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アスベスト 和解妥当性確認へ

11月30日 12時36分

アスベスト 和解妥当性確認へ

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岐阜県羽島市の建材メーカーの工場で働き、アスベストが原因の肺の病気で死亡したとして元従業員3人の遺族が国に賠償を求めている裁判が岐阜地方裁判所で始まり、国は最高裁判所が、おととし、国の賠償責任を認めた判決を前提に和解の妥当性を確認したいとする答弁書を提出しました。
羽島市にある大手建材メーカー、ニチアスの工場で、アスベストの袋詰めなどをしていた元従業員3人は、いずれも肺がんなどで死亡し、遺族がアスベストが原因だとして、国に対し1人あたり1430万円の賠償を求めています。
国は最高裁判所が、おととし、大阪の泉南アスベスト訴訟で、国の賠償責任を認めたことを受けて、昭和33年から46年の間に働いていた人たちについては、被害状況などの条件が合えば和解する方針を示しています。
元従業員3人は最も長い人で昭和29年から30年間、アスベストを扱う現場で働いていたということで、30日の1回目の裁判で遺族は賠償の基準を満たしていると主張しました。
これに対して、国は「今後、労働実態などを調べた上で、最高裁の判決を前提に和解の妥当性を確認したい」とする答弁書を提出しました。
原告側の位田浩弁護士は「今回はすべて和解の条件がそろっており、速やかに和解を求めたい。同じような被害者や遺族は支援団体に相談してほしい」と話しています。

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