関東甲信の雪 3000枚超の結晶写真で予報精度向上を

関東甲信の雪 3000枚超の結晶写真で予報精度向上を
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先月24日に関東甲信で降った雪について、気象研究所の研究官がツイッターで呼びかけたところ、3000枚以上の雪の結晶の写真が集まりました。今後、写真の解析を進め、難しいとされる関東甲信の雪の予報の精度向上につなげたいとしています。
先月24日、関東甲信の各地で雪が降り、いずれも11月としては、東京の都心と横浜市、甲府市で54年ぶりに初雪を観測したほか、東京の都心で統計開始以降初めて積雪を観測しました。

気象庁気象研究所の荒木健太郎研究官が、前日の23日にツイッターで「雪の結晶の写真を撮って送って下さい」と広く呼びかけたところ、関東甲信の各地から3000枚以上の写真が投稿されたり、メールで送られてきたりしたということです。

写真には、「樹枝状」や「扇形」など、さまざまな形の結晶が写っていて、撮影された場所や時間などとともに詳しく分析することで、雪が降った際の上空の気温や水蒸気の量、それに雪雲の状態などを推定することができるということです。

関東甲信の上空の気温などについて、気象庁は、茨城県つくば市と八丈島などで1日に2回観測していますが、予報の精度を上げるためには、さらに多くのデータが必要で、今回得られた写真は非常に貴重だということです。

荒木研究官は「集まった写真は、気象庁の観測では得られないビッグデータだ。今後、雪を降らせた雲の状態だったのか解明することで、予測が難しいとされる関東甲信の雪の予報の精度向上につなげたい」と話していました。

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