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<事故>病院にタクシー突入…3人死亡、7人負傷 福岡

毎日新聞 12/3(土) 19:13配信

 3日午後5時ごろ、福岡市博多区大博町の原三信(はらさんしん)病院の東館1階ラウンジにタクシー1台が突っ込んだ。福岡県警博多署によると、ラウンジなどにいた男性2人と女性1人が死亡した。他に少なくとも男女7人が負傷しており、うち1人は重篤という。博多署は、タクシーを運転していた福岡市西区小戸4、タクシー運転手、松岡龍生(たつお)容疑者(64)を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで現行犯逮捕した。同法の過失致死傷に容疑を切り替えて送検する予定。

【病院に突っ込んで激しく破損したタクシー】

 ◇運転手逮捕…過失傷害容疑

 博多署によると、死亡したのはいずれも職業不詳の福岡市博多区豊1、花田盛幸さん(44)と美佐代さん(44)、同区東比恵4、遠藤一行さん(53)。頭を強く打つなどしていた。松岡容疑者は「ブレーキを踏んだが止まらなかった。エンジンブレーキもかけようとしたが減速しなかった」と供述している。アルコールの影響は確認されていないという。

 タクシーはかなりのスピードが出ていたとみられ、ラウンジ部分の窓ガラスを突き破り、完全に建物内に入り込んだ。個人タクシーで当時乗客は乗っていなかった。東館は、JR博多駅前の目抜き通りである「大博通り」に面した本館の裏手にあり、タクシーは東館と本館の間を南北に走る細い市道を走行していたとみられる。負傷者の大半は原三信病院が治療にあたった。

 現場はJR博多駅から北西へ約2キロ。近くに、福岡国際センターや福岡サンパレスなどがある。

 原三信病院のホームページによると、多くの診療科を備えた総合病院で全359床。事故のあった東館は2014年に完成した。1600年に黒田長政に藩医として召し抱えられたのが起源で、代々「原三信」を名乗り、12代原三信が1879(明治12)年、現在地に開業した。【志村一也、青木絵美】

最終更新:12/3(土) 23:13

毎日新聞

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。