今回は学習障害についてです。
学習障害も他の発達障害と一緒で年齢によって特性の出方が違います。
ここでは本格的な勉強が始まる6歳頃からの特性をかいていきます。
学習障害
学習障害とは、知的な遅れはなく、特定の能力の習得に困難を示す。
■特定の能力困難は、聞く・話す・書く・読む・計算する・推理するのうち、どれか1つ、または複数に当てはまる。
■幼児のうちは気付かない事も多いが、言葉が遅れたり、指示が通りにくい、言葉を理解していないなど、自閉症スペクトラムに似た症状で表れる。
■学習障害は自閉症スペクトラム、ADHDなど、他の発達障害を併せ持つことが多い。
■本格的に学習が始まらないと診断は付きにくい。
以下の3つに分かれます。
①書字表出障害
書く能力に困難がある。
文字が読めるのに書けない、書き写せない。または、正確に書いているつもりでも鏡文字になる、書けるが、速度が遅いなど。
文字の大きさがバラバラになったり、線からはみ出す、漢字を覚えられないなども。
また、歳相応の漢字が書けないなど。
②読字障害
読む能力に困難がある。
LDの中では一番多い。
見た文字を声に出せない、文字が逆さまに見えたり、ぼやけて見えたり、黒い塊に見えたり、図形に見えたりなど。
文字を読めても、文章を飛ばしてしまったり、どこを読んでいるか分からなくなる。
耳からの情報は受け入れやすい場合が多い。
③算数障害
数字や公式の扱い、または推論して答えを出す事が困難である。
数の概念が分からないので数が大きい小さいが分からない、図形が苦手、算数の文章問題が解けないなど。
また、『+』などの計算記号を理解出来ない。
視覚的な認知も苦手なので、数字を揃えて書いたりするのが苦手で、筆算を書くときに列がズレる事も。
以上、学習障害のまとめでした。
次の記事では注意欠陥・多動性障害についてまとめたいと思います。