ここから本文です

「ちゃんとわかってもらいたい」 蒼井そらが街頭でコンドームを配布する理由

AbemaTIMES 12/2(金) 15:03配信

(C)AbemaTV

 12月1日は「世界エイズデー」。エイズのまん延防止と患者・感染者に対する偏見・差別解消を目的にWHO(世界保健機関)が1988年に制定したものだ。

 今年話題になっているのはApple社による取り組み「REDキャンペーン」と。Apple Pay決済での寄付や一部ゲームのアプリ内課金の収益や、バッテリーケースやヘッドホンなどの対象製品購入で「世界エイズ結核マラリア対策基金」に寄付金が送られる。

 このように世界中でエイズに関する啓発活動が行われる一方で、正しい知識が身についている人は必ずしも多くはないだろう。

 「普段からHIVに興味を持って知識を身につけてほしい。」と語るNPO法人「ぷれいす東京」の佐藤郁夫さんは、1997年にエイズの原因となるHIVウイルスの感染が発覚。

 「エイズについての情報をもう少し知っていれば行動が変わっていたのかな」。「自分だけは大丈夫」と、コンドームをつけずに性行為をしたことを後悔、「死ぬまでの時間は長くはない」と覚悟したという。
と佐藤さんは語る。

 新規HIV感染者の年代別内訳は20~30代だけで64.1%を占める(平成27年厚生労働省エイズ動向委員会)。また、感染の経路別内訳では同性間の性的接触が68.7%だった。

 「妊娠に対する警戒心や危機感はある。だが、性病、エイズについては、自分は大丈夫だろうと根拠のない自信があるのではないか」。

 大学生社長の椎木里佳さんも、コンドームをつける意識が同世代に薄いと感じており、危機感を覚えているという。

 「知識がなくて、感染したら死んでしまうとか直接的な考えに至ってしまう人がいるので、ちゃんと分かってもらうために活動している。」というタレントの蒼井そらさんは、エイズに関するイベントに参加、街頭でコンドームを配布するなどの啓蒙活動を行ってきた。

 このような意識の背景には、医療の進歩に伴い、「HIV=死の病」という認識が低下していることも背景にあるという意見もある。産婦人科医でもある赤枝恒雄・衆議院議員は「若者がHIVは怖くない、と思うようになってしまった。確かに死の病ではなくなったが、早期に発見しないといけないことには変わりはない」と指摘、保健所などでHIV検査を受けている人が0.1%にとどまっている現状に懸念を示している。

 なかなか若年層に浸透しないHIVへの認識。蒼井さんは「予防できる病気なのに、予防しないというのは知識が浅いなと感じる。」と、情報がありながらコンドームをつけないなど、自分の身を守ろうとしない人を批判した。

最終更新:12/2(金) 15:03

AbemaTIMES

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。