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アドルフ・ヒトラーとベジタリアニズム

Veganarchism/Animal Rights 人物紹介

 

1941年11月11日と記されたこの速記録によれば、ヒトラーは「ひとがその生を悔やむのはいつだろう、当然こうなるものだと思っていた未来の世界が実現しえないと気づいたときなのかもしれない。しかし、肉を食べる人間に予言できることが一つだけある。未来の世界はベジタリアンのものだ」と語っている。また1942年1月12日には、「不可能であるほうがよいものが一つだけある。それはなんぱな男たちと羊肉をつつきあうことだ。お前の分だとばかりベジタリアンの私に肉をとりわけてくるに決まっている」とある。

1942年1月22日には「ライオンはせいぜい15分しか走れないが、ゾウは一日8時間も走ることができる!先史時代の我々の祖先であるサルも純然たる草食動物である。日本の相撲取りは世界でも最強に数えられる闘士であるが、彼らも野菜しか食べない。一人でピアノを動かせるトルコ人のポーターも同様である。」と菜食の優越を語っている。*1
 
 
ベジタリアンであり動物の権利を擁護している作家のリン・ベリー(en:Rynn Berry)は、ヒトラーが食事の肉を減らしたことがあったからといって、その後の長い人生でまったく肉を食べなかったわけではないと主張している。ベリーがいうには、歴史家が「ベジタリアン」というときはたいてい単に肉の消費量を減らした人間のことであり、それは言葉の正しい使い方ではない。
 
(中略)
 
作家のロバート・ペインはその伝記「アドルフ・ヒトラーの生と死」(1973)のなかで、禁欲的なベジタリアンというヒトラーのイメージは、宣伝大臣であったゲッベルスによって周到につくりあげられたものだという仮説を述べている。
 
(中略)
 
1996年4月14日のニューヨーク・タイムズ日曜版では、ヒトラーの食事について書かれた記事(初出は1937年3月30日の「総統とお家で」)が紹介された。「ヒトラーベジタリアンで、酒も煙草もやらないというはとても有名です。ですから昼食も夕食も、ほとんどがスープ、卵、野菜、ミネラルウォーターといったものになります。たまにはハムを一切れ口に運んだり、味気ない食事をキャビアのようなごちそうで紛らわすこともありました…」*2
 
 ナチスのプロパガンダが、ヒトラーベジタリアンだと広めているのです。
 
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