【12月3日 AFP】韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領の親友による国政介入疑惑をめぐり、野党3党は3日朝、朴氏に対する弾劾訴追案を国会に提出した。来週9日に行われる本会議で採決される。

 聯合ニュース(Yonhap)によると、朴大統領が憲法に違反したとして弾劾を求める発議に、全300議員中171人が賛成した。

 横領罪などに問われている親友と共謀したとして糾弾されている朴大統領は先週、早期退陣もやむを得ないとの考えを表明したが、野党は、朴大統領が退陣の方法と時期については国会の決定に委ねると述べたのは、弾劾を逃れるための時間稼ぎだと非難していた。

 野党3党の議席数は与党をしのいでいるが、弾劾訴追案を可決するには300議席中3分の2の賛成が必要で、そのためには与党セヌリ党(Saenuri Party)から30人近い議員の賛成が必要。

 弾劾訴追案が国会で可決された場合、憲法裁判所で審理が行われ、180日以内に可否が決定される。

 一方のセヌリ党は、朴大統領に来年4月に自ら退陣するよう求め、予定より半年前倒しで6月に大統領選を実施する方針を決定している。(c)AFP