後、大学から呼び出しがされました。

大学の授業に数ヶ月間出席していないことを怒られました。

おかしい。

毎日授業には出ていたはずなのに...

話がかみ合うことはなくその場を後にしました。

 

真実判明

それから数日が経ちました。

僕の大学では、名前・生徒番号の書かれた名簿が回ってきてその隣に丸をつけることで出欠をとっています。

いつものように丸をつけて、後ろの生徒に名簿を渡しました。

すると、後ろからクスクスという笑い声が聞こえてきました。

振り返って確認すると、僕のつけた丸印が消しゴムで消されていました。

 

点と点が繋がりました。

イジメの延長として、僕の出席がなかったことにされていたのです。

僕は激昂して我を失い、怒りに任せて卑劣な行いをしたヤンキーを殴りにいきました。

全く警戒していなかったのでしょう、結果は見事に顎を撃ち抜き、一発でノックアウト。

教室はざわつき、教授は授業をやめ、僕は周りの学生に取り押さえられました。

 

自主退学という選択

僕は生徒指導室に連行され、そこには大学のお偉い方々がずらりといました。

「君は、うちの生徒を殴って気絶させたね?」

「はい......」

「周りに危害を加える生徒は必要ない。退学してくれ」

「で...でも......今まで僕がいじめられていたのが原因で...」

「証拠は?証拠はありますか?君がいじめられていたなんて聞いたことがないです。本当にいじめられていたならもっと早くから相談に来るはずです。君は言い訳のためにいじめられているという嘘をついているんだ。それに対して、君が生徒を殴ったというのは複数の学生からも聞いているし、何よりその講義を担当していた教授も認めていることだ」

ここまで自分の意見に耳を傾けてくれないと、悲しみを通り越して呆れてしまいました。

「強制的に退学させるとなると、手続きが大変だ。ここは穏便に自主退学を選択してくれないか?」

学生のことなんて二の次で、自分たちの立場を守ること、手間を省くことにしか興味がないようです。

もはやこんな腐った大学に居続けても意味がないと思い、自主退学を決断しました。

 

まとめ的なもの

イジメは被害者の人生の歯車を狂わす卑劣な行為です。

悲しいことですが、イジメというのは無くなることはないと思います。

一人一人異なる外見で生まれ、違う思想・価値観を持ちます。

そのような相違がある以上、人と違うことによって起きるイジメは無くならないでしょう。

もう少しだけ優しい世界に、もう少しだけ他の人を受け入れることができる世界に、もう少しだけ多様性が認められる世界になればいいなと祈るのみです。

 

最後になりましたが、いじめられても尊い命を捨てようとしないでください。

どうか生きてください。

強く生きろなんてそんな無茶は言いません。

かっこ悪くても、みっともなくてもそれでいいじゃないですか。

自分らしさだと思って、そんなかっこ悪い自分を誇ればいいんです。

生きていたらきっと何かいいことがあるはずです...