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 5月に平壌で開かれた朝鮮労働党大会で、金正恩(キムジョンウン)委員長が高級幹部たちにスイス製腕時計を贈っていたと北朝鮮関係筋が明らかにした。北朝鮮へのぜいたく品輸出には国連や日米韓が厳しい制裁を科すが、北朝鮮が依然、制裁を逃れている実態が浮き彫りになった。

 スイス製時計は、約3600人の大会参加者のうち、党中央委員クラスや軍司令官ら100人程度に贈られた。中央上部に、知識人と労働者、農民を象徴する「筆とハンマーと鎌」で表現した労働党のマークをあしらった。北斗七星は、第7回大会を示すという。

 北朝鮮はこの時計をスイスのメーカーに特注する際、スイス製の表示を入れないよう指示したという。「正恩氏による配慮の品」を強調する意味があるほか、国際社会による制裁を意識したとみられる。

 北朝鮮は幹部らに対し、記念品…

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