コハクチョウから鳥インフルの陽性反応 長野 安曇野

コハクチョウから鳥インフルの陽性反応 長野 安曇野
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3日、長野県安曇野市で野生のコハクチョウ1羽が衰弱しているのが見つかり、県が行った簡易検査の結果、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ました。環境省はさらに詳しく検査するとともに、発見場所から半径10キロを野鳥に異常がないかを調べる重点区域に指定して、警戒を強めています。
長野県によりますと、3日、安曇野市の遊水池で、野生のコハクチョウ1羽が衰弱しているのが見つかり、県が行った簡易検査の結果、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ました。

これを受けて環境省は、さらに詳しい検査を行うことにしていて、結果は数日から1週間ほどで判明するということです。
環境省は周辺の半径10キロ圏内を「野鳥監視重点区域」に指定し、ほかの野鳥に異常がないか、警戒を強化しています。

また、長野県は、半径3キロ圏内にある5か所の養鶏場などで異常がないか確認するとともに、県内の1000戸余りの養鶏農家などに注意を呼びかけることにしています。
長野県は、野鳥の排せつ物などに触れた場合は手洗いやうがいをすることや、死んだ野鳥を見つけた場合は素手で触ったり近づいたりせずに県に連絡するよう呼びかけています。

長野県鳥獣保護管理係の江住和彦係長は「鳥インフルエンザウイルスは人に感染する可能性は低いものの、人を介して鳥への感染が広がるおそれがあるため、発見場所周辺への立ち入りを規制している。ほかに感染している鳥がいないか監視するなど、対応をとっていきたい」と話していました。