Vainglory に学ぶチームコミュニケーションの原則

一言で言うと、「やってほしいことを言いましょう」みたいなことを書きます。

さて、Vaingloryというスマートフォン向けのゲームがあります。

ジャンル的にはMOBAで、3人が1チームとなり、チーム同士で対戦します。知り合い同士でパーティを組むこともできるけど、気軽に楽しむにはソロで適当に申し込むと、30秒くらいでいい感じに3 vs 3を組んでくれて、ゲーム(=試合)が始まります。

勝った試合しか記憶しない

先日サービス開始から3周年を迎え、e-sportsなどと言われるジャンル的にも世界大会があったりしてそれなりに盛り上がってるようです。

限られたコミュニケーション手段、それが問題だ

オンラインな見知らぬ人同士3人でチームを組むわけで、戦略上、何らかのコミュニケーションが必要になります。ゲームではピンと呼ばれるコミュニケーション手段が用意されています。知ったパーティーだとゲーム外で音声チャットをしたりしますが、ソロ同士ではありません。

戦略ピン(プレイ画面の右上)

さて、左図にある5種類のピンを、マップ上の指定の場所に打つことができます。一番右にある (?) ピンは「敵を見失ったという意味で使う」という公式見解があります。が、残念ながらその意図は伝わりません。仲間に対して「お前何やってんの???」という意図を示すような使われ方がされることが多いようです。

さて、あなたは (?) を打たれました。あなたはどうしますか?

お前何やってんの?例

事実: ピンを打った相手にとって良くない行動だったらしいことはわかる。それ以上はわからない。

突っ込んで倒しに行くべきなのか、引いて立て直すべきなのか。敵を攻撃すべきだったのか、味方を支援すべきだったのか。右に歩くべきだったのか、左に歩くべきだったのか。

取り得る行動は、ゲームとはいえ多くの選択肢があります。その中で、ある行動だけを「それはダメだ!」と指摘しても、指摘された側にとっては何の情報もないわけです。ああこれは難しいゲームだ。やめてしまおう。それがいい。。。こうやって、人は去っていくのです。

解決策は難しくない: やってほしいことを示し、結果を讃えよう👍

はい。そうしましょう。

生き残った👍👍👍例

私たちは一生懸命に行動していても、ときに失敗することもあります。意図的にリスクをとりにいくときもあるけど、たいてい無意識に良くない行動をしてしまうことが多くあります。仕方ない。そんなときは、失敗につながる行動を避けるのではなく、成功につながる行動を見つけることができたかを検討しましょう。

ということで、この記事は Vainglory Advent Calendar…じゃなかった、VOYAGE GROUP Advent Calendar, 12/2のエントリーでした(時空が歪むことはよくわることです)。こんなチームに興味のある人はお気軽にコンタクトいただければ、社内バーでアレしましょう。