どうも、星川(@Soh_RundabanSP)です。
12/2に下北沢の本屋「B&B」で開催されたpha×大原扁理×鶴見済「それぞれの幸福の自給自足法」というトークイベントに行ってきました。
phaさんと大原扁理さんの新刊イベントに来ました! pic.twitter.com/P3enULqLGG
— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2016年12月2日
phaさんは『しないことリスト』、大原さんは『年収90万円で東京ハッピーライフ』をそれぞれ2016年に発売され、その記念イベントでした。
新刊の話題を中心に、鶴見さんが司会役として進行するという内容。
全体的な感想
まずざっくりした感想なんですが、何と言うのかな…?
会場内にゆる~い雰囲気が漂っていました(笑)
こういったトークイベントでえてして「意識高い」感じがするじゃないですか?
phaさんは元ニートであり、大原さんは現役隠居。
もう意識高いとは真逆ですよね(笑)
お2人とも声のボリュームが小さめで、ゆっくり丁寧にお話しされているのが印象的でした。
ぼくは逆に会場にいる人たちがどんな人なのか気になりましたね(笑)
隠居とニートの話を聞きに行くってある意味物好きだし…。
なんか友達になれそうな気がしますw
幸福の自給法とは?
本題は「幸福の自給自足法」という話だったのですが、ぼくの印象では登壇者お3人方は「形容詞」や「名詞」より、「動詞」を大事にする方なんだと思いました。
いや、文章術の話じゃないですよ(笑)
形容詞とは「肩書」。
名詞とは「モノ」と言い換えても良いでしょう。
それらは自分の外からやってくるものです。
ですから、それで幸せになっても「自給自足」とは言えない。
むしろ他人や社会の都合でいとも簡単に失ってしまうものです。
ですからいつまでも幸福感が生まれず、不安な気持ちに苛まれる。
それらよりもずっと大事なのは「動詞」に幸せを見出すこと。
ぼくの好きな甲本ヒロトさんがこんなことを言っています。
夢は必ず叶う。
でも「レーサーになる」そんことはぼくは夢とは認めない。
「レースをする」それが夢だろ?
レースをすること自体が楽しい。
何かをやること自体が楽しい。
そこに他人の評価が入るスキはありません。
phaさんも、大原さんも、鶴見さんも言っていることはきっと一緒だと思います。
本を読むこと。
文章を書くこと。
紅葉を眺めること。
植物や動物を育てること。
それ自体が楽しいと言います。
本を出版したとなると、それを目標にがんばったと思われがちですが、やはりphaさんも大原さんもただ好きなことをしていた結果だとおっしゃっていました。
これはかなり示唆的で、一流のサッカー選手なんかは、「サッカー」よりもまず「ボールを蹴る」のが変態的に好きだったりするんですよね。
好きなことが勝手に仕事になる、お金なる。
これは希望のある話だと思います。
新しい「下積み」としての隠居やニート
ぼく自身も登壇者の方々のファンで今回、足を運んだわけですがそのライフスタイルはかなり参考にしています。
ぼくはバンドマンなのでお金がないんですよ(笑)
夢の現実のジレンマで、かなり苦しんでいました。
そこから抜け出す手助けをしてくれたのが、phaさんや大原さんの本だったんです。
そこに書かれているのは「やりたくないことをやらない方法や考え方」でした。
それは、ぼくにとって「やりたいことをやる方法」と言い換えることができました。
例えば、大原さんの「都市型隠居生活」は週に2回しか働きません。
ぼくからすると「やべぇ!ってことは5日も練習し放題じゃん!」となるわけです。
それでいて昭和のイメージで語られるような、苦しい下積み生活にはならない。
スコーン焼いたり、シェアハウスに仲間を呼んだり実に楽しそう(笑)
ぼくはニートや隠居を参考にして、実際に3万4000円のアパートに引っ越し、自由な時間を手に入れました。
関連記事:しんどい下積みはもう時代遅れ!売れないバンドマン的オシャレな下積み生活のススメ
ですから、「働きたくな~い」という人はもちろん、逆に「目標を達成したい!」という人にも知ってほしいですね。
ニート・隠居スキルはこれからの時代必須
もっとスケールの大きいことを言うと、ニート・隠居スキルはこれからの時代において必須スキルになります。
『ライフシフト 100年時代の人生戦略』によると、学校⇒仕事⇒引退という3ステージの人生は近未来において完全に崩壊するそうです。
かわりに台頭するのが、仕事、教育、休暇が入り乱れるマルチステージの人生。
その根拠は本に譲るとしても、マルチステージにおいて重要なのがその移行期間です。
移行期間においてはまとまった収入がないことがほとんどです。
そこで重要になってくるのが節約スキルなんですね。
それはまさに隠居・ニートが得意とすることろ。
またマルチステージはその多様性ゆえに、他人が幸せを定義してくれることがなくなると言います。
つまり「幸福の自給自足」はもはや前提として、その時代に必要とされます。
これもまた隠居・ニートの思考法が役に立つのは、前述のとおりです。
もう「ニートだ!」「隠居だ!」と軽蔑しているヒマはないんですね。
ちゃんとバカにせず学ばないと痛い目をみる現実が刻々と迫っています。
そんなわけでイベントに足を運んだ方はもちろん、まだお3人を知らない方もぜひそれぞれの著書をチェックしなおしましょう!
イベントはとっても楽しかった!
ぼく自身「幸せの自給自足」ができずブレることもあるので、今回は良いチューニングになりました。
みなさんの活動や表現が今後も楽しみです。
それでは!
ところで俺、まちがってねぇよな?