中国 台湾と電話会談のトランプ氏の名指し抗議避ける
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アメリカのトランプ次期大統領と台湾の蔡英文総統が異例の電話会談を行ったことについて、中国は、台湾側を強く批判する一方、トランプ氏に対しては名指しでの抗議を避け、新政権の発足前に関係が悪化しないよう配慮したものと見られます。
アメリカのトランプ次期大統領と台湾の蔡英文総統の電話会談について、中国の王毅外相は3日朝、「台湾側がやらかした一つのつまらない策略だ」と述べ、台湾を強く批判しました。
一方で、アメリカに対しては、中国外務省の耿爽報道官が3日夕方、コメントで「厳正な申し入れをした」と述べ、抗議したことを明らかにしましたが、抗議の対象は「関係各方面」としていて、トランプ氏を名指しすることは避けました。
中国にとって台湾問題は譲歩することのできない極めて重要な問題で、今回の電話会談は大きな衝撃を与えたものと見られます。
ただ、トランプ氏は選挙中、中国について「為替操作国だ」などと繰り返し批判し、中国製品に高い関税をかける姿勢を示したほか、南シナ海をめぐる問題などでも中国により強い姿勢で臨むことをうかがわせました。
このため、中国は今回、新政権の発足前に関係が悪化しないよう配慮し、抗議を控えめにしたと見られ、今後、トランプ氏の動向への警戒を強めながら、関係の構築を急ぐことになりそうです。
一方で、アメリカに対しては、中国外務省の耿爽報道官が3日夕方、コメントで「厳正な申し入れをした」と述べ、抗議したことを明らかにしましたが、抗議の対象は「関係各方面」としていて、トランプ氏を名指しすることは避けました。
中国にとって台湾問題は譲歩することのできない極めて重要な問題で、今回の電話会談は大きな衝撃を与えたものと見られます。
ただ、トランプ氏は選挙中、中国について「為替操作国だ」などと繰り返し批判し、中国製品に高い関税をかける姿勢を示したほか、南シナ海をめぐる問題などでも中国により強い姿勢で臨むことをうかがわせました。
このため、中国は今回、新政権の発足前に関係が悪化しないよう配慮し、抗議を控えめにしたと見られ、今後、トランプ氏の動向への警戒を強めながら、関係の構築を急ぐことになりそうです。